ザンタック
[Wikipedia|▼Menu]
.mw-parser-output .hatnote{margin:0.5em 0;padding:3px 2em;background-color:transparent;border-bottom:1px solid #a2a9b1;font-size:90%}

ラフチジン」とは異なります。

ラニチジン

IUPAC命名法による物質名
IUPAC名

N-(2-[(5-(dimethylaminomethyl)furan-2-yl)methylthio]ethyl)-N-methyl-2-nitroethene-1,1-diamine

臨床データ
ライセンスUS FDA:リンク
胎児危険度分類

AU: B1

US: B




法的規制

AU: 薬局取扱薬(S2)

US: OTC

P/POM (UK)

投与経路Oral, IV
薬物動態データ
生物学的利用能39 ? 88%
血漿タンパク結合15%
代謝肝代謝
半減期2–3 時間
排泄30–70% 尿中排泄
識別
CAS番号
66357-35-5
ATCコードA02BA02 (WHO)
PubChemCID: 657345
DrugBankAPRD00254
ChemSpider571454 
UNII884KT10YB7 
KEGGD00422
化学的データ
化学式C13H22N4O3S
分子量314.4 g/mol
SMILES

[O-][N+](=O)\C=C(\NC)NCCSCc1oc(cc1)CN(C)C

InChI

InChI=1S/C13H22N4O3S/c1-14-13(9-17(18)19)15-6-7-21-10-12-5-4-11(20-12)8-16(2)3/h4-5,9,14-15H,6-8,10H2,1-3H3/b13-9- 

Key:VMXUWOKSQNHOCA-LCYFTJDESA-N 

テンプレートを表示

ラニチジン(: Ranitidine、開発コードAH19065)は、ヒスタミンH2受容体拮抗薬(H2ブロッカー)の一つ。壁細胞のH2受容体を遮断することにより胃酸分泌を抑制するため、胃酸分泌抑制薬として使用される[1]。商品名ザンタック(Zantac)。消化性潰瘍胃食道逆流症、Zollinger?Ellison症候群(英語版)の治療に使用される[1] 他、蕁麻疹の治療で有効であるとの報告がある[2]。経口薬のほか、海外では筋肉内注射点滴静脈注射でも用いられる[1]

多く見られる副作用は、頭痛、注射部疼痛(注射時)である。重篤な副作用として、肝障害、徐脈肺炎胃癌症状隠蔽があり得る[1]。胃酸が減少するため、Clostridium difficile 大腸炎のリスクが増加する[3]妊婦に使用した場合の危険性は比較的少ないとされる。

ラニチジンは1976年に発見された[4][5]WHO必須医薬品モデル・リストに収載されている[6]ジェネリック医薬品が利用可能である[1]。米国では2019年に53番目に多く処方された薬であり、1,300 万を超える処方があった[7][8]

2019年9月、発がん性が疑われるN-ニトロソジメチルアミンが多くのメーカーのラニチジン製品で発見され、リコールとなった[9][10][11][12]。そのため2020年4月には米国市場から撤退、欧州連合と豪州では販売停止となっている[13][14][15][16][17]
効能・効果


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:54 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef