シグナル
長期未解決事件捜査班
ジャンル連続ドラマ
原作『シグナル』
(韓国「tvN」製作)
脚本尾崎将也
大久保ともみ
『シグナル 長期未解決事件捜査班』(シグナル ちょうきみかいけつじけんそうさはん)は、2018年4月10日から6月12日までカンテレ(関西テレビ)制作・フジテレビ系の「火曜21時枠」(火9ドラマ)で放送された日本のテレビドラマ。2016年に韓国・tvN(CJ ENM)で放送されたテレビドラマ『シグナル』のリメイク作品。主演はテレビドラマ初主演の坂口健太郎[1]。 1995年4月10日、田代綾香が誘拐される。犯人を目撃した小学1年生の三枝健人は、城西警察署に行くが相手にされない。綾香は遺体で発見される。誘拐事件を捜査する大山剛志は、管理官の中本慎之助に容疑者を行方不明の男に断定するのは早いと訴えるが、中本は取り合わず、上司の岩田一夫になだめられる。女児誘拐事件の捜査は進展せず、未解決事件となってしまう。 2010年4月7日、城西警察署地域課の警察官になっていた健人は、素行の悪さのせいで刑事課強行班係の桜井美咲と山田勉から説教を受けていた。8日夜、健人は廃棄処分される無線機から声がしているのに気づく。声の主は大山だった。大山がもたらした情報から、時効が10日に迫った女児誘拐事件が動き出す。健人や美咲の必死の捜査の末、事件はついに終結する。4月27日、警視庁捜査一課に長期未解決事件捜査班が設置される。その後、大山と無線が繋がるが、銃声が聞こえて通信が途絶えてしまう。 2018年、長期未解決事件捜査班に配属された健人は、同時期に再び大山との交信が可能になり、そこで自分が過去の世界の大山と交信しているのではないかと考えるようになる。当初はその非現実的な現象を受け入れられなかったが、大山の行動によって過去が変わったことで認めるようになる。健人側の無線機が繋がるのは、いつも23時23分。過去が改変されたことは無線機を使う健人にしか認識されない中、健人は過去の大山と協力しつつ様々な未解決事件に挑んでいく。
あらすじ
登場人物
警視庁長期未解決事件捜査班
三枝健人(さえぐさ けんと)
演 - 坂口健太郎(小学低学年時:大江優成、小学高学年時:大西利空)警視庁捜査第一課長期未解決事件捜査班のプロファイラー。旧姓:加藤。1989年2月14日生まれ[2]。2009年に城西警察署地域課(南山田交番)に配属[3]。2010年4月8日23時23分、大山と初めて無線が繋がり、当時の階級は巡査なのに大山から「三枝警部補」と呼ばれ困惑する。2015年に警部補となり[4]、2018年にアメリカでのプロファイリング研修を終えて長期未解決事件捜査班に加わる。このとき大山と再び無線が繋がるようになり、無線が過去の世界に繋がっていること、無線の相手が2000年に行方不明になる大山であることを理解する。母子家庭で、子供の頃は母と兄・亮太の3人で暮らしていた。小学1年生のときは意思表示が苦手な少年で、女児誘拐事件の犯人について警察に訴えるも全く聞き入れられず、更に小学校高学年のときに亮太が集団暴行事件の主犯として逮捕されたことでいじめを受けるようになったことから、母により親戚の元へ預けられ、母方の旧姓である三枝に改姓した。これらの過去から、警察組織に所属しながら警察そのものを全く信用していない。焼き鳥店「おかん焼きふじよし」にて、大山から自身の思い出の料理であるオムライスをよく食べさせてもらっていた。高校生のときに亮太が嵌められたことを知り荒れていたが、「おかん焼きふじよし」のおかみとの会話がきっかけで警察官を目指すようになる。第10話にて岡本を襲った犯人たちに射殺され息を引き取るが、2000年の大山の行動が変化したことで健人の過去も影響を受け、健人の2000年から2018年までの過去が書き換えられた。目を覚ましたときには南山田交番勤務の巡査部長になっていて、長期未解決事件捜査班の一員ではなくなっていた。その後、母を通じて大山から衆議院議員・野沢の収賄の証拠を託され、大山から届いた封筒の消印が竜宮岬であったことから、未だ見ぬ相棒と合流するべく、美咲と共に竜宮岬で大山を探すところで連続ドラマは終わる。スペシャルドラマでは結局大山と竜宮岬で出会えず、大山から受け取った証拠を用いて6月18日に野沢を逮捕する。2020年当時の階級は警部補。同年、野沢逮捕の功績が認められ12月3日に警視総監から表彰され、そして美咲の推薦を受けて再び長期未解決事件捜査班に異動する。大山が現在も中本の殺人容疑で指名手配されていることから、真犯人を捕まえ大山の濡れ衣を晴らす事を決意する。原作のパク・ヘヨン(演 - イ・ジェフン)に該当。
桜井美咲(さくらい みさき)
演 - 吉瀬美智子長期未解決事件捜査班の班長。かつて尊敬していた先輩であり、指導係であった大山の行方を捜している。1998年に城西警察署刑事課強行班係に異動[5]。大山からは「半人前」と呼ばれていた。2000年に大山失踪後、大山の父から大山が過去に担当した事件の捜査ノート、大山の腕時計[5]と写真立てを譲り受ける。2010年当時の階級は巡査部長[6]。同年、長期未解決事件捜査班に異動。2018年当時の階級は警部補[7]。第6話で工藤雅之の再犯に巻き込まれてしまい殉職するが、過去が変化したことにより第7話で復活する。第9話の終盤にて初めて無線機からの大山の声を耳にし、健人が大山と交信していた事実を知る。第10話では18年もの時を経て大山と会話を交わし、彼が命を落とすとされる谷原記念病院の跡地に行かないように訴える。それによって大山に対策を取らせ、彼の死という過去とその後の未来を大きく変える結果となった。この過去改変から、健人と同様に過去が変わる前の状況を記憶している。そのため、山田たちが健人の存在の記憶が無くなっていたなかで、自身は健人のことを記憶していた。改変後の世界でも大山の行方を捜しており、大山の腕時計と写真立ては美咲の手元に残っていた。スペシャルドラマの2020年当時の階級は警部。原作のチャ・スヒョン(演 - キム・ヘス)に該当。
山田勉(やまだ つとむ)
演 - 木村祐一長期未解決事件捜査班の刑事で、美咲からは「先輩」と呼ばれる。関西弁で話す。人探しのプロだが腰が重い。健人の事は当初は疎んでいたものの徐々に信頼し、サポートに徹するようになる。2010年当時は城西警察署刑事課強行班係の巡査部長[8]。同年、長期未解決事件捜査班に異動。第10話で過去が変化した際には健人の事を覚えていなかった。