ザ・ファブル
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ザ・ファブル
ジャンル
青年漫画アクションコメディ
漫画
作者南勝久
出版社講談社
掲載誌週刊ヤングマガジン
レーベルヤンマガKCスペシャル
発表号2014年49号 - 2019年51号
発表期間2014年11月1日[1] - 2019年11月18日[2]
巻数全22巻
話数全240話
漫画:ザ・ファブル The second contact
作者南勝久
出版社講談社
掲載誌週刊ヤングマガジン
レーベルヤンマガKCスペシャル
発表号2021年34号 - 2023年32号
発表期間2021年7月19日[3] - 2023年7月10日[4]
巻数全9巻
話数全86話
漫画:ざ・ふぁぶる
作者南勝久
出版社講談社
掲載サイトコミックDAYS
レーベルヤンマガKCスペシャル
発表期間2018年3月6日 - 12月
巻数全1巻
話数全11話
映画:ザ・ファブル(第1作)
ザ・ファブル 殺さない殺し屋(第2作)
原作南勝久
監督江口カン
脚本

渡辺雄介(第1作)

山浦雅大

江口カン(第2作)

音楽グランドファンク
制作ギークサイト
製作「ザ・ファブル」製作委員会(第1作)
「ザ・ファブル 殺さない殺し屋」
製作委員会(第2作)
配給松竹
封切日

第1作:2019年6月21日

第2作:2021年6月18日

上映時間

第1作:123分

第2作:131分

アニメ
原作南勝久
監督橋良輔
シリーズディレクター中島大輔
シリーズ構成高島雄哉
キャラクターデザイン大下久馬、長谷川早紀
音楽福廣秀一朗
アニメーション制作手塚プロダクション
製作アニメ「ザ・ファブル」製作委員会
放送局日本テレビ系列ほか
放送期間2024年4月7日 -
テンプレート - ノート
プロジェクト漫画映画アニメ
ポータル漫画映画アニメ

『ザ・ファブル』は、南勝久による日本漫画。『週刊ヤングマガジン』(講談社)にて、2014年49号から2019年51号まで第1部が連載された[1][2]。その後、第2部として『ザ・ファブル The second contact』と改名し、同誌の2021年34号から2023年32号まで連載された[3][4]

2017年、第41回講談社漫画賞一般部門受賞[5]。2024年1月時点でシリーズの累計発行部数は2400万部を突破している[6]

メディアミックスとして、2019年と2021年に実写映画が2作公開された[7]。また、2023年にはテレビアニメ化が発表され[8]2024年4月より放送されている[6]
あらすじ

現代の日本。依頼された標的を完全に仕留め、正体に繋がる痕跡は残さないため、裏社会でもかろうじて「ファブル」(寓話の意)というあだ名のみ知られる凄腕の殺し屋[注釈 1]がいた。

ある日のこと、その青年は、殺し屋組織の長で、育ての親でもあるボスに呼び出される。ボスは最近は動きすぎたとして「1年間大阪に移住し、その間は誰も殺さず一般人として平和に暮らせ」と指示し、彼に「佐藤明(アキラ)」という偽名を与える。アキラは、同じくボスに育てられた仕事のパートナーで、アキラの妹という設定の偽名「佐藤洋子」と共に、大阪は太平市(大阪府の南部という描写あり)へと向かう。

こうして、アキラは組織と古くから付き合いのある小規模暴力団「真黒(まぐろ)組」の庇護の下、それまでの殺し屋としての人生や習性から、一般人としてはチグハグな態度を見せながら、新たな生活を始める。
海老原との和解とオクトパス入社

浜田組長と共に組でファブルのことを知る真黒組若頭で武闘派の海老原は、平然と人を殺せるアキラの存在を危惧し、独断で街から排除しようと試みる。舎弟で信頼する黒塩(クロ)や、若手の高橋を使って本性を暴こうとするが、アキラはボスの命令を守って無意味な騒乱や殺しを起こさず、海老原は彼のことを誤解していたことに気づき、むしろ気に入るようになる。

海老原の助言に従い、一般人として暮らすため仕事を探し始めたアキラは、とある縁で知り合った若い美人の清水岬(ミサキ)の紹介で、彼女が務める小さなデザイン会社「オクトパス」に入社する。時給800円という待遇であったが、それでも社長の田高田にも気に入られ、アキラは今までの人生では得られなかった経験を楽しむ。
小島による組の騒乱

真黒組では一般人を殺して15年服役した海老原の舎弟・小島が出所する。非常に好戦的な性格を熟知する海老原は彼を制御しようとするが、その矢先に心筋梗塞で倒れ入院を余儀なくされる。目付役が不在となった小島は、さっそく風俗業をシノギとする組幹部で古馴染みの砂川のショバを荒らし始め、組は水面下で内紛状態となる。さらに小島はデリヘルを立ち上げ、その看板嬢としてミサキに目をつける。そして田高田など、彼女の周辺人物を襲ったりしてミサキを脅迫し、手中に入れる。

身動きができない海老原は恥を忍んでアキラに調査を頼み、その過程で彼は恩人のミサキが巻き込まれていることを知る。それぞれの思惑が絡む小島と砂川の会談現場に潜入したアキラは、誰も殺さず、また正体もバレずにミサキを救出し、小島の身柄も拉致することにも成功する。海老原は自らの手で小島を始末して砂川と手打ちする。だが、ファブルの存在を知った砂川は組を乗っ取る野心を実行に移すことを決意する。
宇津帆一派との戦い

表向きは子供の支援事業を行う好人物で、小さな興信所を経営する宇津帆(うつぼ)は、裏では過保護に育てられた資産家の子供を狙って大金をせしめる、詐欺・脅迫・誘拐・殺人何でもありの悪党であった。宇津帆は次の標的として、オクトパスの社員で、ミサキに恋慕して彼女の家に密かに盗撮カメラを仕掛けていた貝沼に目をつける。

一方、アキラは、通勤経路上にある公園で見かけた車イスの若い女性・佐羽ヒナコが、かつて少女売春組織を壊滅させた自身の仕事に巻き込まれた少女で、その際の事故で足が不自由になっていたことを知る。アキラは公園の鉄棒でリハビリするヒナコを見守るようになるが、実は彼女は宇津帆の情婦であり部下であった。

新参の部下・井崎と共に計画通り貝沼親子を嵌めて大金をせしめる宇津帆であったが、一連の出来事を通してアキラがファブルだと知る。実は、先の少女売春組織の幹部の唯一の生き残りで、実弟を殺された宇津帆は、ファブルへの復讐の機会を狙っていた。宇津帆は信頼する部下兼相棒の殺し屋・鈴木と共に準備を整えてアキラに挑む。
真黒組の内紛と山岡との戦い

砂川は毒殺を専門とする殺し屋・二郎を雇って浜田組長を暗殺する。また、その野心を知って興味を持った「組織」の幹部・山岡の接触を受けて協力関係を築き、対立する幹部の水野を抑えて若頭となる。しかし、山岡の目的はボスが最高傑作と評したアキラと戦うことであり、子飼いの部下・アザミとユーカリを招集し、周りの被害や犠牲など気にせず、自身の「シナリオ」に沿って街に混乱をもたらしていく。

不穏な事態に勘づくアキラであったが、新たな組長となった海老原は彼の協力の申し出を断り、組長殺しの犯人探しや、組内部の策謀を解決しようとする。山岡はアキラを参戦させるべく、自身のシナリオに洋子やミサキも巻き込んでいく。
第2部(The second contact)

コロナの流行によって人助けの旅を続けられなくなった佐藤兄妹は太平市に帰り、アキラはミサキとの新婚生活を始める。アザミとユーカリもオクトパスを続け、平和な生活を送り、真黒組とも交流していた。

そんな折、先の内紛による真黒組の弱体を好機とみた隣の大西市に事務所を構える紅白組(くじらぐみ)は、海老原に抗争を仕掛ける。旧ファブルの面々が間接的に関わったことで思わぬ抵抗を受けた紅白組は、ファブルと同様に実態が不明で、古くから付き合いのある殺し屋組織「ルーマー」を雇い、攻勢を強める。

その後、紅白組の組長・松代 博文は汚名を晴らすべく、ファブル殲滅に10億の懸賞金をかけ[注釈 2]、ルーマーの男をけしかけるが、結果は大敗に終わる。けじめをとらせるべくルーマーの男を殺害するも、松代は後に警察に自首し、紅白組も解散となった。
登場人物

演の項は実写映画版のキャスト。声の項はテレビアニメ版の声優。
主要人物
佐藤 明(さとう あきら) / ファブル
演 -
岡田准一 / 声 - 興津和幸[6]本作品の主人公。本名不明。無表情で物静かな青年。作中で殺しの天才と評される殺し屋であり、6年間で71人を殺害すると共に実態は掴ませず、裏社会の人間からでさえ通称「ファブル」として都市伝説扱いされる人物。物語冒頭で組織の長と同時に育ての親でもあるボスより、「佐藤明」の偽名と身分を与えられ、1年間殺しをせず一般人として生活するよう命じられる。人を平然と殺せるが殺人に快楽を感じるわけではなく、あくまでプロとしてボスに命じられた仕事をこなす感覚で、仕事以外の無駄な殺生は好まない。基本的に淡々としているため、感情や思考が読めないが、一般人としての生活や人との関わり合いを楽しみ、恩を受けたら返そうとするなど義理固いところもある。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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