シコラクス_(衛星)
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シコラクス
Sycorax


シコラクス発見時の画像。
仮符号・別名S/1997 U 2
Uranus XVII
見かけの等級 (mv)20.8[1]
分類天王星の衛星
発見
発見日1997年9月6日[2][3]
発見者フィリップ・D・ニコルソン
ブレット・J・グラドマン
ジョセフ・A・バーンズ
ジョン・J・カヴェラーズ[2]
軌道要素と性質
平均公転半径12,179,000 km[4]
離心率 (e)0.5224[4]
公転周期 (P)1288.28 日[4]
軌道傾斜角 (i)146.84° (天王星の赤道面に対して)
159.403° (局所的なラプラス面に対して
152.51° (黄道面に対して)[4][5]
天王星の衛星
物理的性質
平均半径82.5+18
?21 km[6]
表面積70,685.83 km2[2]
体積1,767,146 km3[2]
質量2.5×1018 kg[7]
平均密度1.3 g/cm3 (仮定値)[7]
表面重力0.040 m/s2
脱出速度0.087 km/s
自転周期3.6 時間[8]
絶対等級 (H)7.83 ± 0.06 [6]
アルベド(反射能)0.049+0.038
?0.017[6]
表面温度

最低平均最高
~65 K (推定)

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シコラクス[9]またはシコラックス[10][11][12] (Uranus XVII Sycorax)は、天王星の第17衛星である。
発見と命名

シコラクスは、1997年9月6日にフィリップ・D・ニコルソン、ブレット・J・グラドマン、ジョセフ・A・バーンズ、ジョン・J・カヴェラーズによって、パロマー山天文台の200インチヘール望遠鏡を用いた観測によって発見された[13][14][15]。その際、同じく天王星の衛星キャリバンも発見されている[13]。発見は10月31日に国際天文学連合のサーキュラーで公表され、S/1997 U 2 という仮符号が与えられている[13]1986年ボイジャー2号が天王星をフライバイした際に衛星が発見されて以来、11年ぶりの天王星の新しい衛星の発見であった[15]

その後、1999年3月27日にウィリアム・シェイクスピアの戯曲『テンペスト』に登場する人物にちなんで命名され、確定番号 Uranus XVII が与えられた[16]

シコラクスという名前は、ウィリアム・シェイクスピア戯曲テンペスト』に登場する怪物キャリバンの母である、舞台の島の元持主の魔女シコラクスにちなんで付けられた。なお、題材となった『テンペスト』では、当のシコラクスは登場しない。息子キャリバンや主人公のプロスペロー、彼女に幽閉されていた妖精アリエル等、数人の登場人物の台詞に上がるのみの故人である。
軌道天王星周りの不規則衛星の軌道のアニメーション。マゼンタがシコラクスである。
       天王星  ·        シコラクス ·        フランシスコ  ·        キャリバン  ·        ステファノー  ·        トリンキュロー天王星の逆行衛星の軌道要素。

シコラクスは天王星から離れた軌道を公転しており、規則衛星の中で最も遠方を公転するオベロンのさらに20倍以上離れた距離にある[2][17]。天王星の自転や規則衛星の公転方向とは逆向きに公転する逆行衛星であり、軌道傾斜角はやや大きく、また軌道離心率もやや大きい軌道を持っている。

軌道要素が類似していることから、セティボスプロスペローと同じ力学的な集団に属していると考えられ、従ってこれらの衛星は同じ起源を持つ可能性がある[2][18]。ただしシコラクスとこれらの2衛星は表面の色がわずかに異なる (後述)[2]。天王星の逆行衛星の軌道要素を示した図では、セティボスとプロスペローとの軌道要素の類似性が分かる。図は、円の半径方向の軸が軌道長半径、角度方向は軌道傾斜角を示している。近点と遠点は黄線で表されており、この長さが軌道離心率の大きさに対応する。また、円の大きさは衛星の質量に対応している。
物理的特徴

スピッツァー宇宙望遠鏡ハーシェル宇宙望遠鏡を用いた衛星の熱放射の観測データに基づき、シコラクスの直径は 165 km と測定されている[6]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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