この項目では、東京都渋谷区の単館系映画館について説明しています。長野県松本市のシネコンについては「シネマライツ8」をご覧ください。
シネマライズ
CINEMA RISE
シネマライズがあったライズビル
情報
正式名称シネマライズ
完成1986年
開館1986年6月6日
開館公演『プレンティ
シネマライズ(Cinema Rise)は、東京都渋谷区宇田川町(スペイン坂)に所在していた映画館(ミニシアター)。1986年6月6日開館、2016年1月7日閉館[1]。渋谷という町の先鋭性を象徴する映画館であり[2]、渋谷のミニシアター文化の中核を担ってきたとされる[3]。跡地はライブハウス「WWW」。
沿革
1986年 - ライズビルの地下に1スクリーン(220席)で開館。
1996年 - 2階の渋谷ピカデリー跡地で飲食店となっていた場所に2スクリーン目を増設。「シネマライズBF館」「シネマライズシアター1(後のシネマライズ2F)(303席)」になる。
2004年 - 3スクリーン目、デジタル上映劇場「ライズX(38席)」を地下のバースペースに増設。
2010年 - 1スクリーン化し、「シネマライズ2F」のみとなる。
2016年1月7日 - 閉館。
データ
所在地:東京都渋谷区宇田川町13-17 ライズビル地下1階
アクセス : JR・東急・京王・東京メトロ渋谷駅ハチ公口から北西に徒歩8分
座席数:303席
支配人 : 頼 光裕(らい みつひろ)
歴史
開館シネマライズと同じく渋谷を代表するミニシアターであるユーロスペース(移転後)シネマライズが好んで取り上げたレオス・カラックス監督
1986年6月6日、洋画ロードショー館の渋谷ピカデリー(2階)とともに、ライズビル内にシネマライズ(地階)が開館した。当時はシネマライズも渋谷ピカデリーも松竹直営の映画館だった。1980年代の東京にはミニシアターが相次いで誕生しており、新宿のシネマスクエアとうきゅう、六本木のシネ・ヴィヴァン・六本木、銀座のシネスイッチ銀座、渋谷のユーロスペースなどが同時期に開業している[4]。初上映作品はフレッド・スケピシ監督・メリル・ストリープ主演の『プレンティ』。1980年代のミニシアターは「スターより監督で映画を観る」ことを提案し、神田神保町の岩波ホールはエルマンノ・オルミ監督、恵比寿ガーデンシネマ(一時閉館後、2015年3月に再開)はウディ・アレン監督、シネマライズはハーモニー・コリン監督、渋谷のユーロスペースはレオス・カラックス監督やアキ・カウリスマキ監督やアッバス・キアロスタミ監督の新作を好んで上映した[2]。
開館2本目の作品はトニー・リチャードソン監督・ジョディ・フォスター主演の『ホテル・ニューハンプシャー』であり、この作品の記録的なヒットで映画館としての認知度を向上させた[5]。