「シアン酸カリウム」とは異なります。
シアン化カリウム
IUPAC名
シアン化カリウム
識別情報
CAS登録番号151-50-8
634 °C, 907 K, 1173 °F
沸点
1625 °C, 1898 K, 2957 °F
水への溶解度71.6 g/100 ml (25 ℃)
熱化学
標準生成熱 ΔfHo-113.0 kJ mol-1
標準モルエントロピー So128.49 J K-1 mol-1
標準定圧モル比熱, Cpo66.27 J K-1 mol-1
危険性
安全データシート(外部リンク)ICSC 0671
GHSピクトグラム
GHSシグナルワード危険(DANGER)
EU分類猛毒 (T+)
環境への危険性 (N)
EU Index006-007-00-5
NFPA 704040
RフレーズR26/27/28, R32, R50/53
Sフレーズ(S1/2), S7, S28, S29, S45, S60, S61
引火点不燃性
発火点無し
半数致死量 LD505 - 10 mg kg (ネズミ、マウス、ウサギ)[1]
関連する物質
その他の陰イオンシアン酸カリウム
チオシアン酸カリウム
その他の陽イオンシアン化ナトリウム
関連物質シアン化水素
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。
シアン化カリウム(シアンかカリウム、英 Potassium cyanide)、青酸カリウム(せいさんカリウム)は、青酸カリ(せいさんカリ)、青化カリ(せいかカリ)とも呼ばれ、毒物の代名詞的存在だが、工業的に重要な無機化合物である。毒物及び劇物指定令で「シアン化合物」として毒物に指定されている。 化学式 KCN で表される代表的なシアン化アルカリ化合物で固体はカリウムイオンとシアン化物イオンよりなるイオン結晶であり、シアン化物イオン中の炭素と窒素は三重結合を形成している。 白色の粉末状結晶で潮解性があり、水は易溶、メタノール、エタノール、グリセリンに少溶。水溶液は強アルカリ性を示す。(溶解度は文献によっては41.7g/100g(26℃)という値が見られるが、これは溶液100g中に含まれる最大質量である。表には出典からのものをあげているが、これは水100gに溶解する最大質量である。) 乾燥状態では無臭だが、潮解により空気中の二酸化炭素と反応し、シアン化水素を放出しながら炭酸カリウムに変化するため、シアン化水素による特徴的な臭気を発する。特に太陽光に当たる状態では反応が進み易いため、空気に触れないように、太陽光に当たらないように保管する必要がある。 2 KCN + CO 2 + H 2 O ⟶ K 2 CO 3 + 2 HCN {\displaystyle {\ce {{2KCN}+ {CO2}+ {H2O}-> {K2CO3}+ 2HCN}}} シアン化ナトリウムと同じく、遷移金属と反応して水に可溶なシアノ錯塩を形成する性質をもつ。
性質