ザ・ビートルズ: Get Back
The Beatles: Get Back
監督ピーター・ジャクソン
製作
ポール・マッカートニー
リンゴ・スター
オノ・ヨーコ
オリビア・ハリスン
ピーター・ジャクソン
クレア・オルセン
ジョナサン・クライド
製作総指揮
ジェフ・ジョーンズ
ケン・カミンズ
出演者
ビートルズ
マル・エヴァンズ
マイケル・リンゼイ=ホッグ
リンダ・マッカートニー
ヘザー・マッカートニー
オノ・ヨーコ
ビリー・プレストン
グリン・ジョンズ
ジョージ・マーティン
音楽
ジョン・レノン
ポール・マッカートニー
ジョージ・ハリスン
リンゴ・スター
撮影アンソニー・B・リッチモンド(1969年)
編集ジャベス・オルセン
制作会社
アップル・コア
ウィングナット・フィルムズ
配給ディズニー・プラットフォーム・ディストリビューション
公開
2021年11月25日 (Part 1)
2021年11月26日 (Part 2)
2021年11月27日 (Part 3)
上映時間
157分 (Part 1)
173分 (Part 2)
138分 (Part 3)
468分(全編)[1]
製作国
イギリス
ニュージーランド
アメリカ合衆国
言語英語
興行収入 1億2000万円(ルーフトップ・コンサート版)[2]
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『ザ・ビートルズ: Get Back』(英: The Beatles: Get Back)は、イギリスのロックバンド、ビートルズが1969年1月に行った、いわゆる「ゲット・バック・セッション」の模様を記録した60時間に及ぶフィルムと150時間もの音声テープから、ピーター・ジャクソンによって新たに制作された全3部構成、合計約8時間の長編ドキュメンタリー映画である。
2021年11月25日から3日連続でDisney+で配信公開された[3][4]。2022年7月12日、3枚組のブルーレイ版、DVD版が発売された[5](日本は7月13日発売)。 2016年、映画『ザ・ビートルズ?EIGHT DAYS A WEEK - The Touring Years』の製作を終えたアップル・コアは、VR(仮想現実)やAR(拡張現実)を取り入れたビートルズの新たな展示イベントの可能性を検討していた。そのためCEOのジェフ・ジョーンズ 16mmフィルムに残された50年以上経過した映像は当然のごとく退色していた。しかしジャクソンは自身が2018年に監督した第一次世界大戦のドキュメンタリー映画『彼らは生きていた』制作時に、約100年前の映像を修復するために開発したソフトウェアなどを活用し、まるで昨日撮影したかのような鮮やかな映像に復元した[9][10]。 一方、モノラル録音された音声は会話と楽器の音が重なり合い、聞き取りづらい部分が多かった。そこで、AIを用いた機械学習プログラム「MAL (Machine Audio Learning)」[注釈 2]を新たに開発した。これはギターの音、ドラムの音、メンバーそれぞれの声などをAIに学習させ、特定の人の声や特定の楽器の音だけを取り出すシステムである[8]。これにより会話と楽器の音を分離することに成功した[6][注釈 3]。 いわゆる「ルーフトップ・コンサート」から50年にあたる2019年1月30日に「ゲット・バック・セッション」の未公開映像と音声を素材とした新作映画の製作が発表された[12][13]。この時点ではタイトルも公開日も未定であった。合わせて映画『レット・イット・ビー』のレストア版も公開予定であることが明かされた[14][注釈 4]。 2020年3月11日には配給権をウォルト・ディズニー・スタジオが獲得したこと、タイトルが『ザ・ビートルズ: Get Back』であること、9月4日にアメリカとカナダで先行上映されることが発表された[17][18]。 しかし新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的流行の影響で、ディズニーは年内の公開は難しいと判断し、6月12日に1年延期することを発表した。
制作に至る経緯
修復作業
公開までの紆余曲折