この記事は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。出典を追加して記事の信頼性向上にご協力ください。(このテンプレートの使い方)
出典検索?: "サーフィン"
サーフィン(英: surfing, surfin')は、ウォータースポーツの一つ。波乗り(なみのり)ともいう。サーフボードの上に立ち、波が形成する斜面を滑走する。
サーフィンをする人のことをサーファー(surfer)と言う。
海などで自然に発生する波だけでなく、人工造波装置を利用する場合もある(後述)。 少なくとも、西暦400年頃にはサーフィンの原形のようなものが存在していたと考えられているが、はっきりとは分かっていない。南太平洋の島々に暮らし、航海術に優れた古代ポリネシア人が、漁の帰りにボートを用いて波に乗る術(サーフィング)を知り、そこから木製の板に乗る様になった、というのが最も有力な説とされている。
起源
古代ポリネシア民族については、決闘した勇者たちの話や、山の部族に嫁いだためにサーフィンができずに悲しんだ女性の話など、様々な話が伝わっている。さらに、サーフィンは古代ポリネシア民族の儀式にまで登場するなど、この文化の中心的存在にまで上り詰めていった。@media screen{.mw-parser-output .fix-domain{border-bottom:dashed 1px}}ハワイのカメハメハ大王もサーフィンを嗜(たしな)んでいたと言われている。[要出典]
ヨーロッパ人で初めてサーフィンを目撃したのは、イギリス人の探検家ジェームス・クック船長だと言われている。クックは、タヒチとハワイでサーフィンを目撃し、そのことを航海日誌に書き残している。その後、これら島々にキリスト教宣教師たちなどヨーロッパ人が移り住むようになる。宣教師たちは、布教にあたってポリネシアの文化は野蛮であるとみなし、文明化を理由に彼らの文化の一部であったサーフィンを禁止し、さらにサーフボードを取り上げて焼いてしまった。こうして、ポリネシアにおけるサーフィンは近代において一度終焉(しゅうえん)を迎えた。
日本における起源については後述。太平洋戦争後の1950年代、在日米軍により日本にサーフィンが伝わったとされる前から波乗りをしていた人も多く[1]、実際に板子乗りをしている戦前の写真も存在する[2] [3]。
このように、水があれば泳がずに移動できる物を作ろうと思い舟ができたことや、雪と傾斜があれば「滑ってみよう!」と思いスキー(現代スキーは除く)が生まれたことからも、世界各地で自然発生的に起こったものであり、起源の断定は不可能とする説もある[4]。
道具
ボード11フィートのロングボード
一般的には、9フィート(約274.3cm)以上のロングボードと、ショートボードに分かれている。長い間9フィート以上あったボードが短くなり始めたのは1968年のことで、その後わずか数年でどんどん短くなり、1971年には5?6フィートの板が出てくる(元々は単にボードと呼ばれていたが、レトロニムとしてショートボードと区別するためにロングボードと呼ばれるようになった。)。
スタイルや用途によって、様々な長さ、形状の板が使われている。大波用のガンや、ショートボードでロングのような形状のエッグノーズボードなど。ロングボードとショートボードの中間に位置するものがファンボードである。ファンボードは海外では「HYBRID BOARD」と呼ばれている。
発祥以来、木の板であったが、戦後から現在に至るまで、発泡ウレタンフォームをガラスクロスとポリエステル樹脂で包んだものが主流となった。
アメリカ合衆国の「クラークス・フォーム社」製のブランクス(大まかな外形と組成を指定できる基材)が、市場の大きなシェアを占めていたが、同社が21世紀初頭に突如倒産し、業界は一時的に大きな混乱に見舞われた。「クラークスのブルーで6'10のボックス・フラットボトムの…」などという共通認識に基づく大まかな指定が不可能になり、数十年に亘ったブランクス製造のノウハウや技術的な蓄積が突如失われたためである。しかし、このために新素材の開発研究などが進んだ(そうせざるを得なかった)という側面もある。
エポキシ樹脂(ポリスチレンなど)のフォームを使用したり、近年では、カーボンファイバーをエポキシ樹脂で包んだボードや、空洞ポリプロピレン(ハイドロフォーム)をカーボンファイバーで包んだ中空ボードなど、より強度のある軽いボードを作る試みもされているが、50年以上大きくは変わっていない。
通常は、シェイパーあるいはマシンによってブランクのフォームが削られる。長さ、幅、厚み、アウトライン、レール形状、ロッカー(ノーズとテールの傾斜)、テール形状で大きく性能が変わる。
サーフショップには、その地域に適したボードを置く傾向がある。そのような一般的なボードを乗りこなして行くうえで、自分の求めるところが明確になってくると、ショップや、あるいは直接シェイパーと相談し、ボードをオーダーするようになる。オーダーボードはカラーリングやマーク/ロゴの配置なども指定でき、有名シェイパーのコメント(直筆で「自分の名前」宛に…など)を書き込んでもらうことも可能で、1種のステータスとなりうる。サーフィンをスノビズムの対極に置く認識から、このような状況を嫌い、あえて全くカラーリングやマークなどの無い真っ白なボード(既製品では在り得ない)をオーダーする場合もあるが、これもステータスの誇示となりうると指摘する向きもある。
モールドボードなどと呼ばれる金型を使用し、大量生産されるような製品もあるとされる。 ボトムについているひれ状のもの。スケッグとも呼ぶ。誕生初期はフィンなど付いていなかったはずだが、安定性を求めて考案されるまでに長い時間は掛からなかったと言われている。時代を追って枚数が増していった。ケガ防止のため、エッジ部分のみがゴムでできているフィンもある[5]。 従来はグラスオンフィン デッキに塗布する滑り止め。水温などによって硬さ違いの種類や、ベースコート、トップコートなどがある。
フィン
シングル(1本)フィン:1枚のフィンをボードの裏面の後方に垂直にやや後方に傾けて置く、最も基本的な形で安定性が強い。ロングでは今でもシングルを好む愛好者もいる。
ツイン(2本)フィン:シングルから発展した物で、左右対称にボードの先端に向かいやや中央向きにフィンを先に向けて若干開いて置き、回転性を増した。
ツイン・スタビライザー: 両サイドの2枚のフィンを底辺とする背の低い2等辺三角形のボード後方の頂点に小振りな3枚目のフィンを垂直に置き、シングルとツインの中庸を意図した形式。
トライ(3本)フィン :1980年代後半にサイモン・アンダーソンが開発したスラスター(しっかりしたターンで加速できる特性から)システム=が登場し、日本では1990年代から2009年頃まで主流であった。スラスターフィンと言う品名はサイモンが商標登録をしている。2015年時点でもショートボードでは利用率が高い。
クアッド(4本)フィン:日本では2000年代中盤から使用者が目立つようになる。キールフィン(手前が前向き)
クイント(5本)フィン:2015年時点、オーダー品を除く新品の板では5本フィンが多い。
セクスト(6本)フィン
キールフィン:船舶のキールと同様に、シングルフィンの先端に放射状の2枚のフィンを持つ。マルチフィンが完全に普及する以前に、シングルフィンの安定性が強すぎる傾向に対抗する方法として1980年代に一時的に脚光を浴びた。
固定方式
滑り止めサーフボードにワックスをかけるキンバリー・トンプソン元アメリカ海兵隊伍長
ワックス