ザ・フォーリナー/復讐者
The Foreigner
監督マーティン・キャンベル
脚本デヴィッド・マルコーニ
『ザ・フォーリナー/復讐者』(原題:The Foreigner、中国語題:英??決)は、2017年のイギリス・中国・アメリカ合衆国合作のアクション・スリラー映画。1992年のスティーブン・レザー(英語版)の小説『チャイナマン』(新潮文庫)を原作としている。目次 本作には日本を含めた中国、香港で公開された本国版とその他英語圏で公開された国際版が存在する。本国版は中国圏俳優同志の会話時は普通話に切り替わる、森の中でのファイトシーンが国際版よりも長く上映時間は110分である。一方、国際版の上映時間は114分となっている[5]。 過激派組織は国際版ではIRAと表記されるが、本国版では「UDI」という架空の組織になっている。 クァン・ノク・ミンはロンドンでチャイニーズ・レストランを経営していたが、ある日娘のファンの送迎中、爆発テロに巻き込まれ目の前で娘の命を奪われてしまう。 その後、北アイルランド解放を謳う過激派組織が犯行声明を出す。クァンは、かつて過激派組織の活動家だったが現在は北アイルランド副首相となっているリアム・ヘネシーとコンタクトを取り、犯人の名前を教えるようにリアムに迫るが、リアムは無関係を主張し、彼を帰してしまう。
1 概要
1.1 劇中の描写
2 ストーリー
3 キャスト
4 脚注
5 外部リンク
概要
劇中の描写
北アイルランド問題
劇中では北アイルランドを巡るイギリスとアイルランドの対立の明暗が描かれており、例としてはとある登場人物の家族を過去に殺したアルスター義勇軍(UVF)の暗殺部隊のメンバーが政治的妥協によって生きたまま逮捕され、刑務所内で生きながらえている上に通信教育で大学生となっているという「厚遇」が描かれる一方で、過激派組織のアジトを特定して突入した警察の対テロ特殊部隊が、負傷するも生きているメンバーに爆弾テロを阻止するためとはいえ拷問を行ってテロの情報を聞き出し、テロの阻止後に特別な思惑からそのメンバーを逮捕せずに射殺するという場面がある。
ベトナム共和国陸軍特殊部隊
主人公のクァンが過去に所属していた部隊として、劇中に登場するアメリカ陸軍省名義の彼に関する資料の中で触れられている。また、この資料の中では「ARVN」や、「捕虜とされた(CAPTURED)」との記載もあり、さらにクァンが傷の治療のために上半身裸になった際にいくつもの切り刻まれた傷跡があることから、彼が捕虜となった後で北ベトナム側から苛烈な拷問を受けていたことが示唆されている。なお、劇中ではクァンの古巣について「米軍特殊部隊」ともされているが、ベトナム戦争当時のARVNは同盟国軍のアメリカ陸軍側から派遣された軍事顧問の援助を受けており、劇中での表現は決して間違ってはいない。ただし劇中ではクァンは中華人民共和国の広西チワン族自治区出身となっており、どのような経緯でベトナム共和国陸軍特殊部隊に入ったかについては説明されていない。なお原作では主人公はニューエン・ニョク・ミンというベトナム人で、元ヴェトコンのゲリラ兵という設定である[6]。
ストーリー