シティ・オブ・マッド
Ultima parada 174
監督ブルーノ・バレット
脚本ブラウリオ・マントヴァーニ
製作ブルーノ・バレット
ブラウリオ・マントヴァーニ
出演者ミッシェル・ゴメス クリス・ビアナ マルセロ・メロ・ジュニオール ガブリエラ・ルイス
音楽マーセロ・ザーヴォス
撮影アントワーヌ・エベルレ
編集フェリペ・ラセルダ
配給アニープラネット
公開 2008年10月24日
劇場未公開
上映時間110分
製作国 ブラジル
フランス
言語ポルトガル語
前作バス174
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『シティ・オブ・マッド』(ポルトガル語: Ultima parada 174、英語: City of Mad)は、ブラジルの映画。
ブルーノ・バレット監督と脚本家のブラウリオ・マントヴァーニが『バス174』をベースにフィクションを取り入れて製作した。『バス174』は2000年のリオデジャネイロでバスジャック事件を起こしたサンドロ・ド・ナシメント(Sandro do Nascimento)を取り巻く残酷な社会にメスを入れたドキュメンタリー映画であり、ジョゼ・パジーリャ(Jose Padilha
)と、共同監督フェリペ・ラセルダ(Felipe Lacerda)のデビュー作である。『バス174』がバスジャック犯サンドロ・ド・ナシメントを取り巻く社会の残酷な現状を描いたものであったのに対し、本作品はサンドロ・ド・ナシメントに視点を当てて物語が展開する。ただし、完全に史実を元に描かれたわけではなく、もう一人のサンドロを登場させたり、登場人物の名前を変更するなどして独自の脚色を加えたフィクション映画となっている。なお、ブラジルでのタイトルは"Ultima Parada 174",英語圏でのタイトルは"Last Stop 174"となっており、どちらも日本語訳すると"終着駅174"となるのが正しいが、日本では"シティ・オブ・マッド(狂った街)"というタイトルである。これは、本作品の脚本家のブラウリオ・マントヴァーニが人気映画"シティ・オブ・ゴッド"の脚本をつとめていることから、シティ・オブ・ゴッドのファンを引き付けるために名付けられたためと推測される。 1983年、スラム街でマリーザはギャング組織コマンド・ヴェルメーリョ
あらすじ
コパカバーナ海岸で彷徨っていたところを、麻薬のディーラー(演:ダグラス・シルヴァ)と出会い、カンデラリア教会を住み家にするようになる。名前のカンデラリアは後から付けた名前で、自分の名前が分からなかったため寝泊まりする教会の名前を自分の名前にしたと思われる。アレ・モンストロと同じく、サンドロというあだ名を持つ(アレはアレッサンドロ、アレックスの省略形である)。幼い頃は引っ込み思案な性格であったが、成長してからは凶暴な性格へと変貌を遂げてしまう。物覚えが悪いことを気にしており、知識と教養をつけるよう指摘されると激怒して人を拒絶する性格。そのせいで、叔母の家を飛び出し、理解者であったヴァルキリアからも離れていってしまう。自分を我が子だと信じて優しく接してくれたマリーザにも、素行不良が原因で見限られ行き場を失う。
クリス・ビアナ:マリーザ
アレッサンドロの母親。史実では登場しない今作品オリジナルキャラクター。
マルセロ・メロ・ジュニオール:アレ・モンストロ
麻薬のディーラー(演:ダグラス・シルヴァ)を子分にして、ストリート・チルドレン相手に麻薬を売りさばいている麻薬組織のボス。周囲からはサンドロと呼ばれている。同名のサンドロと共に少年院を脱走後、街で強盗を繰り返し、遂には人を射殺してしまう。マリーザと同じく、史実では登場しないオリジナルキャラクター。
アンナ・コトリン:ヴァルキリア女史
ストリート・チルドレンを保護しているソーシャル・ワーカー。作中、教会前で起こったストリートチルドレン虐殺事件後、カンデラリアを含む子供たちを保護する。史実のカンデラリア虐殺事件で同じ行動をとっていたイボネ女史をモデルにしていることは明らかである。
アンドレ・ラミロ:ソウザ警部