シオジ
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シオジ
シオジ
分類

:植物界 Plantae
階級なし:被子植物 angiosperms
階級なし:真正双子葉類 eudicots
:シソ目 Lamiales
:モクセイ科 Oleaceae
:トネリコ属 Fraxinus
:シオジ F. spaethiana

学名
Fraxinus spaethiana Lingelsh. (1907)[1]
シノニム


Fraxinus sambucina (Blume) Koidz. (1927)[2]

Fraxinus platypoda auct. non Oliv. (1890)[3]

シオジの窓枠材

シオジ(塩地[4]学名: Fraxinus spaethiana[5] )は、モクセイ科トネリコ属落葉高木
特徴

シオジは本州四国九州の湿潤地に自生し[6]関東地方以西の太平洋側に分布し[4]、日本海側にはあまり見られない。山地や谷間など[4]、岩がちな沢沿いに生育する。サワグルミなどと混生する[4]

落葉広葉樹高木[4]、直径1メートル (m) 、高さ30 m程度まで生育する。幹はほぼ真っ直ぐ上に昇る[4]樹皮はやや褐色を帯びた灰白色で、細かい縦の裂け目が割合規則正しい[4][7]。一年枝は太く、淡褐色で皮目がある[4]。一年枝と二年枝では樹皮の色が異なる[4]。花期は4 - 5月[4]果実翼果で、狭長楕円形で先が尖り、トネリコ属としては最大である[4]

冬芽は円錐形で黒褐色や灰褐色で、芽鱗は2 - 4枚で圧毛が密生する[4]。枝先の頂芽は側目よりも大きく、頂生側芽を伴い、その他の側芽は枝に対生する[4]。対生する葉痕は心形や三日月形で、維管束痕が多数つく[4]。側芽どうしの葉痕の両端は互いにつながる[4]

近年、蓄積は著しく少なくなっている。シオジとヤチダモは非常に似ており、見分けは難しいが、シオジは葉柄の基が肥大し、茎を取り巻いているが、ヤチダモは茎の周りの1/4以上に達しないので区分ができる[7]。またヤチダモは本州中部?北海道など寒冷地に多く分布するのも違いである。
木材

辺材は淡い黄白色で心材は淡灰褐色?淡黄褐色を呈している。辺心材の境目は明瞭。年輪ははっきりしている。木目は直通であるが木肌はやや粗い。材はヤチダモに似るが、やや軽軟。アッシュタモと同じ属性の木材であるが、やや木質の色が濃くなる。木理はやや交錯し、肌目も粗いが、時に美しい杢目を呈する。やや重硬でのような重さがあり硬く靱性が高いが加工性はよい。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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