サンライズ
Sunrise: A Song of Two Humans
監督F・W・ムルナウ
脚本カール・メイヤー
原作ヘルマン・ズーダーマン
『Die Reise nach Tilsit』
製作ウィリアム・フォックス
出演者ジョージ・オブライエン
『サンライズ』(Sunrise: A Song of Two Humans, または Sunrise)は、1927年公開のアメリカ映画である。監督はドイツ出身のF・W・ムルナウ。 『吸血鬼ノスフェラトゥ』や『最後の人
概要
本作はサイレント映画だが、映画史上初のFox Movietoneによるサウンドカメラで撮影され、音楽付きのサウンド版である。また、路面電車の走る都会の街並みや、葦に囲まれた湖など、全シーンがセットで撮影されており、字幕をなるべく排除して視覚的表現を重視した手法[3]となっている。
1927年9月23日にニューヨークのタイムズ・スクエア劇場で、ムッソリーニのアメリカ国民へのメッセージを伝えるトーキーのニュース映画1巻をそえて封切られた[3]。興行的には振るわなかったが、光と影を巧みに使った映像と、移動撮影によるカメラワークなど、その芸術性は高く評価された。
翌1928年9月21日には日本でも公開され、同年度のキネマ旬報ベストテンにおいて第1位に選出された。
第1回アカデミー賞において、芸術作品賞と撮影賞、主演のジャネット・ゲイナーが『第七天国』の演技と共に主演女優賞を受賞した。
1989年、この映画はアメリカ議会図書館から『文化的および歴史的に見て偉大な作品』であると評され、2002年にアメリカ国立フィルム登録簿に登録された。
ランキング
「映画史上最高の作品ベストテン」(英国映画協会『Sight and Sound』誌発表)※10年毎に選出
1962年:「映画批評家が選ぶベストテン」第17位
1972年:「映画批評家が選ぶベストテン」第18位
1982年:「映画批評家が選ぶベストテン」第19位
2002年:「映画批評家が選ぶベストテン」第7位
2002年:「映画監督が選ぶベストテン」第41位