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ザクロ
花と実のスケッチ
保全状況評価
LEAST CONCERN
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
ザクロ(石榴[2]・柘榴[3]、英名: pomegranate、学名: Punica granatum)は、ミソハギ科ザクロ属の1種の落葉小高木、また、その果実のこと[4]。庭木などの観賞用に栽培される。最も古くから栽培された果樹の一つで、果実は食用になる[5]。 ザクロは、ザクロ属2種のうちの1種である。ザクロ属の種はザクロと、ソコトラ島(イエメン領)産のソコトラザクロ(Punica protopunica Koehne (1881, 1903) は、下位に卵形の果実をつける3属、ザクロ属・ハマザクロ属 ザクロは果実の色などから、2つの亜種に分けられる[12]。 落葉小高木で、高さは5 - 6メートルになる[2][3]。樹皮は灰褐色から褐色で、生長するとともに黒っぽくなって、細かく鱗片状に剥がれる[3]。一年枝は4稜があり、短枝の先はとげ状になる[14][3]。葉は対生で楕円形から長楕円形で[14]、なめらかで光沢がある。 花期は初夏(6月)で[2]、赤朱色の花をつける[14]。花は子房下位で、萼と花弁は6枚、雄蕊は多数ある。花弁は薄くてしわがある[15][信頼性要検証]。果期は秋(9 - 10月)[2]。果実は花托の発達したもので、球状を呈する。大きさは直径6 - 10センチメートル (cm) 、重さは100 - 300グラム (g) ほどある[16]。果皮は厚く、秋に熟すと赤く硬い外皮が不規則に裂け、赤く透明な多汁性の果肉(仮種皮)の粒が多数現れる[14]。果肉1粒ずつの中心に種子が存在する[17][18]。 冬芽は対生し、芽鱗は4 - 6枚ある[3]。冬芽は小さく、枝先の仮頂芽はあまり発達しない[3]。落葉後の葉痕は、半円形で維管束痕は1個ある[3]。 ザクロには多くの品種や変種があり、一般的な赤身ザクロのほか、白い水晶ザクロや果肉が黒いザクロなどがあり[19]、アメリカ合衆国ではワンダフル、ルビーレッドなど、中国では水晶石榴、剛石榴、大紅石榴などの品種が多く栽培されている[20]。日本に輸入されて店頭にしばしば並ぶのは、イラン産やカリフォルニア州産が多く[21]、輸入品は日本産の果実より大きい[22]。
分類
属
科
亜種
P. g. subsp. chlorocarpa
トランスコーカサス産
P. g. subsp. porphyrocarpa
中央アジア産
栽培品種
ヒメザクロ Punica granatum 'Nana'[13]
形態・生態
樹皮
ザクロの花式図
ザクロの花
受粉を終えた花
成長過程の果実
熟成時期の果実
ザクロの果実
ザクロの食用部分である種衣は、種子を覆う形で発達する
分布・生育地
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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