シグマリオン
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.mw-parser-output .side-box{margin:4px 0;box-sizing:border-box;border:1px solid #aaa;font-size:88%;line-height:1.25em;background-color:#f9f9f9;display:flow-root}.mw-parser-output .side-box-abovebelow,.mw-parser-output .side-box-text{padding:0.25em 0.9em}.mw-parser-output .side-box-image{padding:2px 0 2px 0.9em;text-align:center}.mw-parser-output .side-box-imageright{padding:2px 0.9em 2px 0;text-align:center}@media(min-width:500px){.mw-parser-output .side-box-flex{display:flex;align-items:center}.mw-parser-output .side-box-text{flex:1}}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .side-box{width:238px}.mw-parser-output .side-box-right{clear:right;float:right;margin-left:1em}.mw-parser-output .side-box-left{margin-right:1em}}画像提供依頼:モバイルギアの画像提供をお願いします。(2010年4月)

モバイルギア(Mobilegear)は、かつてNECから販売されていたPDAシリーズの名称である。愛称はモバギ。長時間駆動、起動時間の短さ、入力しやすいキーボードで一世を風靡した。
概要

MS-DOS搭載のMC-P/MC-MP/MC-K/MC-MKシリーズと、Windows CE搭載のMC-CS/MC-R(MC/R)シリーズに大きく分かれる。これら複数のシリーズは一時並行して販売されていた。

発売からしばらくはヒットしたものの、他のPDAと同様、携帯電話の高機能化とノートパソコンの小型軽量化に挟まれて販売が低迷。2000年(平成12年)12月発売のMC/R550・MC/R450を最後に後継機種は登場せず、2002年(平成14年)3月をもって製造は中止となった。

移動体データ通信を意味するコンピュータ用語Mobileに関して、従前の日本ではアメリカ式発音に近い「モービル(コンピュータ)」と表記されるのが一般的であったが、@media screen{.mw-parser-output .fix-domain{border-bottom:dashed 1px}}イギリス式発音に近い名称を持つ本機が一世を風靡した結果[要検証 – ノート]、携帯型情報通信機器を指す総称として「モバイル(機器)」という表現が出版物などで用いられるようになった。)。
MS-DOS搭載機種

MS-DOS6.20上で「UNISHELL(ファイル名UNISHELL.EXE)」と呼ばれるビジュアルシェルを動作させ、PDAとして使えるようになっている。単3アルカリ電池2本で動作し、14400bpsのモデムを内蔵している。当時普及しはじめた電子メールを手軽に送受信できることを売りにしていた。まだ携帯電話の普及率も高くなく、またその携帯電話にメール機能が搭載されるのは1997年4月のことである。

搭載CPUは、x86系のIntel 486SX互換カスタムチップ。アーキテクチャはPC/AT互換とされる。
MC-P・MC-MPシリーズ

MC-P1(1996年11月28日)、MC-MP11(1996年11月28日)

タッチパネルによるペン操作モデル。キーボードは無い。表示画素数は320×240。UNISHELLを停止する手段がないため、MS-DOSマシンとして使うことはできない。


MC-K・MC-MKシリーズMC-MK32

MC-K1(1996年4月)、MC-MK11(1996年11月28日)、MC-MK12(1996年11月28日)、MC-MK22(1997年6月25日)、MC-MK32(1997年11月27日)

キーボード操作モデル。タッチパネルは非搭載。表示画素数は640×240。16.5mmピッチのキーボードを搭載。

MC-K1は筐体が濃紺で「青モバ」と俗称された。これに対し、MC-MK11以降は筐体が黒になり、俗称は「黒モバ」。MC-MK11/12とMK22/32では色調が若干異なる。

MC-KおよびMC-MKシリーズは、ユーザーによる解析により、UNISHELLを外して通常のMS-DOSマシンとして使う方法が発見された。これを俗に「DOS化」と呼ぶ。ただし、DOS化によって失われるUNISHELLの拡張機能を補う為、デバイスドライバやパッチ加工など様々な工夫が必要であった。

さらに、FreeBSD2.2をベースにした「PocketBSD」も作られた。これにより本格的なUnix互換マシンに変身し、UNIXベースのプログラムのほとんどが動作した。PPPによるインターネット接続も可能であり、ウェブページの閲覧や電子メールのやりとりができた。Xは動作しなかったものの、"MGL"なるグラフィックスライブラリが個人によって作成され、ウィンドウプログラミングも可能になった。


Windows CE搭載機種

モノクロモデルはSTN4階調表示。カラー液晶モデルは、MC-R500・R510はSTN256色表示、その他はSTN65536色表示。
MC-CSシリーズ

MC-CSシリーズはMC-MKシリーズに比べて小さく重量は軽いのが特徴。同時期に発売され、ほぼ同じ大きさのライバル機カシオペアAシリーズよりも多少高速で動作した。MC-CSシリーズは3機種が発売されたが、変更点はメモリの増加などマイナーチェンジにとどまっている。

MC-CS11(1997年6月25日)、MC-CS12(1997年6月25日)、MC-CS13(1997年11月27日)

Windows CE 1.0搭載。

CPUはMIPSのR4000シリーズ互換のVR4102を搭載。

内蔵メモリのサイズはCS11が4MB、CS12が8MB、CS13が16MB。拡張は不可。

筐体やキーボードはMC-MKやMC-Rシリーズよりも小さい。液晶は480×240。

単3アルカリ電池2本で動作し、CS11以外は14400bpsのモデムを内蔵している。


MC-R(MC/R)シリーズMC/R330

Mobile Gear IIのシリーズ名がある。Windows CE 2.0以降を搭載。内蔵モデムは56kbps対応。全機種ともPCカードスロットを1つ装備。MC/R320・MC/R330以外はCFカードスロットも1つ装備。CPUはMIPSR4000シリーズ互換のVR4111またはVR4121を搭載。MC-R700シリーズを除いて、筐体・キーボード・液晶(640x240)ともMC-K・MC-MKシリーズとほぼ同じであった。

MC-R300シリーズ ……MC-R300(1998年3月20日)、MC/R320、MC/R330

モノクロ液晶搭載モデル。単3アルカリ電池2本で動作する。MC-R300のみバックライト搭載。


MC-R400シリーズ ……MC/R430、MC/R450

カラー液晶モデル。PostPet等、個人向けのアプリケーションソフトをインストールしたモデル。

MC/R450はインストールされているソフトウェア以外、MC/R550と全く同一の性能。


MC-R500シリーズ ……MC-R500、MC-R510、MC-R520、MC/R530、MC/R550

カラー液晶モデル。

MC/R550のみ標準のRAM容量が32MBに強化され、ユーザーが自由に読み出し、書き込みのできるフラッシュROM(16MB)が新たに搭載されている。

専用の増設RAMボードを装着することにより、MC/R550が最大48MB、それ以前の機種は最大32MBまでRAM容量の増設が可能。


MC-R700シリーズ ……MC-R700、MC/R730、MC/R730F(1999年11月29日)

カラー液晶モデルで、800×600ドットの液晶を搭載したB5サイズモデル。USBホスト機能を搭載。

搭載OS一覧

MC-VR4121R300、MC-R500、MC-R510はWindows CE 2.01搭載 (後にWindows CE 2.11へのアップグレードサービスが有償で行われた)

MC/R320、MC/R330、MC/R430、MC-R520、MC/R530、MC/R700、MC-R730/730FはWindows CE 2.11 (Handheld PC Professional Edition Version 3.0)搭載

MC-R450、MC-R550はWindows CE 3.0(Windows for Handheld PC 2000)搭載

搭載CPU一覧


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