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してくださる方を募集しています。医療における共有意思決定(きょうゆういしけってい、英: Shared decision-making in medicine、SDM、協働意思決定など)とは、患者と医師の両方が医学的な意思決定プロセスに貢献するプロセス、のことを言う。医療提供者は患者に治療法や代替法を説明し、患者が自分の好みや独自の文化的および個人的な信念に最も合った治療法の選択肢を選べるよう支援するものである[1][2]。
これと対照的なのは、伝統的な医学治療における、医師が権威ある立場にあり、患者はケアにおいて受動的な役割を果たすにすぎないというものである[3]。以前は、医師が患者に何をすべきかについて指示し、患者は治療における決定に参加することはめったになかった[4]。
以下、SDM とする。 SDMという用語が採用された最初の事例の1つは、1972年にRobert Veatch による医学における倫理に関する報告にあった[5] [6] [7]。それは1982年に「医学における倫理的問題の研究のための大統領委員会および生物医学的および行動的な研究」で再び使われた[8]。この研究は、患者中心ケア・患者参加型医療
歴史
SDM の初期の重要な推進力となったのはJack Wennberg であった。必要性や患者の好みによっては説明することができない医療活動の変動性に不満を抱いていた彼は、それが様々な医師の診療スタイルに起因する不要な変動にあるとの概念を説明した[15]。この不要な変動を減らす主な手段は、「転帰確率の健全な推定値の重要性と患者の好みに密接に対応する値の重要性」を認識することだった[16]。意思決定を共有することで、患者の好みや価値観に応じて正しい医療使用率を決定することができる[17]。その結果、ダートマス健康政策・臨床診療研究所は、共同の意思決定を彼らの仕事のプログラムの重要な要素に置くことになった[18]。
SDM は次のような特徴的一連のプロセスをたどる:「少なくとも2人の参加者、臨床医および患者が関与していること。共同意思決定の両当事者が情報を共有すること。両当事者が、好ましい治療処置について合意を形成するためのステップを踏むこと。そして処置実施の合意に達することとなっている[19]。この最後の要素は、必ずしもこの分野のすべての人に完全には受け入れられてるわけではない[20]。同意しないことに同意することが受け入れ可能であるという見解もまた、SDM の受け入れ可能な結果とみなされる[21] [22]。[要非一次資料] SDM は、患者の自主尊重とインフォームド・コンセント両方の基本的な前提に基づいている。このSDMモデルにおいては、患者が処置のリスクと利益の解釈に影響を及ぼす個人的な価値観を持っていて、それが医師が解釈する方法とは異なるということを認識するものである。インフォームド・コンセントはSDMの中核をなすもの[23]、つまり、すべての治療法の利点と欠点を十分に理解していないと、患者は意思決定に従事することはできない。しかし、特に選択が嗜好に敏感な条件に関するものである場合は特に、どのオプションが最適であるかの明確な選択がなく、複数のオプションが存在することがよくある[24]。SDM は、患者が自分の価値観や信念を元に、十分な情報に基づいて決定を下すという点で、インフォームド・コンセントとは異なるものとなる。したがって、状況によっては、医師の視点が、患者の価値観、判断、および意見に最も一致する決定とは異なる場合がある。医師は、サービス料などの金銭的インセンティブ(Fee-for-service)に動機付けられている可能性もありうるからである。 患者参加型医療(Patient participation)は、SDM に関連する分野ではある、SDM はより具体的に患者と医師の関係における患者の役割に焦点を当てるものである。彼らの参加の程度に影響を与える特定の患者特性が認められる[25]。ある研究では、他の患者よりも若くて教育水準が高く、重症度が低い女性患者が医療上の決定に参加する可能性が高いことが示された[25]。つまり、より多くの教育は参加レベルを上げ、老年期はそれを減らすように見える。しかし別の研究では、年齢は参加レベルに反比例するのではなく、数字や統計に精通していない患者が医師に医学的決定を下させる傾向があることがわかった[26]。また、文化も異なっている。一般的に、例えば、アメリカ人は、ドイツ人よりも、追跡調査の質問をしたり治療の選択肢を調べたりすることが多く、医師と患者の関係においてより積極的な役割を果たしている[26]。
患者の自主とインフォームド・コンセント
患者参加の予測可能要因