この記事には複数の問題があります。改善
やノートページでの議論にご協力ください。論理的な解答を求める「論理パズル」とは異なります。
シチュエーションパズル(Situation puzzle)は、思考パズルの一種。日本では「水平思考パズル」「水平思考推理ゲーム」「yes/noパズル」「ウミガメのスープ」とも言われる。また、「推理クイズ」と言われることもあるが、厳密にはクイズではない。 シチュエーションパズルは通常、何人かのグループで遊ぶ。ひとりが問題を出し、他の人は「イエス(はい、肯定)」または「ノー(いいえ、否定)」で答えられる質問を出す(場合によっては「関係ありません」などの「イエス」「ノー」以外の答えもあり得る)。質問者は、出題者が考えているストーリー、あるいは物を推測して語る。それがすべての謎を説明できたとき、このパズルは解けたことになる。 シチュエーションパズルは厳密なものではなく、ひとつ以上の適切な答えがあることも多いが、このパズルの目標はあくまでも出題者の考えを当てる事である。また、判断力と論理的思考力の他に、水平思考(「水平思考」という言葉はエドワード・デボノによって作られたもので、創造的な問題の解き方、与えられた状況を意外な角度から見る方法)も必要である。 以下の問題は、シチュエーションパズルの有名な問題のひとつ。 「ある男がバーに入ってきて、バーテンダーに水を一杯注文した。バーテンダーは銃を取り出し、男に狙いをつけて撃鉄を上げた。男は「ありがとう」と言って帰って行った。一体どういうことか?」 この問題で、出題者への質問とその答は、たとえば以下のようなものになる。 正解は以下の通り。 「男はしゃっくりをしていて、水を注文した。バーテンダーはしゃっくりの声を聞いて状況を知り、手っ取り早い方法として、銃で男を驚かしてしゃっくりを止めた。男は驚いたが、しゃっくりが止まったので喜んだ。そして水を飲む必要も無くなった。」 火をつけたのはポール・スローン(1950年 - )の『Lateral Thinking Puzzles』(@media screen{.mw-parser-output .fix-domain{border-bottom:dashed 1px}}1991年[要出典])だとされる。これは、全体が3部に分かれていて、第1部は問題。第2部はヒント(想定される質問に対してyes/noで答えているもの)。第3部が解答となっている。 日本では1991年12月5日に放送されたテレビドラマ『世にも奇妙な物語』で「海亀のスープ」としてドラマ化[1]。原案は景山民夫によるエッセイ『どんな人生にも雨の日はある』(1989年)に収められた同名のエッセイ[1]で、正式な翻訳を前に同名作品を日本に初めて紹介した。 日本語版も、ポール・スローンの2作目の著作『Challenging Lateral Thinking Puzzle』(1992年)が『ポール・スローンのウミガメのスープ』(2004年)として翻訳されたのを皮切りに、4作の翻訳本が出版されている(2007年11月現在)。 また、インターネットの電子掲示板「2ちゃんねる」でこのゲームがプレイされたのをきっかけとして、そこで出題された問題が上記と似た形式で出版されたことがある[2]。
遊び方
例題
質問:バーテンダーは男の声を聞き取ることができたか?
答:はい。
質問:バーテンダーはなにかに怒っていたか?
答:いいえ。
質問:彼らは以前から顔見知りだったか?
答:いいえ(もしくは、「関係ありません。」)。
質問:男が「ありがとう」と言ったのは皮肉だったか?
答:いいえ(ヒントを付けて答えるなら、「いいえ、ある理由で、男は心から喜んでいました。」)。
質問:男が水を頼んだとき、乱暴な口調だったか?
答:いいえ。
質問:男が水を頼んだとき、変な頼み方だったか?
答:はい。
ラテラル・シンキング・パズル
脚注[脚注の使い方]^ a b “世にも奇妙な物語
^ 『推理クイズ道場 ウミガメのスープ』、2004年 海亀素夫 バジリコ ISBN 490178448X
関連項目
二十の質問
スローンとマクヘールの謎の物語 - シチュエーションパズルをニンテンドーDSで遊べるようにしたゲームソフト。上記『ポール・スローンのウミガメのスープ』シリーズを原作としている。
ダーシャード人の踊り - 日本のヴィジュアル系ロックバンドであるメガマソの楽曲(アルバム『涙猫』(2006年)収録)。歌詞カードに書かれている当楽曲の歌詞の中に、歌詞の内容を理解するためのヒントとして登場する。
外部リンク
⇒Archive of situation puzzles4 (英語)
標葉 靖子、江間 有沙、福山 佑樹「科学技術と社会への多角的視点を涵養するためのカードゲーム教材の開発」