シナノキ属
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シナノキ属
シナノキ
分類

:植物界 Plantae
階級なし:被子植物 angiosperms
階級なし:真正双子葉類 eudicots
階級なし:コア真正双子葉類 core eudicots
階級なし:バラ類 rosids
階級なし:アオイ類 malvids
:アオイ目 Malvales
:アオイ科 Malvaceae
亜科:Tilioideae
:シナノキ属 Tilia

学名
Tilia L.[1]
和名
シナノキ属(科の木属、級の木属)[2]



本文参照

.mw-parser-output .side-box{margin:4px 0;box-sizing:border-box;border:1px solid #aaa;font-size:88%;line-height:1.25em;background-color:#f9f9f9;display:flow-root}.mw-parser-output .side-box-abovebelow,.mw-parser-output .side-box-text{padding:0.25em 0.9em}.mw-parser-output .side-box-image{padding:2px 0 2px 0.9em;text-align:center}.mw-parser-output .side-box-imageright{padding:2px 0.9em 2px 0;text-align:center}@media(min-width:500px){.mw-parser-output .side-box-flex{display:flex;align-items:center}.mw-parser-output .side-box-text{flex:1}}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .side-box{width:238px}.mw-parser-output .side-box-right{clear:right;float:right;margin-left:1em}.mw-parser-output .side-box-left{margin-right:1em}}ウィキメディア・コモンズには、シナノキ属に関連するメディアがあります。ウィキスピーシーズにシナノキ属に関する情報があります。

シナノキ属(シナノキぞく、学名:Tilia、和名漢字表記:科の木属、級の木属)はアオイ科APG植物分類体系[3])のの一つ。旧分類ではシナノキ科[2][4]とされていた。

イギリスではlime treeと呼ばれるが、ライム(lime)とは関係ない。別名としてはリンデン(linden)、北米の種はバスウッド(basswood)と呼ばれる[5]
特徴

落葉高木は互生し、葉先は細くとがり、基部はゆがみ、縁に鋭い鋸歯がある。しばしば葉やには星状毛がある。托葉は膜質になり、早く落ちる。葉と葉身の境が明確な葉柄がある。葉柄の基部の側方から集散花序を伸ばし、をつける。狭長楕円形の総苞葉が目立ち、総苞葉の中部以下が花序の軸と合着し、果期に果序が落下する際には、合着した総苞葉とともに枝から離れるため、総苞葉がプロペラとなって種子散布に役立つ[4]

花は両性。萼片は5個。花弁は5個。雄蕊は多数あり離生する。花弁の内側に、ふつう5個の仮雄蕊がある[4]子房は5室あり、各々に2個の胚珠がある[6]。花柱は細く伸び、柱頭は浅く5裂する。果実は球状または楕円形の堅果になり、裂開しないで中に1-2個の種子が入る[4]
分布

北半球の温帯に分布し、約30種知られ[4][7]、日本にはシナノキなど数種分布する。

日本に分布する種

ブンゴボダイジュ
Tilia chinensis Maxim. var. intonsa (E.H.Wilson) Y.C.Hsu et R.Zhuge - 日本では、大分県の山地にまれに生育する[8]

シナノキ Tilia japonica (Miq.) Simonk. - 日本固有種。北海道、本州、九州に分布し、山地に生育する[4]

シコクシナノキ(ケナシシナノキ) Tilia japonica (Miq.) Simonk. var. leiocarpa Nakai - 四国の山地に生育する[4]


ヘラノキ Tilia kiusiana Makino et Shiras. - 本州の紀伊半島・中国地方、四国、九州に分布し、山地に生育する[4]

マンシュウボダイジュ Tilia mandshurica Rupr. et Maxim. var. mandshurica - 環境省の絶滅危惧IA類(CR) に選定されている。日本では、岡山県、広島県、山口県に分布し、高地の谷間などの冷涼地にまれに生育する[9]。日本以外では、朝鮮半島、中国大陸(北部、東北部)に分布する[4]

ツクシボダイジュ Tilia mandshurica Rupr. et Maxim. var. rufovillosa (Hatus.) Kitam. - 環境省の絶滅危惧IB類(EN) に選定されている。日本では、大分県の九重山周辺にまれに生育する[10]。日本以外では朝鮮半島にも生育する[4]

エチゴボダイジュ Tilia mandshurica Rupr. et Maxim. var. toriiana T.Yamaz.


オオバボダイジュ Tilia maximowicziana Shiras. - 北海道、本州の東北地方、北陸地方、関東地方北部に分布し、山地に生育する[4]

モイワボダイジュ Tilia maximowicziana Shiras. var. yesoana (Nakai) Tatew. - 北海道、本州の東北地方に分布し、山地に生育する。ときに本州中部地方北部にも見られる[4]


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