The Ritz-Carlton Hotel Company, LLC種類子会社
業種Hospitality
ザ・リッツ・カールトン (The Ritz-Carlton) は、マリオット・インターナショナルが世界規模でチェーンを展開しているホテルブランド。マリオット・インターナショナルに属している他のブランドとは一線を画した運営を行っている。第1号ホテルは「ザ・リッツ・カールトン・ボストン」であったが、2022年現在は経営が変わり、インド系の「タージ・ボストン」として営業している。 北アメリカにおいては、アルバート・ケラーがフランチャイズ権と「リッツ・カールトン」の商標の使用権を獲得し、「リッツ・カールトン投資会社」を設立して、ホテルの展開を開始した。1927年にボストンにリッツ・カールトンを開業し、その後もニューヨーク、フィラデルフィア、ピッツバーグ、モントリオールなどにホテルを展開したが、1920年代後半に巻き起こった大恐慌を境に規模を縮小していき、ボストンとモントリオールだけが残った。 1983年に、W.B.ジョンソン その後ザ・リッツ・カールトン・ホテルカンパニーは、北米を中心に積極的にチェーン展開を進め、さらに1988年には全世界でのリッツ・カールトンの商標権を獲得した。1998年にマリオット・インターナショナルの傘下に加わり、世界各地でホテル展開をしている。日本では1997年に大阪に初進出し、2023年現在東京、京都、大阪、沖縄、日光、ニセコ、福岡の7ヶ所で展開されている。 現在、マリオット・インターナショナルが展開する「リッツ・カールトン」は、かつてセザール・リッツが直接経営と運営に関わったマドリードやパリ、ロンドンの「ホテル・リッツ」とは関係がなく、いわば「リッツ」の名前のみを借りた高級ホテルチェーンである。かつては唯一ロンドンの「リッツ・ロンドン」と、「提携ホテル」という関係を持っていたが、現在は解消されている。
歴史
セザール・リッツ」(en, 1899-1940年)、1906年に同じくロンドンに創業した「リッツ・ロンドン」などのリッツが経営と運営に関わったホテルは、上流階級を中心に高い評価を受けた。セザール・リッツは1918年に死去したが、その後も未亡人が中心となり、リッツの名を冠したホテルの展開をヨーロッパにおいて進めた。
リッツ・カールトン
ザ・リッツ・カールトン・ホテルカンパニー
現在
特徴
従来からある由緒ある建物を利用したり、新規の高層ビルにテナントとして入居する方法をよく取る。
従業員は常にサービスの基本精神が書かれている「クレド(credo)」というカードを携帯している。
従業員自らの判断で1日2,000米ドルまでの決裁権が認められている。
従業員を採用する際、ザ・リッツ・カールトン独自の人材採用システムを用いる。経歴や経験などを重視せず素質を重視した面接を行うため、採用までに長期に渡って時間をかける場合がある。これは、ザ・リッツ・カールトンの社風などをきちんと理解して入社できるというメリットがある反面、アルバイト・契約社員を採用する際も同じ面接を行うのでコストが掛かりすぎる事と、即戦力になりうる人材を確保しにくいというデメリットもある。
世界のザ・リッツ・カールトン
日本における展開
ホテル
ザ・リッツ・カールトン大阪 (大阪・梅田/ハービスOSAKA) - 1997年(平成9年)5月23日開業
ザ・リッツ・カールトン東京 (東京・赤坂/東京ミッドタウン) - 2007年(平成19年)3月30日開業
ザ・リッツ・カールトン沖縄 (沖縄・名護) - 2012年(平成24年)5月29日開業(旧喜瀬別邸ホテル&スパ
ザ・リッツ・カールトン京都 (京都・京都市中京区) - 2014年(平成26年)2月7日開業(ホテルフジタ京都跡地)
ザ・リッツ・カールトン日光 (栃木県・日光市) - 2020年(令和2年)7月15日開業[5]