サンボアンガ
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サンボアンガ
La Ciudad de Zamboanga
City of Zamboanga

Zamboanga city college
愛称 : アジアのラテン都市
標語 : "Adelante Zamboanga!"
位置

サンボアンガ市の位置
位置
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座標 : .mw-parser-output .geo-default,.mw-parser-output .geo-dms,.mw-parser-output .geo-dec{display:inline}.mw-parser-output .geo-nondefault,.mw-parser-output .geo-multi-punct,.mw-parser-output .geo-inline-hidden{display:none}.mw-parser-output .longitude,.mw-parser-output .latitude{white-space:nowrap}北緯6度54分 東経122度4分 / 北緯6.900度 東経122.067度 / 6.900; 122.067
歴史
建設13世紀
行政
フィリピン
 地方サンボアンガ半島地方
 州(独立市)
 市サンボアンガ
市長Celso L. Lobregat
地理
面積 
  市域1,483.38 km2
標高6 m
人口
人口(2007年現在)
  市域774,407人
その他
等時帯フィリピン標準時 (UTC+8)
夏時間なし
ZIP code7000
市外局番62
公式ウェブサイト : ⇒http://www.zamboanga.gov.ph/

サンボアンガ(City of Zamboanga、チャバカノ語/スペイン語:Ciudad de Zamboanga、セブアノ語:Dakbayan sa Zamboanga、フィリピン語:Lungsod ng Zamboanga)は、フィリピンミンダナオ島の最西端にある大都市。沖合いにはスールー諸島が連なっている。

高度に都市化された街で、フィリピン・コモンウェルス時代の1936年10月12日に市(chartered city)に昇格した、フィリピンでも市制施行が最も早かった都市のひとつ。「ミンダナオの誇り(El Orgullo de Mindanao)」や、「美しいサンボアンガ(Zamboanga Hermosa)」などの異名があり、市政府による観光誘致では「アジアのラテン都市」というブランドが使われている。サンボアンガはフィリピンでも古い植民都市であり、最もスペイン化が進んだ都市で、スペイン文化の残像がいたるところに濃く残っている。
概要

サンボアンガの市制施行記念日は、市の守護聖人・ピラールの聖母(Our Lady of the Pillar)を祝うフィエスタ・デル・ピラール(Fiesta del Pilar)の日でもある。1635年6月23日にスペイン人イエズス会士・メルチョール・デ・ヴェラ(Melchor de Vera)は海賊スールー王国の攻撃に対する備えとして要塞を築いたが、当時「El Real Fuerza de San Jose」と呼ばれた要塞は、現在ではピラールの聖母を記念して「El Real Fuerza de Nuestra Senora del Pilar de Zaragoza」と呼ばれており、通常はピラール砦(英語版)(ピラール要塞)と呼ばれる。

面積は1,480平方kmで周囲の28の小島も含まれるなど、フィリピンでもダバオ市などに次ぐ大きさを誇る。2007年の国勢調査では、人口は774,407人で世帯数は177,152であった。人口では国内第6位の都市になる。市に属するバランガイは98を数える。サンボアンガは長らく商業、貿易、保健、教育などにおけるミンダナオ西部の中心地であった。現在ではサンボアンガ市特別経済地域局(Zamboanga City Special Economic Zone Authority、略称 サンボエコゾーン Zamboecozone)が置かれている。サンボアンガではチャバカノ語と呼ばれる、スペイン語と地元マレー系言語との独特のクレオール言語が話されている。ただし共通語としては、フィリピン中部のセブアノ語が使われている。

サンボアンガには3つの総合大学がある。アテネオ・デ・サンボアンガ大学(Ateneo de Zamboanga University)、西ミンダナオ州立大学(Western Mindanao State University)、新設のサンボアンガ大学(Universidad de Zamboanga)である。またサンボアンガはミンダナオ最初のカトリック司教座が置かれた都市である。今日のサンボアンガ大司教管区は1910年に創設され、1958年には大司教に昇格した。
地理
位置

市はミンダナオ島から長く突き出たサンボアンガ半島の、南西の先端に位置している。マニラからは南へ460カイリ(850km)、ボルネオ島コタキナバルからは北東へ365カイリ(676km)、インドネシアマナドからは北東へ345カイリ(640km)。西はスールー海に、東はモロ湾に、南はバシラン海峡(Basilan Strait)とセレベス海に面している。飛行機ではマニラから1時間半、セブ市とダバオ市からは1時間の距離である。
気候

市の気候は穏やかで雨季乾季がある。11月から5月は比較的乾燥し、その他は湿潤である。熱帯低気圧台風は、通り道に当たらないためめったに被害を及ぼさない。年平均気温は27度で、年降水量は1,362.01mm。

サンボアンガの気候
月1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月年
平均最高気温 °C (°F)31.9
(89.4)32.0
(89.6)32.3
(90.1)32.6
(90.7)32.4
(90.3)31.7
(89.1)31.4
(88.5)31.7
(89.1)31.8
(89.2)31.8
(89.2)31.7
(89.1)32.1
(89.8)31.95
(89.51)
日平均気温 °C (°F)27.2
(81)27.3
(81.1)27.7
(81.9)28.0
(82.4)28.1
(82.6)27.7
(81.9)27.4
(81.3)27.5
(81.5)27.6
(81.7)27.5
(81.5)27.5
(81.5)27.4
(81.3)27.58
(81.64)
平均最低気温 °C (°F)22.4
(72.3)22.5
(72.5)23.2
(73.8)23.4
(74.1)23.9
(75)23.6
(74.5)23.3
(73.9)23.4
(74.1)23.3
(73.9)23.2
(73.8)23.3
(73.9)22.7
(72.9)23.18
(73.72)
降水量 mm (inch)32.4
(1.276)45.6
(1.795)37.1
(1.461)53.3
(2.098)81.3
(3.201)125.8
(4.953)136.4
(5.37)114.0
(4.488)133.9
(5.272)157.1
(6.185)98.8
(3.89)51.0
(2.008)1,066.7
(41.997)
出典:Hong Kong Observatory[1]

周囲の島々

サンボアンガ市には28の離島が属しており、サンボアンガの司法権の管轄下にある。いくつかの島は有人島で、その他の島も漁業スキューバダイビングで訪れる人がいる。サンタクルス諸島はピンクのサンゴからできた砂で覆われたピンク色のビーチが世界的にも希少で有名になっている。島々は多様なサンゴ貝類に恵まれており、現在知られている貝の種の半分はスールー海に生息している。

島の一覧は以下の通り。

Bacungan Island

Baong Island

Bobo Island

Buguias Island

Cabog Island

Camugan Island

Gatusan Island

Great Santa Cruz Island

Kablingan Island

Lambang Island

Lamunigan Island

Lapinigan Island

Little Malanipa Island

Little Santa Cruz Island


Malanipa Island

Panganaban Island

Pangapuyan Island

Pitas Island

Sacol Island

Salangan Island

Sinunug Island

Taguiti Island

Tictabon Island

Tigburacao Island

Tumalutap Island

Vilan Vilan Island

Visa Island

Vitali Island


歴史詳細は「Zamboangueno」を参照

サンボアンガ半島周辺地域は3万年前からの人類の居住が確認されている。当初はスバノン族(英語版)(Subanon)やルタオ族(Lutao)が住み、後にイスラム化した民族のサマール族(英語版)(Samal/Banguingui)、バジャウ族(英語版)(Bajau)、タウスグ族(英語版)(Tausug)、ヤカン族(英語版)(Yakan)が続いた。

伝承では、初期のオーストロネシア語族の移住者は、山に住むスバノン族、川岸にいた民族、「花の豊かな地」という意味のジャンバンガン Jambangan という平野に住んでいたルタオ族だった。その後、彼らの子孫で低地に住んだ人々、ボートに乗ってきた人々や海を漂泊する人々、バジャウ族やサマール族がこの地を「サンボアンガン Samboangan」と呼んだ。サンボアンガンはジャンバンガンから来たものという説もある。スペイン人が作図した初期の地図では、すでにサンボアンガンの地名が現れ、「船が着くところ」を意味すると言う説明がなされている。またサンボアンガンは、サマール族やバジャウ族が浅瀬で船を進ませるときに使う木の棒「サブアン sabuan」から来たという説もある。初期のスペイン人植民者はここを「エル・プエブロ・デ・ルタオ El Pueblo de Lutao」、ルタオ族の地と呼んだ。

現在聖母マリアの聖堂になっているピラール砦は、1635年にスペインの植民地政府に属するイエズス会士が建て、以来スールー王国との最前線として、またスペイン兵とモロ人海賊・スールー兵との数々の戦いの場となってきた。


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