サンライズ_(映画)
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サンライズ
Sunrise: A Song of Two Humans

監督F・W・ムルナウ
脚本カール・メイヤー
原作ヘルマン・ズーダーマン
『Die Reise nach Tilsit』
製作ウィリアム・フォックス
出演者ジョージ・オブライエン
ジャネット・ゲイナー
撮影チャールズ・ロッシャー
カール・ストラス
編集ハロルド・シュスター(クレジット無し)
配給フォックス
公開 1927年9月23日
1928年9月21日
上映時間95分
製作国 アメリカ合衆国
言語英語
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予告編

『サンライズ』(Sunrise: A Song of Two Humans, または Sunrise)は、1927年公開のアメリカ映画である。監督はドイツ出身のF・W・ムルナウ
概要

吸血鬼ノスフェラトゥ』や『最後の人』など、表現主義の傑作と言えるサイレント映画を世に送り出したドイツ出身の映画監督F・W・ムルナウが、フォックス社に招かれて撮った、渡米第1作である。ムルナウはフォックス社から莫大な予算を提供されて、製作を一任された。原作はドイツ人のヘルマン・ズウデルマンの短編小説『Die Reise nach Tilsit』であり、ムルナウ作品で何度も脚本を執筆したカール・メイヤーが脚色[1][2]、撮影にはチャールズ・ロッシャーカール・ストラスと、ドイツ人スタッフを起用した。

本作はサイレント映画だが、映画史上初のFox Movietoneによるサウンドカメラで撮影され、音楽付きのサウンド版である。また、路面電車の走る都会の街並みや、葦に囲まれた湖など、全シーンがセットで撮影されており、字幕をなるべく排除して視覚的表現を重視した手法[3]となっている。

1927年9月23日ニューヨークのタイムズ・スクエア劇場で、ムッソリーニのアメリカ国民へのメッセージを伝えるトーキーのニュース映画1巻をそえて封切られた[3]。興行的には振るわなかったが、光と影を巧みに使った映像と、移動撮影によるカメラワークなど、その芸術性は高く評価された。
1928年9月21日には日本でも公開され、同年度のキネマ旬報ベストテンにおいて第1位に選出された。

第1回アカデミー賞において、芸術作品賞撮影賞、主演のジャネット・ゲイナーが『第七天国』の演技と共に主演女優賞を受賞した。

1989年、この映画はアメリカ議会図書館から『文化的および歴史的に見て偉大な作品』であると評され、2002年アメリカ国立フィルム登録簿に登録された。

ランキング

「映画史上最高の作品ベストテン」(英国映画協会『Sight and Sound』誌発表)※10年毎に選出

1962年:「映画批評家が選ぶベストテン」第17位

1972年:「映画批評家が選ぶベストテン」第18位

1982年:「映画批評家が選ぶベストテン」第19位

2002年:「映画批評家が選ぶベストテン」第7位

2002年:「映画監督が選ぶベストテン」第41位


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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