ザ・ウォール
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この項目では、ピンク・フロイドのアルバムについて説明しています。その他の用法については「ザ・ウォール (曖昧さ回避)」をご覧ください。

『ザ・ウォール』
ピンク・フロイドスタジオ・アルバム
リリース1979年11月30日
ジャンルプログレッシブ・ロック
時間81:12
レーベルハーヴェスト・レコード
EMI(再発盤)
コロムビア
キャピトル(再発盤)
プロデュースロジャー・ウォーターズ
デヴィッド・ギルモア
ボブ・エズリン
専門評論家によるレビュー


Allmusic link

チャート最高順位

3位(英国・ナショナルチャート)

1位(米国・ビルボードチャート

16位(日本・オリコンチャート

ゴールドディスク

2,300万枚(米国・RIAA

ピンク・フロイド アルバム 年表

アニマルズ
(1977)ザ・ウォール
(1979)時空の舞踏
(1981)


ミュージックビデオ
「Another Brick In The Wall, Part Two」 - YouTube
「Comfortably Numb (Recorded at Live 8)」 - YouTube
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『ザ・ウォール』 (The Wall) は、1979年11月30日イギリスで発表されたピンク・フロイドの2枚組コンセプト・アルバムロック・オペラ。全英3位[1]・全米1位を記録し、全世界で3,000万枚以上売り上げるメガヒットとなった。また先行シングルとして発売された「アナザー・ブリック・イン・ザ・ウォール (パート2) 」も全米・全英ともに1位を記録するヒットとなった。
解説

発表当時の音楽業界にはパンク・ロック?ニュー・ウェイヴの波が押し寄せており、ピンク・フロイドを始めとするプログレッシブ・ロック勢は「オールド・ウェイヴ」と称され、若いロック・リスナーから無視されていた。そのような状況下にあって、この作品は全世界で爆発的なヒットを記録し、このバンドの底力を見せつけた。

アルバム発表後のワールド・ツアーでは、ステージ上に実際に「壁」を築き上げるという大掛かりなパフォーマンスが話題となった。2000年になって、このコンサートの模様を収録したライブ・アルバム『ザ・ウォール・ライヴ:アールズ・コート1980-1981』が発売されたが、公式の映像作品は未だにリリースされていない。

また、1982年には『ピンク・フロイド ザ・ウォール』というタイトルでアラン・パーカー監督、ボブ・ゲルドフ主演による映画も公開された(現在はDVDで発売されている)。
アルバム概要

ロック・スターと思われる主人公ピンクの人生がストーリー形式で進行していき、そこから人間心理を描き出すという手法を取ったコンセプト・アルバムである。ピンクの人生の過程の中で感じる、学校教育や社会の中での抑圧・疎外感を「壁」に例えている。

ピンクはごく早い時期に父親を戦争で失っている設定で、基本的にはロジャー・ウォーターズ自身を投影したキャラクターと言える。一方で、ロック・スターとして成功しながらもドラッグに溺れて精神が破綻していく姿などには、かつてのメンバーであるシド・バレットの姿も重ねられている面も有る。Disc 2の8?9曲目は、作品世界中でのピンクによるライブ演奏という趣向である。

1973年のアルバム『狂気』と同様に基本的にすべての楽曲が繋がっており、2枚組全曲を通してひとつのストーリーになっている。

アルバムのほとんどの曲をロジャー・ウォーターズが一人で書き下ろし、アルバムのレコーディングにはバンドのメンバー以外に多くのスタジオ・ミュージシャンが参加している。プロデュースもボブ・エズリンとの共同である。
制作の経緯

1977年発表の『アニマルズ』のコンサート・ツアー「ピンク・フロイド : イン・ザ・フレッシュ」の最終日である7月6日のカナダモントリオール公演において、ウォーターズは最前列にいた若者が騒ぎ立てていることに激怒し、演奏途中で手招きして唾を吐きかけるという行為に及んだ。このときにウォーターズは自分自身の行為にショックを受けながらも、「ステージの前を隔てて壁を築くことにより、僕の嫌悪感を表現しようという考えが稲妻のごとく頭に浮かんだ」という[2]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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