ザドキエル
ステンドグラス、セント・マイケル教会
ザドキエル(Zadkiel)は、ユダヤ教の伝承に伝えられる天使の一人。ツァドキエル(Tsadkiel)とも。その名はヘブライ語で「神の正義」を意味する。生命の樹のケセドの守護天使である。他にも、「主天使の長」、「木星の天使」、「慈善・慈悲・記憶の天使」などの肩書きを持つ。
アブラハムが神への忠誠を試され、我が子であるイサクを生け贄として捧げようとした時、ザドキエルはこれを直前で阻止したとされる。故に「アブラハムの個人教授」と呼ばれることがある。
アザゼルと同一視されることもある。
参考文献
真野隆也『天使』 新紀元社、1995年。
PHP文庫『「天使」と「悪魔」がよくわかる本』 PHP研究所、2006年。