シェイクスピアズ・グローブ
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この項目では、現在のロンドンにある復元建築物について説明しています。近世ロンドンに存在した歴史上の建物については「グローブ座」をご覧ください。

座標: .mw-parser-output .geo-default,.mw-parser-output .geo-dms,.mw-parser-output .geo-dec{display:inline}.mw-parser-output .geo-nondefault,.mw-parser-output .geo-multi-punct,.mw-parser-output .geo-inline-hidden{display:none}.mw-parser-output .longitude,.mw-parser-output .latitude{white-space:nowrap}北緯51度30分29秒 西経0度5分50秒 / 北緯51.50806度 西経0.09722度 / 51.50806; -0.09722

シェイクスピアズ・グローブザ・グローブ
2014年8月のシェイクスピアズ・グローブ
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概要
住所ニュー・グローブ・ウォーク
ロンドン, SE1
イギリス
交通アクセス ロンドン・ブリッジ駅
所有者シェイクスピア・グローブ・トラスト
建設
開業1997
設計者ペンタグラム
ウェブサイト
shakespearesglobe.com
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シェイクスピアズ・グローブ(英語: Shakespeare's Globe)は、テムズ川の南岸、サザークにある劇場を含む複合施設である。ウィリアム・シェイクスピアが活動していたエリザベス朝時代の劇場であるグローブ座を再現している。初代の劇場は1599年に作られ、1613年に火事で壊れてしまった。1614年に再建されたが、二代目も1644年に取り壊された。現在のシェイクスピアズ・グローブ劇場は1599年と1614年の建物に関して残っている証拠に基づいて学問的に考証を行い、過去の劇場に近づけた再建である。かつての劇場は3000人ほどのキャパシティであったのに対して、新しい安全基準のため現在の復元は1400人ほどの観客しか収容できないが、それでも実物を非常によく再現していると考えられている[1][2]

役者で演出家だったサム・ワナメイカーが、最初のグローブ座から230メートルほどのところにシェイクスピアズ・グローブを建造し、1997年に『ヘンリー五世』の上演でこけら落としを行った。2014年1月には屋内劇場であるサム・ワナメイカー劇場も同じ場所に作られた。この劇場はロウソクの灯りで照らされた小さな空間で、ジェームズ1世時代のロンドンの屋内劇場を模したものである。サックラー・スタジオは教育及びリハーサル用のスタジオ複合施設で、主要施設のすぐ近くに建っている。博物館機能を有しており、シェイクスピアの生涯と作品に関する展示や、2つの劇場の定期ツアーもある。
計画と建造舞台と天井桟敷

1970年にアメリカの役者で演出家であるサム・ワナメイカーが、もともと劇場があったサザークのバンクサイドの近くにシェイクスピア時代のグローブ座の忠実な復元建築を作ることを目的として、シェイクスピア・グローブ・トラストと国際シェイクスピア・グローブ・センターを設立した。これに刺激されて世界中でいくつもシェイクスピアズ・グローブ・センターが設立されるようになり、ワナメイカー自身もこうした活動に参加していた。

16世紀の設計は複雑で、現在の防火基準にあわないため、グローブ座の忠実な復元は不可能であるという批判的主張も多かった。しかしながらワナメイカーは20年以上も自らのヴィジョンを貫き、歴史アドバイサーであるジョン・オレルの調査に基づき、結局新しいシェイクスピアズ・グローブが建設された[3]

シェイクスピアが活躍していた時代の様子に近いもの、つまり1614年の建て直し後よりは1599年の初代の建物を新劇場で再現したいというのがワナメイカーの願いだった[4]。1599年のグローブ座の大部分はシアター座に使われていた材木で建てられており、シアター座の建設について理解するための調査が行われた。このほか、16世紀後半に作られてロンドンに残っている他の建物の調査や、とくに建設契約書が残っているフォーチュン座など同時期の他の劇場との比較、初代グローブ座に関する当時の絵や記述についての研究も行われた[5]。実際的な理由から、外の階段など1614年に立て直された時の劇場の特徴も現在の設計に組み込まれた[6]。設計チームはペンタグラムの建築家シオ・クロスビー、建築事務所のビューロハッポルド・エンジニアリング、ボイデン&カンパニーの建築積算士からなっていた。建造、建築調査、設計の歴史考証はマッカーディ&カンパニーが請け負った[7]

劇場は「シェイクスピアズ・グローブ・シアター」という名称で1997年にこけら落としし、毎年夏に芝居を上演している[8]マーク・ライランスが1995年に初代芸術監督となり、2006年にドミニク・ドロムグールが引き継いだ[9]。2016年1月にエマ・ライスが三代目芸術監督の任期をつとめ始めたが、2016年10月に、2018年4月で地位を退くという決意が伝えられた[10][11][12]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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