ザ・刑事
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大藪春彦の小説については「大藪春彦#短編集」をご覧ください。

ザ・刑事
ジャンル刑事ドラマ
企画白崎英介
出演者水谷豊片岡鶴太郎ほか
エンディング「It's All right」(中村あゆみ)
製作
プロデューサー井土隆、黒田正司、蒔田光治
制作テレビ朝日

放送
放送国・地域 日本
放送期間1990年4月15日 - 1990年9月30日
放送時間日曜日20:00 - 20:54
放送枠テレビ朝日日曜8時連続ドラマ
放送分54分
回数23
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『ザ・刑事』(ザ・けいじ)は、1990年4月15日から9月30日まで、テレビ朝日系列で毎週日曜20:00 - 20:54 (JST) に全23話が放送された、東宝制作のテレビドラマ。

六本木を管轄とする架空の警察署・六本木警察署の刑事課捜査一係を舞台とした刑事ドラマで、主人公である矢島を中心とする刑事たちの活躍を描く。
主な登場人物
六本木署
刑事課捜査一係
矢島 慎吾:
水谷豊
階級警部補[1]刑事になって10年目である。15年前は東都信用金庫城西支店に勤務していたが、強盗殺人事件に巻き込まれた事がきっかけで、警官になった[2]。交番勤務、城北署を経て、現在の勤務へ。周囲の評価は「実は最も信頼している刑事であるが、同様に腹の立つ刑事でもある」。いつも単独で強引な捜査をするも、自分なりに引っかかる部分を自らのクビを賭けて捜査する。事件解決への実績があるために周囲は誰も責めることはできない。しかし、一方では地域住民に慕われる人情派の一面を見せる彼の姿勢に、尊敬や慕う同僚もいる。さらに「事件解決をしたら、終わり」というタイプではなく、「たとえ、刑事としての正当な行為であっても、自分のやった責任を取るような」タイプで、射殺した犯人の娘を自分の養子として引き取ろうとする一面も[3]。出世志向ではなく、本庁の広域捜査専従班への推薦話を断った事もあるほど[2]。口癖は「?する事を希望します」、「あれあれ…」、「おやおや…」。サングラスとメガネを用途により使い分ける。銃を構える(撃つ)場面も多いが、基本的には銃を撃ちたくない。署長に呼び出されるも、神棚に署長の視点を向けさせたりして逃げるのが上手い。行きつけのスナックでは、ハーモニカを演奏する一面も。さらに、行きつけのスナックでは通常は水割りを飲むが、犯人の目星などが付いた時にはビールを飲むのが癖。血液型はAB型RHプラス。「麻布ハイム」というアパートに住む。使用拳銃であるスタームルガー・セキュリティシックスを普段はズボンの背中側ベルト越しに挿しているが、ショルダーホルスターを使用する事も[4]。専用の覆面パトカーとして三菱・エクリプスのGSを使用。
田中 秀行:片岡鶴太郎
階級は巡査部長。呼称は「ヒデ」。進路について迷っていたが、親友の助言で警官になった。事件に関するものは何でも調べるタイプ。進んで自ら貧乏くじを引いてしまう事がある。矢島とは捜査のやり方で対立し、時には互いに「?野郎」と言い合って喧嘩におよぶこともある。対立する理由としては、矢島に対するひがみも存在するのではと同僚刑事からは評されている。一方で常に対立している訳でもなく、行きつけのスナック「らさんぶれ」では、矢島がハーモニカの演奏に興じる際に、田中はマラカスを振って息の合ったところも見せている。自身のキャラクターらしからぬコルト・ガバメントMK-4シリーズを、ショルダーホルスターに収めているが、作中で発砲したのは全話を通してもわずかに2発のみである[5]。公費で中国語を学んでいたことがある。家族は年の離れた姉がいる。学歴は高卒。「らさんぶれ」にツケ(32,800円)がある。
藤田 かおる:榊原郁恵
薬学部の学歴を持つ。家族は、テレビドラマのカメラマンの夫・こう一と5歳の息子・こう太がいる(第12話)。そのため、捜査に母親としての一面を見せることも。
坂上 圭介:江口洋介(第1話 - 第10話)
事件に対して、やや冷めた見方をすることがあるが、小さい頃、両親の死により親戚をたらいまわしにされ、じゃま者扱いされた過去が影響している。さらに、銃を携帯する際に弾を一発しか装てんしないのは、自分の射撃により人を傷付ける事を最大限避けるためである。喫煙家で、サングラスをかけることがある。矢島が身元引受人となっている少女・あかねと仲が良い。津村に代わり、「矢島二世」と篠丸に表現された事も。長髪であり、寿には切れと言われている[6]。第10話で、矢島を逆恨みした犯人に撃たれ、殉職。
中西 剛:小西博之(第11話 - 第23話)
階級は巡査部長[7]。呼称は「ニシ」。坂上の後任として、新宿中央署から六本木署に転任してきた。転任理由は違法販売で逮捕した暴力団相手に大立ち回りをしたのが原因。そういう経緯もあってか、暴力団関係には詳しい。口ひげと派手なシャツ(赤、緑、黄)を着ているのが特徴。喫煙家である。図々しいが、なぜか憎めない性格。家族は、妻の理沙(蜷川有紀)がいるが、離婚の危機になった事がある。矢島に殴られた事がある[8]
津村 純:中村繁之
呼称は「ぼうや」。中西は「つんちゃん」と呼ぶ。矢島を尊敬していて、当初は「矢島二世」と呼ばれた事も。銃を撃ちたくて刑事になったらしく、射撃の腕は坂上より上で、第7話ではライフルで射殺命令を任された事も。榎本に片思いである。学歴は高卒である。
土居 拓矢:吉村明宏
父親は警察幹部(警視監?)らしい。矢島と違って、組織に従順ではあるが、組織の力も利用するタイプ。几帳面な性格である。
篠丸係長:小林克也
生まれも育ちも六本木、それだけに犯罪の多くなる街を信じられないでいる部分も。英語を話すのが上手いためか、英語をすぐ使うクセがあるらしく、寿に注意されている。さらに、寿からは「頼りない」と言われている(第1話)。
その他
丹内 浩太郎:
鶴見辰吾
六本木署の刑事課鑑識係に所属する。似顔絵が得意。
榎本 直子:中村あずさ
六本木署の少年課に所属する。生年月日は昭和43年9月5日[9]。小うるさい性格だが、意外にも義理堅く、気の強い一面を持つため、捜査一係の捜査によく駆り出されておとり捜査に起用される事があるも、それを楽しんでいる部分が彼女にあると周囲には思われている[10]。津村が片思いである。ディスコが好きで、「ディスコ・クイーン」になった事がある。
横谷雄二

水島新太郎



寿:丹波哲郎[11]
六本木署の署長。原則制服勤務の役職にもかかわらず私服で居ることが多い。矢島に対して甘い部分があると、自分でも反省している。しかし、署長命令として、矢島を動かす事もある(第23話)。家族は妻を亡くし、娘の真理子(小高恵美)がいる。
刑事たちの周辺人物
あかね:
中野美穂
第2話で登場する島田の孫娘(島田の娘の子供)。早くに母を亡くし、父親を探していた祖父を亡くし、そして、父を亡くした彼女を矢島が将来的に引き取る形に。数話にわたって登場する。
スナック「らさんぶれ」のママ:松井紀美江
矢島、田中が立ち寄るスナックのママ。店名「らさんぶれ」の由来は、フランス語で「集会」、「人が集まる」の意味を持つことから。六本木の情報に詳しく、時には矢島の情報提供者となる事も。
島夏子[12]

森松條次

放送日程

毎回の冒頭には、事件発生の指令を流す警察無線音声をバックに現場に急行する刑事たちのシーン(「緊急?、緊急連絡?、至急?」など)が挟まれることが多く、無線指令というよりは台詞がかったナレーション的な傾向があった。

放送回サブタイトル放送日 脚本監督備考
01新曲を盗んだ女、爆走!噂のふたり4月15日
小川英
北川哲史土屋統吾郎ファミリー劇場での再放送時には第2話として放送。
爆破予告事件とそれに関係している殺人事件の捜査をしていくうちに、矢島らは事件関係者の一人・瀬川にある疑惑を持つ。
02謎の共犯者・走れB級デカ!4月22日小川英
蔵元三四郎日高武治ファミリー劇場での再放送時には第1話として放送。
射殺事件を捜査していくうちに、別件の父親探しと関連が浮かび上がる…。
03覗かれた美人モデルを追え!4月29日小川英
中野顕彰土屋統吾郎
上京した男の自殺騒ぎがきっかけで、結婚詐欺事件の捜査に乗り出す刑事課。それは、一組の男女の恋物語の始まりだった…。
04殺人予告に脅える悪徳警官5月06日小川英
若月ユウ陽土屋統吾郎
矢島の交番勤務時代の先輩警官・脇田が凶悪事件の捜査の最中に、職場放棄をしていた疑惑が浮上。あくまで、脇田を信じる矢島が調べた結果、脅迫されている脇田の姿があった…。
05熱き友情!南米から来た謎の男!5月13日小川英
前田治行日高武治
自販機荒らしをしていた少年を検挙した矢島&坂上刑事。しかし、言葉が通じる様子はなく、取調べは難航。そこへ、殺し屋の犯行による乱射事件が発生。少年が被害者の関係者と判明するも、少年はさらに心を閉ざしてしまう…。
06妖しい宝石!にせ刑事の大活躍5月20日小川英
中野顕彰日高武治
田中刑事に感謝の手紙が六本木署に届くも、田中自身に心あたりはない。


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