ザ・フォーリナー/復讐者
The Foreigner
監督マーティン・キャンベル
脚本デヴィッド・マルコーニ
『ザ・フォーリナー/復讐者』(原題:The Foreigner、中国語題:英??決)は、2017年のイギリス・中国・アメリカ合衆国合作のアクション・スリラー映画。1992年のスティーブン・レザー(英語版)の小説『チャイナマン』(新潮文庫)を原作としている。 ロンドンでチャイニーズ・レストランを経営するクァン・ノク・ミンは娘であるファンの送迎中、北アイルランド解放を謳う過激派組織の爆破テロに巻き込まれてしまう。幸いにもクァンの傷は浅かったが、ファンは彼の目の前で命を落としてしまい、クァンの心には大きな傷が残った。 一方で、過去に過激派組織の活動家をしていたリアム・ヘネシーは、現在では北アイルランド副首相になっていた。爆発物の鑑定結果を知ったリアムは「政府内に内通者がいる」と考え、内々に事態を解決するよう目論む。 警察の捜査はテロから3週間経過しても目立った進展がなかった。犯人への報復を考えるクァンは、テレビ番組に出ていたリアムの経歴を知り、彼の事務所に電話を掛ける。テロの被害者ということで取り次いでもらうことはできたが、犯人の正体や手掛かりについては「何も知らない」と返されるばかりだった。クァンは従業員のケイに「店を譲る」と告げると姿を消し、バンやスマートフォンに偽装を施すなどの準備を終えると、その足でリアムのいるベルファストへと向かう。クァンがリアムの事務所を訪問すると、受付で追い出されそうになるがリアムに部屋まで通される。しかし、犯人については「何も知らない」と言われるばかり。 クァンは「そのうち気が変わる」と言い残し、その場は大人しく引き下がって見せたが、リアムの事務所のトイレに簡易の時限爆弾を仕掛けて事務所を出た。その爆弾の爆発の規模は小さく人的被害こそ出なかったが、クァンは「気が変わりましたか?」とリアムに電話を掛ける。リアムは激怒し、クァンを見つけ出すように命令を下す。クァンの居場所はすぐに判明するが追っ手はクァンを取り逃がしてしまい、リアムは牧場へ避難することを決断する。また、甥のショーンをニューヨークから呼び寄せテロの犯人探しに協力させる。 クァンはリアムを追跡し、愛人のマギーとの逢瀬の場所や、避難先の牧場を難なく突き止めていく。牧場の納屋に仕掛けた爆弾は事務所に仕掛けた物以上の威力だったが、被害者が出ないように工夫もされていた。翌朝は、リアムの部隊が乗る車に仕掛けられた爆弾が爆発し、横転する。部隊はクァンが牧場近くの森に潜んでいることを察知し捜索に出るが、隊員は仕掛けられた罠にかかり負傷してしまい、クァンの追跡は断念せざるを得なかった。リアムは片腕であるジムの進言を受けて、森の中を熟知するショーンにクァンの相手をさせることにする。 その日の晩、リアムに送られてきたクァンの身上調査結果には、彼がかつてアメリカ特殊部隊に所属し、ベトナム戦争に参加していたことが記されていた。
ストーリー