シカゴ7裁判
The Trial of the Chicago 7
監督アーロン・ソーキン
脚本アーロン・ソーキン
製作スチュアート・M・ベッサー
『シカゴ7裁判』(シカゴセブンさいばん、原題: The Trial of the Chicago 7)は、2020年に公開・配信されたアメリカ合衆国の法廷映画。アーロン・ソーキンが自身のオリジナル脚本を自ら監督した。シカゴ・セブンと呼ばれた実在の被告たちを描く。主演はエディ・レッドメイン。アメリカでは新型コロナウイルスの流行により配給のパラマウントは劇場公開を断念し、Netflixに権利を売却した。Netflixは配信に先駆けて、一部の映画館で公開している。また、パーティシパントが2020年11月にアンブリン・パートナーズとの関係を終了し、同社への出資を取りやめたため[5]、本作における日本においては、パーティシパントがアンブリン・パートナーズの出資を担当する最後の作品となる。
ストーリー(英語版)が開かれていた。それに合わせて全国から反ベトナム戦争派の若者たちが集結し、集会やデモを繰り広げていた。そして、会場近くのグランド・パークでは、デモ隊と警察が衝突し騒乱となり、数百名の負傷者を出す事件へと発展した。
共和党のニクソン政権が誕生した約5ヶ月後、デモに参加した各グループのリーダー的存在だった7人が、暴動を扇動したとして共謀罪などの罪に問われ、法廷に立つことになる。型破りなメンバーたちは、保守的な裁判長に反抗し、繰り返し法廷侮辱罪に問われる。中でもブラックパンサー党のボビーは弁護士をつけずに自らを弁護、仲間が警察の捜査で射殺された怒りをぶつけ、ついには身体を拘束される。温厚なデリンジャーまでも、裁判長への反発から職員に暴力をふるってしまう。
弁護士のクンスラーは起死回生をかけて、クラーク前司法長官を証人として召喚する。クラークは当時の捜査で暴動のきっかけを作ったのは警察側であるという結論に至った事を証言する。検察側の弁護士のシュルツは、それは前政権の時の判断だと応戦する。
裁判の終盤、市民から録音テープが証拠として提出される。それはヘイデンが集会で、警察が友人に暴力をふるったことに逆上して聴衆に血を流せと扇動している声が記録されていた。証言に立ったホフマンは聖書を引用してヘイデンを弁護する。
裁判の最後、裁判長から陳述を求められたヘイデンは、裁判の最中も続いているベトナム戦争で戦死した米兵の名前を次々と読み上げる。激高する裁判長をよそに、他のメンバーや弁護士、傍聴人までもが起立する。ついにはシュルツも立ち上がり死者への哀悼を示した。ヘイデンらは懲役5年の判決を受けるが、後に再審理となり、検察側は追訴を断念する。 ※括弧内は日本語吹替。
キャスト
トム・ヘイデン
アビー・ホフマン - サシャ・バロン・コーエン(新垣樽助)
ボビー・シール - ヤーヤ・アブドゥル=マティーン2世(濱野大輝)
ジェリー・ルービン - ジェレミー・ストロング(上田燿司)
リチャード・シュルツ - ジョセフ・ゴードン=レヴィット(川島得愛)
レニー・デイヴィス - アレックス・シャープ(虎島貴明)
ジュリアス・ホフマン - フランク・ランジェラ(浦山迅)
デイヴィッド・デリンジャー - ジョン・キャロル・リンチ(拝真之介)
ウィリアム・クンスラー - マーク・ライランス(原康義)
フレッド・ハンプトン - ケルヴィン・ハリソン・Jr
ラムゼイ・クラーク元司法長官 - マイケル・キートン(田中正彦)
ジョン・N・ミッチェル司法長官 - ジョン・ドーマン(ふくまつ進紗)
トム・フォーラン - J・C・マッケンジー
リー・ウィンナー - ノア・ロビンス
ジョン・フロイネス - ダニエル・フラハティ
レナード・ワイングラス - ベン・シェンクマン (滝知史)
スタン・ウォジョハウスキー - マックス・アドラー
ポール・デルカ刑事 - ウェイン・デュヴァル
その他の日本語吹き替え:綿貫竜之介/赤坂柾之/寺井大樹/渡部俊樹/小若和郁那/時永ヨウ/大泊貴揮/関口雄吾/櫻庭有紗/東内マリ子/塙英子/吉富英治/かどたにまみ
日本語版スタッフ:演出:安江誠、翻訳:荒木小織、調整:東田直子、録音:宮崎愛菜、日本語版制作:グロービジョン