シェヴン(古ノルド語: Sjofn)は、北欧神話に登場するアース女神の一人。スノッリ・ストゥルルソンの『スノッリのエッダ』第一部『ギュルヴィたぶらかし』では次のように述べられている[1]。Sjaunda er Sjofn, hon gatir mjok til at snua hugum manna til asta, kvenna ok karla, ok af hennar nafni er elskuginn kalladr sjafni. ⇒[1]アース女神の7番目がシェヴン。彼女は女性と男性の心に愛をもたらそうと努力する。そのため彼女の名をとって、恋人のことをsjafniと呼ぶ。
シェヴンの名前は『スノッリのエッダ』の中ではここ以外に触れられるところはなく、『古エッダ』の中には全く出てこない。一方ケニングとして、一般的な女神を表すのに使われる(例えば、Sjofn seimsは「金の女神」すなわち「女性」を意味する)。シェヴンをフリッグやフレイヤと同一視する説もある[2]。
脚注[脚注の使い方]^ 『エッダ 古代北欧歌謡集』252頁。
^ 『西洋神名事典』111頁。
参考文献
V.G.ネッケル他編『エッダ 古代北欧歌謡集』谷口幸男訳、新潮社、1973年、ISBN 978-4-10-313701-6。
山北篤『西洋神名事典』新紀元社〈Truth in Fantasy 事典シリーズ 4〉、1999年、ISBN 4-88317-342-9。
表
話
男神
ウル
オーズ
オーディン
クヴァシル
ダグ
テュール
デリング
トール
エーギル
ニョルズ
ヴァーリ
バルドル
ヴィーザル
ヴィリとヴェー
ヒューキ
フォルセティ
ブラギ
フレイ(イングナ・フレイ|ユングヴィ)
ヘイムダル
ヘズ
ヘーニル
ヘルモーズ
マグニとモージ
マーニ
ミーミル
メイリ
ロキ
ローズル
女神
イズン
エイル
グナー
グルヴェイグ
ゲフィオン
ゲルズ
ゲルセミ
サーガ
シェヴン
シギュン
シヴ
スカジ
スノトラ
スルーズ
スュン
ソール
ナンナ
ニョルズの姉妹妻
ノート
ヴァール
ビル
フノス
フッラ
フリッグ
フリーン
フレイヤ
ヴォル
ヨルズ(フィヨルギュン)
ラーン
リンド
ロヴン
その他
アングルボザ