サンダーバード_(列車)
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サンダーバード
683系による特急「サンダーバード」(2015年12月)
概要
日本
種類特別急行列車
現況運行中
地域大阪府京都府滋賀県福井県
運行開始1964年12月25日(「雷鳥」として)
後継新幹線「かがやき」「はくたか」「つるぎ
運営者西日本旅客鉄道(JR西日本)
運営者日本国有鉄道(国鉄)
東日本旅客鉄道(JR東日本)
IRいしかわ鉄道
路線
起点大阪駅
終点敦賀駅
営業距離136.9 km (85.1 mi)(大阪 - 敦賀間)
運行間隔おおむね30分 - 1時間
列車番号4000+号数 M
使用路線東海道本線JR京都線琵琶湖線)・湖西線北陸本線
車内サービス
クラスグリーン車普通車
座席グリーン車指定席
普通車指定席
技術
車両681系電車683系電車
(いずれも吹田総合車両所京都支所所属)
軌間1,067 mm
電化直流1,500 V
最高速度130 km/h (81 mph)
備考
1997年3月24日に「サンダーバード」の運行開始
2011年3月12日から全列車「サンダーバード」で運行
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サンダーバードは、西日本旅客鉄道(JR西日本)が大阪駅 - 敦賀駅間を東海道本線JR京都線)・湖西線北陸本線経由で運行する特別急行列車

本項では、前身にあたる特急列車「雷鳥」(らいちょう)とともに、その周辺群の臨時列車および京阪神北陸地方を結ぶ優等列車の沿革についても記述する。
概要

北陸本線の電化拡大に伴い、1964年10月1日に大阪駅 - 富山駅間で「雷鳥」として運転を開始した。それ以来、電化区間の延伸に合わせて富山以東や七尾線も発着地に加えつつ、京阪神と北陸地方を結ぶ特急列車として運行されていた。

1995年4月20日には485系電車に代わって一部の列車に「ニュー雷鳥」こと681系電車を投入して列車名を「スーパー雷鳥(サンダーバード)」とし、1997年3月22日のダイヤ改正ではさらに「サンダーバード」に改称された。以来485系電車は順次、681系電車や改良型である683系電車への置き換えが進められ、2011年3月12日のダイヤ改正では「雷鳥」の定期列車が無くなった[広報 1]

2021年時点で、新大阪・京都・福井のみに停車する最速達のサンダーバードは、表定速度104 km/hと国内の在来線特急の中では最速であり、唯一100 km/hを越える列車である[1]

2015年3月14日の北陸新幹線長野駅 - 金沢駅間の延伸開業により、新幹線と並行する金沢駅 - 富山駅・魚津駅間が廃止され[2]、七尾線への乗り入れについても1往復を残して金沢駅 - 和倉温泉駅間のシャトル列車「能登かがり火」で置き換えられた[広報 2]2024年3月16日には北陸新幹線が敦賀駅まで延伸され、サンダーバードの運転区間は並行区間の廃止によりさらに短縮された。

区間列車の設定はなく、大阪駅 - 敦賀駅間で25往復が運転される。
列車名の由来「サンダーバード」の愛称表示幕

名付け親は当時のJR西日本社長・井手正敬[3]。JR西日本はアメリカ先住民族スー族に伝わる神話に登場する雷光と雨を起こす巨大なワシに似た空想上の鳥「サンダーバード」に由来すると説明しているが、「雷」と「鳥」をそれぞれ英語に直訳したとの説もある[4]。なお、「雷鳥」の英語名は「Grouse(グラウス)」[注 1]もしくは「Ptarmigan(ターミガン)」である。

681系が「スーパー雷鳥(サンダーバード)」として営業運転を開始した際には、CMキャラクターとしてイギリスのSF人形劇サンダーバード』(国際救助隊)を起用しており、乗車ノベルティとして作中メカのピンバッジが配布されるキャンペーンも行われた。CMの内容は北陸エリアと関西エリアとで若干異なっていた[注 2]

エンブレムステッカー

エンブレムステッカー(リニューアル後)

運行概況

2024年3月16日現在、定期列車は大阪駅 - 敦賀駅間で25往復が運転されている。所要時間はおおよそ1時間20 - 30分である。

全列車が湖西線経由で大阪駅を発着として運転されるが、強風などで湖西線が運転見合わせになった場合は米原駅経由で迂回運転される。米原駅では原則として運転停車だが、事情により客扱いをすることもある。2000年代に入ってからは比良おろしとよばれる強風による運転規制の強化により迂回運転が増えていたが、防風柵の設置工事により迂回運転は減少するとしている(湖西線#沿線概況を参照)。迂回運転による所要時間の増加は約30分だが、折り返しとなる列車がさらに遅れる場合も多い。風が小康状態となり、かつ運転規制が解除されると湖西線経由に戻される。なお、何らかの理由で湖西線が不通になった事態を想定して、米原駅経由のダイヤもあらかじめ設定されている[5]

なお北陸新幹線金沢開業以前の2015年3月13日までは、14往復が大阪駅 - 富山駅間、1往復が大阪駅 - 魚津駅間での運行であり、大阪駅 - 富山駅間の平均所要時間は3時間20分であった。富山駅・魚津駅発着系統は増結により12両編成で運転される場合、列車によっては金沢駅で1 - 9号車と10 - 12号車の増解結を行うことがあった。

交通系ICカードについては、全区間がICOCAエリアである。
停車駅

停車駅の詳細は以下の表を参照(2024年3月現在)。

●:全列車が停車

?、→:通過

運行本数\駅名大阪駅新大阪駅高槻駅京都駅堅田駅近江今津駅敦賀駅備考該当列車号数
下り17本/上り17本●●?●??●大半の列車6、8 - 37、39 - 41
下り3本/上り5本●●●●??●下りの朝、上りの夜1、3、5、42、44、46、48、50
下り2本/上り3本●●?●●●●2、4、38、45、47
下り1本●●→●●→●49
下り1本●●→●→●●43
下り1本●●●●●●●7
(下り停車本数)25254254425
(上り停車本数)25255253325

使用車両・編成

2024年3月16日現在の編成図サンダーバード
← 敦賀大阪 →

123456789
G指指F指指指指指指



全車禁煙

身障者対応座席は4号車

凡例
G=
グリーン車座席指定席指=普通車座席指定席F=普通車女性専用席(座席指定席)


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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