サンダーバード_ARE_GO
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この項目では、サンダーバードの2015年リブート・リメイク『サンダーバード ARE GO』について説明しています。1966年の映画については「サンダーバード 劇場版」をご覧ください。

サンダーバード ARE GO
ジャンルSF
アクション
アドベンチャー
原作ジェリー&シルビア・アンダーソン
サンダーバード
脚本ロブ・ホージー
監督デビッド・スコット
テオ・ベイントン
作曲ベン・フォスター
ニック・フォスター
国・地域 イギリス
ニュージーランド
言語英語
シリーズ数3
話数78(各話リスト)
各話の長さ22分
製作
製作総指揮エステル・ヒューズ
ジャイルズ・リッジ
リチャード・テイラー
アンドリュー・スミス
プロデューサーシャロン・ラーク
スチュアート・マカラ
撮影監督サイモン・ゴッドシフ
製作ITV Studios
Pukeko Pictures
配給ITV Studios Global Entertainment

放送
放送チャンネルITV
CITV
映像形式16:9
放送期間2015年4月4日 - 2020年2月22日
公式ウェブサイト

番組年表
関連番組『サンダーバード
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『サンダーバード ARE GO』(サンダーバード アー・ゴー、原題:Thunderbirds Are Go!)は2015年から2020年まで放送されたイギリスニュージーランド合作のテレビシリーズSFコンピュータグラフィックスアニメーション作品。1965年から1966年イギリスで放送された特撮人形劇『サンダーバード』のリブートリメイク[1]である。
概要

1965年の人形劇作品『サンダーバード』の50年後のリブート・リメイクと位置付けられたテレビシリーズ。2060年、トレーシー家の5人兄弟を中心とする「インターナショナル・レスキュー」が様々なスーパーメカ「サンダーバード」を駆使して世界中の事故・災害現場へ行き救助活動を行う。

オリジナル版ではマリオネットとミニチュアモデルを用いた特殊撮影で映像が作られていたが、シーズン1では人物やサンダーバードなどの主要メカを3次元コンピュータグラフィックスで作成し、ミニチュアモデルのセットと合成して映像が作られる[2]が、シーズン2では、主要メカもミニチュアモデルで撮影されることがある(2号など)。

シーズン1は、製作国のイギリスでは2015年4月4日よりITVおよびITV HD、翌4月5日よりCITVで放送されている。もう一つの製作国、ニュージーランドでは2015年4月10日よりTV2で放送されている。シーズン1は中断をはさみ26エピソードが放送された。2016年10月22日、26エピソードからなるシーズン2が放送開始され、中断をはさみながら2017年12月16日に終了した。26エピソードからなる最終シーズン3は中断を挟みながら2018年春から放送され、2020年2月22日に終了した[3]

日本ではNHKおよびスーパー!ドラマTVで放送されている。

シーズン1では、父ジェフ・トレーシーが長年(8年)行方不明になっており、天災やヒューマンエラーによるほか、フッドの引き起こした緊急事態に5兄弟らが追われる。やがてケーヨがフッドの姪であることが明らかになる。(26話)

シーズン2では、新たな悪役としておそるべき技術者であるザ・メカニックが登場し、その引き起こした緊急事態に加えて、やはり天災やヒューマンエラーによる緊急事態が連続する。逮捕されていたフッドはザ・メカニックの助けで脱獄する(13話)。失踪したジェフの手がかりが垣間見える。やがてザ・メカニックは逮捕され(26話)、意志に反してフッドに操られていたことがわかる。

シーズン3では、フッドの手下としてハヴォックとヒューズ姉弟からなるカオス・クルーが登場し、重要資源や重要技術を盗み出そうとしては緊急事態を引き起こす。フッドの引き起こした宇宙船事故で死んだはずの父ジェフからの通信が、深宇宙のオールトの雲からもたらされ、兄弟たちは父の救出をはかる。
オリジナルとの設定の違い
時代

オリジナル版の時代設定は西暦2065年[注 1]だが、本作は2060年から始まっている。第1話で初出動を描いたオリジナル版とは異なり、物語開始時点でインターナショナル・レスキューは既に多くの救助活動を行い、名前は広く知られている。

本作独自の設定として、2040年に「地球戦争」と称される衛星軌道上までが戦場となる地球規模の戦争があり、ステルス宇宙機雷の存在や原子力技術の衰退など、その影響は20年を経てもまだ残っている[4]。また、地球規模の意思決定機関として世界評議会があり、その下部組織の世界防衛軍(GDF: Global Defence Force)はインターナショナル・レスキューと協力関係にある。
秘匿性

オリジナル版では、国際救助隊の存在および隊員の素性は徹底的に秘匿されていたが、本作ではGDFのケーシー大佐やフッドがトレーシー一家やケーヨの正体を把握しており、フッドが世界評議会にサンダーバードの引き渡しを迫る[5]など、インターナショナル・レスキューという存在は完全な独立・秘匿下にあるわけではなくなっている。

また、シーズン1第19話ではインターネット上にサンダーバード3号の写真が流出していることが判明し、それを知ったゴードンはサンダーバードの情報が公然の秘密となっていることに苦笑している。さらに、シーズン1第26話ではフッドによるトレーシー・アイランド占領という緊急事態を受け、トレーシー・アイランドの場所を知られることを承知の上でGDFに救援を要請している。それによりフッドは逮捕されたがシーズン2第13話で刑務所を脱走した。
コスチューム

制帽は着用していないが、ジェフの制帽がシーズン2第6話・第7話で登場する。各隊員の主な活動環境に合わせて耐圧・耐熱等の高度な機能が備えられ、ヘルメットを装備するだけで宇宙空間や水中での救助活動にも即座に対応可能となっている。また、サッシュ(たすき状のベルト、ケーヨはサッシュではなく、ベスト状のタイプ)は各隊員に合わせて装備品や機能などの仕様が異なっており[注 2][注 3]、各隊員の担当機体と同色[注 4]となっている。他にもエンジニアのブレインズの服もあり、ヘルメットは白色、服はオレンジ色である。

各機体に乗り込む際、ラウンジからサンダーバード1号・2号・3号への移動はオリジナル版と酷似しているが、機体に乗り込む前(オリジナル版は乗り込んだ直後に衣替えをする)にロボットアームを用いてコスチュームが着用される。また、別ルートからコスチュームに衣替えて(主にゴードンなどのバージル以外が2号に乗り込む際)、機体に乗り込むことも可能である。
司令

オリジナル版で総司令だったジェフが不在(後述)であるため、救助プラン策定はスコットとジョンを中心とした実質的な合議制となっている。
登場人物

ゴードン・トレーシー:髪の色は茶色からブロンドになっている。

ジョン・トレーシー:髪の色はブロンドからオレンジに近い茶色になっている。また、宇宙空間勤務はアランとの交代制ではなくなっている。

ケーヨ:ティンティン(ミンミン)の代わりに登場し、大きくキャラクターが変更されている。

ブレインズ:浅黒い肌で、原語版ではインド系の訛りとなっている。

おばあちゃん:若々しく活動的になっている。料理は下手。

キラノ(ケーヨの親=フッドの兄弟):登場しない。

パーカー:元泥棒から元軍人に変更。金庫破りの技術は「軍人時代の若気の至り」としている。

ジェフ・トレーシー:第1、第2シーズンでは登場せず、フッドの関与が疑われる宇宙船の事故のため生死不明であると言及されるのみである。シーズン1 第1話で、ゴードンはジェフの船に搭載されていた
トランスポンダと同じ型のビーコンの信号を探知し、救助活動を後回しにして発信源の調査に向かっており、兄弟たちはジェフの捜索を断念していないとみられる。

メカ

サンダーバード5号:外観・機能共に大きく変更されており
[注 5]、発電用の大型太陽光パネルやロボットアームのように現実の宇宙ステーションにもある装備のほか、遠心力を疑似重力として利用したリング状の重力区画(正式名称は重力リング)や宇宙エレベーターが設けられている。

サンダーバードS号:オリジナル版には登場しない。

FAB-1(ファブワン):ピンク一色の塗装から変えられ、飛行形態、潜水機能、小型ミサイル、意図的にオイルを撒く、スモークを出す、車体色を変えてカモフラージュするなど多彩な装備を搭載するように変更されている。


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