ザ・プライス・イズ・ライト
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ザ・プライス・イズ・ライト
The Price is Right

ジャンルクイズ番組
企画マーク・グッドサン
ビル・トッドマン
出演者司会
ボブ・バーカー
(1972年 - 2007年)
ドリュー・キャリー
(2007年 - 現在)
ナレーション
ジョニー・オルソン
(1972年 - 1985年)
ロッド・ロディ
(1986年 - 2003年)
リッチ・フィールズ
(2004年 - 2011年)
ジョージ・グレイ(英語版)
(2011年 - 現在)
製作
製作総指揮ボブ・スチュワート
プロデューサーRob Burnett
Barbara Gaines
Maria Pope
制作CBSフリーマントルメディア

放送
放送国・地域 アメリカ合衆国
放送期間1972年9月4日 - 放送中
放送時間平日 11:00 - 12:00(ET
放送分60分
公式サイト
特記事項:
レイティング:TV-G
2008年よりハイビジョン放送
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『ザ・プライス・イズ・ライト』(The Price is Right)は、1972年9月4日からアメリカCBSで放送されているクイズ番組である。フリーマントルメディア制作。
概要

もともとは1956年からABCNBCで放送されていた番組で、1972年からはCBSで昼間に放送されるようになった。2021年に第50シーズン(CBSでの放送50年目)を迎えており、アメリカのクイズ番組としては『ジェパディ!』、『ホイール・オブ・フォーチュン』、『ファミリー・フュード』と並ぶ長寿番組である。

番組開始から2007年に降板するまで約35年間にわたって、俳優のボブ・バーカーが司会を務めた。現在の司会者はコメディアンのドリュー・キャリーである。収録はハリウッドCBSテレビジョンシティ・スタジオ33「ボブ・バーカー・スタジオ」で行われる。このスタジオの愛称は、1998年3月に放送5000回を記念してつけられたものである。

番組開始当初は、『ザ・ニュー・プライス・イズ・ライト』というタイトルで30分番組だった。1973年6月より「ニュー」を省いた現在の番組タイトルに変更。1975年9月の3周年記念企画で放送時間を1時間としたところ好評を得たため、その直後正式に1時間番組になった。

9月から翌年の7月上旬(独立記念日あたり)までを1シーズンとし、オフシーズンの間は過去回の再放送を行っている。

プライムタイムでの特番は、1986年夏に『ザ・プライス・イズ・ライト・スペシャル』として試験的に放送。1996年には放送25周年特番、2002年には放送30周年特番がラスベガスリオ)を舞台に行われたが、チケット入手をめぐり事故が発生して多数の負傷者が出た。現在も『ザ・プライス・イズ・ライト・アット・ナイト』として、時折プライムタイム特番が放送されている。近年ではクリスマスシーズンの特番や、CBSの人気番組とコラボレーションした特番、2021年9月の放送50年を記念した2時間特番などが放送された。

2008年2月の特番「ミリオン・ダラー・スペクタキュラー」と2008年9月開始の第37シーズンから、ハイビジョン放送されている。
ルール

基本的には賞品の値段(金額)を当てるゲームである。ここでの値段は、アメリカにおける実売価格(actual retail price)を指す。

番組は、ワン・ビッド(1、2、3回目)→ショーケース・ショーダウン(1回目)→ワン・ビッド(4、5、6回目)→ショーケース・ショーダウン(2回目)→ショーケースの順で進行する。以下のルールは、2023年現在放送中のものに準拠する。後述する特別企画ではボーナス賞金が増額されるなど、一部のルールが異なる場合もある。
ワン・ビッド

会場の観客席から抽選された4名が最初の値段当てゲームであるワン・ビッド(One Bid)に挑戦する。場内アナウンサー(現在はジョージ・グレイ(英語版)が担当)が当選者を発表する際の「〇〇(氏名), カモン・ダウン!」(Come on down!:「さぁ、こちら<解答席[1]>へどうぞ!」の意)は、番組を象徴する台詞のひとつとなっている。

挑戦者は提示された賞品の値段を順番に解答する[2]。値段はドル単位で、セントは解答に含まれない。解答は口頭で行い、その金額が各解答席のモニタに表示されていく。すでに他人が解答した金額を答えることはできないが、他人の解答額に$1を上乗せした額を答えたり、後述の内輪ルールに備えて「$1」と解答[3]したりすることは認められている。

全員が解答後、内輪(正解金額以下)で最も正解に近い金額を答えた者が勝者となり、賞品とショーケース・ショーダウンへの進出権を獲得する。全員の解答額が正解を超えていた場合はブザーが鳴り、解答をやり直す。また、ちょうど正解となる金額を答えた者がいた場合は鐘が鳴らされ、該当者は賞品のほかにボーナス$500を獲得する[4]

ワン・ビッドの勝者はステージに上がり、さらなる豪華賞品・賞金を懸けたプライシング・ゲーム(Pricing games)に挑戦する。ゲームに成功すればその賞品・賞金も獲得できる。失敗した場合でもショーケース・ショーダウンには進出できる[5]

ゲーム終了後は抽選で1名が補充され、再びワン・ビッドを行う。3回目のプライシング・ゲームの後には、最初のショーケース・ショーダウンを行い、その後ワン・ビッドに戻る。

なお、抽選には選ばれたものの、番組終了までワン・ビッドに勝利できなかった3名には、残念賞として$300が贈られる。
プライシング・ゲーム

プライシング・ゲームには、豪華賞品そのものの値段を当てるもの、豪華賞品とは別に用意された賞品の値段を当てるもの、運や技術の要素が大きいものなど、終了したものを含め100種を超える多種多様なゲームがある。本番組の日本版とも言える『ザ・チャンス!』でも、本番組の一部のゲームが流用されていた。

プライシング・ゲームの一部を以下に示す。これ以外のゲームについては、 ⇒番組の公式サイトや、英語版ウィキペディアの当該記事を参照されたい。
ラッキー・セブン(Lucky $even)
賞品となる自動車の5桁の値段のうち、下4桁を当てるゲーム。万の桁の数字は最初に公開される。挑戦者には7枚の$1紙幣が与えられ、高い桁からひとつずつ順番に数字を当てる。正解との誤差ひとつにつき$1を支払い、手持ちの紙幣がすべて無くなった時点で失敗。すべての数字の公開と誤差の支払いが済んだときに、1枚でも紙幣を持っていれば成功となる。『ザ・チャンス!』でも同名のゲームが行われていたが、提示された数字に「7」を挿入して正しい値段にするものであり、本番組の内容とは異なっていた。
クリフ・ハンガー(Cliff Hangers)
豪華賞品とは別に用意された3つの賞品の値段を当てるゲーム。斜面に$1単位で目盛りがついた崖のセットがあり、麓の0の地点には登山家を模した人形が置かれる。問題となる賞品(おおよそ$20から$60程度のもの)の値段をひとつずつ答え、正解のときはチャイムが鳴る。不正解のときはブザーが鳴らされ、解答額と正解の誤差だけ人形がヨーデル風のBGMと共に崖を登る。誤差の合計が$25を超えると人形が崖から落ちて失敗。3問終了時に人形が崖に残っていれば成功で、豪華賞品と出題に使われた3つの賞品をすべて獲得する。失敗した場合でも、その直前の問題に使われた賞品までは獲得できる。なお、人形には「ヨーデル・ガイ」という愛称がつけられており、特別企画やゲスト出演回では、それに関連したデザインを施される場合もある。『ザ・チャンス!』では、「危険な崖」というタイトルで、同様のルールで行われていた。誤差の合計は5,000円までとなっていた。
プリンコ(Plinko)
最高で$50,000の賞金を獲得できるゲーム。挑戦者には最初に1枚のチップが与えられる。賞品($99以下のもの)の値段を当てる二者択一問題が4問出題され、正解するごとに賞品とチップ1枚を獲得する。その後、挑戦者は巨大なゲーム盤の上部に登り、そこから1枚ずつチップを落とす。チップは盤の途中に多数あるペグ(釘状の障害物)にぶつかりながら落ち、最下部にある9つのポケットのいずれかに収まる。チップが落ちたポケットに表示された賞金が積み立てられる。ポケットは、左から$100-$500-$1,000-$0-$10,000-$0-$1,000-$500-$100。すべてのチップを落とした時点での、積み立てられた賞金を獲得する。1983年1月に初登場(当初は中央のポケットが$5,000だった)して以来、視聴者からの人気が高いゲームであり、すべてのプライシング・ゲームをプリンコとした回もあった。プリンコという名前の由来は、初登場時にボブ・バーカーが「チップがプリン、プリンと落ちていくから」と説明した。『ザ・チャンス!』ではプリンコと同内容のゲームは無かったが、類似した外見のゲーム盤を使用した「パチンコゲーム」などが放送された。
ショーケース・ショーダウン

ワン・ビッドの勝者が3名揃ったところで、ショーケースへの挑戦者を決めるショーケース・ショーダウン(Showcase Showdown)を行う。番組の前半と後半に1回ずつ行われる。

ゲームは、ザ・ビッグ・ホイール(The Big Wheel)と呼ばれる、水車状の巨大な回転盤を用いる。ホイールの側面は20分割され、5から100までの5刻みの数字が書かれている。これらは、セントを単位とする金額を表す。数字の表記色は、通常は黒地に白、100は黒地に赤、100の前後1マスにある5および15は緑地に緑となっている。ホイール側面の中央付近には、出目を指す矢印がある。ホイールが1周以上回らなかった場合は、出目は無効となる。

ここまでの獲得賞品・賞金の総額が少ない者から、ひとりずつ挑戦する。挑戦者はホイールを2回まで回せるが(1回目でやめてもよい)、出目の合計金額が$1.00(100¢)を超えると失格になる。合計金額が最も$1.00に近かった者が勝利し、ショーケースへの挑戦権を獲得する。トップが同点で複数名いた場合はスピンオフ(同点決勝)として、該当者がもう1回ずつホイールを回し、より大きい金額を出した者が勝者となる。

なお、合計金額がちょうど$1.00の場合は、ボーナス$1,000を獲得し、さらにボーナス・スピンに挑戦できる。ホイールの出目を5にした状態から1回のみホイールを回し、100を出すことができればボーナス$25,000を獲得。また、100の前後1マスにある緑の出目(5または15)を出した場合でも、ボーナス$10,000を獲得する。複数名がボーナス・スピンに挑戦した場合は、その回転がスピンオフも兼ねることになる[6]


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