「^」はこの項目へ転送されています。較正記号については「キャレット」を、数学記号については「論理積」をご覧ください。
.mw-parser-output .side-box{margin:4px 0;box-sizing:border-box;border:1px solid #aaa;font-size:88%;line-height:1.25em;background-color:#f9f9f9;display:flow-root}.mw-parser-output .side-box-abovebelow,.mw-parser-output .side-box-text{padding:0.25em 0.9em}.mw-parser-output .side-box-image{padding:2px 0 2px 0.9em;text-align:center}.mw-parser-output .side-box-imageright{padding:2px 0.9em 2px 0;text-align:center}@media(min-width:500px){.mw-parser-output .side-box-flex{display:flex;align-items:center}.mw-parser-output .side-box-text{flex:1}}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .side-box{width:238px}.mw-parser-output .side-box-right{clear:right;float:right;margin-left:1em}.mw-parser-output .side-box-left{margin-right:1em}}この項目には、一部のコンピュータや閲覧ソフトで表示できない文字(アクセント符号の付いた各種文字)が含まれています(詳細)。
^
サーカムフレックス
ダイアクリティカルマーク
アキュート´
ダブルアキュート?
グレイヴ`
ダブルグレイヴ ̏
ブレーヴェ?
倒置ブレーヴェ ̑
ハーチェク?
セディーユ¸
サーカムフレックス
サーカムフレックス(英語: circumflex)(^、??)はダイアクリティカルマーク(発音区別符号)の一種。欧文用の「山」型の記号で、フランス語、ポルトガル語、ベトナム語、ルーマニア語、エスペラント、日本語のローマ字などで用いられる。
別名、曲折アクセント(きょくせつアクセント)、キャレット (caret)、ハット記号 (hat [symbol])[1]。ただしUnicodeでは、「キャレット」は別の文字 U+028C の名称になっている(そちらが原義)。
有間隔のサーカムフレックス「^」はASCIIに含まれ、他の文字を修飾しない独立した記号として使われる。 以下は概観であり、詳細については各言語の関連項目を参照のこと。 ギリシャ語は古典時代には高低アクセントを持ち、伝統的にサーカムフレックス(περισπωμ?νη ペリスポメニ)で下降調を表した。現代ギリシャ語では用いられていない。 ギリシャ文字のサーカムフレックスは、山形というよりはチルダや倒置ブレーヴェに似た形をしていることが多い。 国際音声記号 (IPA) では、下降声調を表す記号である。
各言語における用法
ラテン文字
正書法
ウェールズ語
a, e, i, o, u, ?, ? があり、それぞれサーカムフレックスのつかない母音に対して長母音を表す。ただしサーカムフレックスのつかない母音が常に短いわけではない。
エスペラント語
?, ?, ?, ?, ? があり、それぞれ /t?/, /d?/, /x/, /?/, /?/ を表す。
スロバキア語
o は、/uo/ を表す。
フランス語
アクサン・シルコンフレクス(accent circonflexe)という。a, e, o はそれぞれ /?/, /?/(e と同じ), /o/ の音に確定するが、i, u はアクサンのない i, u と発音上の区別はなく、単に同綴語を識別するだけの機能しかもたない。歴史的には、この符号が付加される母音の後ろに s があったか、重母音であったことが多い。#関連項目にリンクのあるフランス語版の記事が詳しい。1990年の正書法改革によって従来の「i u」の大部分は「i u」と書かれることになったが、動詞の単純過去・接続法半過去・接続法大過去、固有名詞、および同音異義語の区別に役立つ少数の単語ではアクサンが残される[2]。
ベトナム語
a, e, o が使われる。e, o はそれぞれ狭い /e/, /o/ であり、a は中舌の /?/ を表す。なお、声調記号はサーカムフレックスと複合して書かれる。
ポルトガル語
アセント・シルクンフレクソ(acento circunflexo)といい、狭めの母音を表す。すなわち、アキュート・アクセントの a, e, o が広めの母音を表す[3]のに対し、a, e, o はそれぞれ /?/, /e/, /o/ のような音を表す。
ルーマニア語
アクチェント・チルクムフレクス(accent circumflex)という。a と i はどちらも同じ音で、非円唇中舌狭母音 /?/ を表す。語中では a を、語頭と語末では i を用いる。
旧正書法
イタリア語
アッチェント・チルコンフレッソ(accento circonflesso)といい、語の縮約を示していた(-io で終わる名詞の複数形を -i と書くなど)。現在では廃止され、詩文の中で用いられているだけである[4]。
グリーンランド語
1973年以前の旧正書法では a, i, u があり、長母音を表していた。現在は母音字を重ねて aa, ii, uu のように記す。
翻字
キリル文字
ISO 9:1995のキリル文字翻字体系では、キリル文字と1対1に対応させるために多くのアクセント記号つき文字を使用する。サーカムフレックスのついた文字には a, ?, d?, e, i, k?, l?, n?, o, ?, u, ? があり、それぞれキリル文字の я, ?, ?, ?, ?, ?, ?, ?, ?, щ, ю, ? に対応する。
中国語
使用頻度は低いが、?音で e は /e/ を表す。声調記号はサーカムフレックスと複合して ē, ?, ě, ? と書かれる。綴りを短くするため、zh ch sh を? ? ?と省略することができることになっているが、現実の使用例はほとんどない。
日本語
日本語のローマ字にはいくつかの方式があり、長音の表記方法も複数あるが、訓令式系のローマ字表記においては、母音にサーカムフレックスを添えることによって長音を表す。これに対してヘボン式などの方式では母音にマクロン「 ̄」を添えることが可能であるが、実際には何もしないほうがずっと優勢である。
その他
クロアチア語、スロベニア語、セルビア語
下降調長母音を表す倒置ブレーヴェの代用として使われることがある。
ラトビア語
正書法上は使用しない。上昇下降調の声調を表す声調記号として学術書で用いられる。
ギリシャ文字
IPA
数学での用法
単位ベクトルを指す。 r ^ {\displaystyle \mathbf {\hat {r}} } のように表す。
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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