『ザ・フー・バイ・ナンバーズ』
ザ・フー の スタジオ・アルバム
リリース1975年10月3日[1]
1975年10月25日[1]
録音1975年4月 - 5月
ジャンルロック
時間37分19秒
レーベルポリドール・レコード(UK)
MCAレコード(US)
プロデュースザ・フー
専門評論家によるレビュー
オールミュージック [1]
オッズ&ソッズ
(1974年)ザ・フー・バイ・ナンバーズ
(1975年)フー・アー・ユー
(1978年)
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『ザ・フー・バイ・ナンバーズ』 (The Who by Numbers) は、1975年に発表されたイギリスのロックバンド、ザ・フーのスタジオアルバム。プロデューサーはグリン・ジョンズ。旧邦題は『ロックンロール・ゲーム』。 『四重人格』(1973年)以来約2年ぶりとなるオリジナルアルバム。プロデュースには『フーズ・ネクスト』(1971年)にも参加したグリン・ジョンズが、またピアノでニッキー・ホプキンスが同じく『フーズ・ネクスト』以来久々に参加した。レコーディングは1975年4月30日から4週間にわたり、シェパートン・スタジオに移動式スタジオを持ちこんで行われた。「ブルー・レッド・アンド・グレイ」のみ、ピート・タウンゼント所有のイールパイ・スタジオで収録された。ロジャー・ダルトリーは映画『リストマニア』の撮影の影響で遅れて参加している[4]。 本作は『フーズ・ネクスト』以来のノン・コンセプトアルバムとなる(ただし、『フーズ・ネクスト』は当初『ライフハウス
解説
当時のザ・フーは、マネージャーのキット・ランバートを相手に金銭問題による訴訟合戦を抱えており、その上タウンゼントは音楽業界全体に幻滅していた頃で、非常にモチベーションが低下していたと見られる。さらにニュー・ミュージカル・エクスプレス紙のインタビューで自身の苦悩や不満を赤裸々に語り、そのインタビュー内でダルトリーに対する批判まで行った。その数週間後には同じ紙面で今度はダルトリーがタウンゼントへ辛辣な返答を行ったことにより、一気にザ・フー解散の噂が広まった[5]。この解散説を払拭するかのようにザ・フーはこの年の10月から翌1976年にかけ、これまでにない大規模な世界ツアーを敢行する。ツアーの途中キース・ムーンが急性アルコール中毒で倒れるなどのアクシデントがあったものの、グループは1976年のローリング・ストーン誌が選ぶ最優秀グループに選ばれ、復活を印象付けて見せた。だが、これが結果的にムーンと行った最後のツアーとなる[7]。
本作からは「スクイーズ・ボックス/サクセス・ストーリー」がシングルカットされ、イギリスではトップ10入りした[2]。 1996年にリマスター/リミックス版がリリースされる。本作には未発表曲や未発表テイクはなく、1976年のスウォンジー公演からの3曲のライブ音源がボーナス・トラックとして収録されている。
リイシュー