サンダカン八番娼館 望郷
監督熊井啓
脚本広沢栄
熊井啓
原作山崎朋子
製作佐藤正之
椎野英之
出演者栗原小巻
高橋洋子
田中絹代
音楽伊福部昭
撮影金宇満司
編集中静達治
『サンダカン八番娼館 望郷』(サンダカンはちばんしょうかん ぼうきょう)は1974年の日本映画。熊井啓監督。 原作はノンフィクション作家・山崎朋子の『サンダカン八番娼館-底辺女性史序章』(初版1972年)。 映画でも、太平洋戦争後、天草で貧しい暮らしをおくる元「からゆきさん」の姿と、その回想のなかで語られる過去のボルネオの娼館での暮らし、そして現在のボルネオに残るからゆきさんの墓を訪ねるくだりなどが原作に忠実に描かれている。戦後、「戦前期日本の恥部」として一般に知られることが少なかったからゆきさんの実像を描き出したとして、原作・映画とも、さまざまな問題を投げかけた話題作であった[要出典]。本作で田中絹代は第25回ベルリン国際映画祭銀熊賞 (女優賞)を受賞し、作品も第48回アカデミー賞で黒澤明監督作品『デルス・ウザーラ』(ソ連代表)と共に外国語映画賞にノミネートされた(受賞したのは黒澤の『デルス・ウザーラ』だった)。 日本の女性の近代史を研究している三谷圭子は、旅行中の天草で偶然、おサキさんという老婆と知り合う。現在貧しい暮らしをおくる彼女が、ボルネオに出稼ぎしていた元「からゆきさん」であることを知った三谷は、おサキさんの家に泊めてもらい、その半生を聞き、書き取る。
概要
あらすじ
キャスト
三谷圭子:栗原小巻
北川サキ:高橋洋子
北川サキ(晩年):田中絹代
竹内秀夫:田中健
おキク:水の江滝子
おフミ:水原英子
おヤエ:藤堂陽子
おタケ:柳川由紀子
おハナ:中川陽子
ユキヨ:梅沢昌代
太郎造:小沢栄太郎
モト(太郎造の女房):神保共子
矢島(サンダカンの呉服屋):砂塚秀夫
山本(農業試験所技師):中谷一郎
矢須吉(サキの兄):浜田光夫
サト(サキの母):岩崎加根子
おカネ(村の女):牧よし子
イッちゃん(夜這いの行商):山谷初男
ナミ(吉徳商店の老婆):岸輝子
一條実孝:信欣三
ベナンから帰った女:菅井きん
余三郎(女衒):梅野泰靖
村田(サンダカンの写真屋):江幡高志
スタッフ
監督:熊井啓
脚本:広沢栄、熊井啓
原作:山崎朋子
製作:佐藤正之、椎野英之
音楽:伊福部昭
撮影:金宇満司
美術:木村威夫
関連項目
女衒
表
話
編
歴
キネマ旬報ベスト・テン 日本映画ベスト・ワン
1920年代
足にさはつた女(1926)
忠次旅日記 信州血笑篇(1927)
浪人街 第一話 美しき獲物(1928)
首の座 (1929)
1930年代
何が彼女をさうさせたか/続大岡政談 魔像篇第一(1930)
マダムと女房(1931)
大人の見る繪本 生れてはみたけれど(1932)
出来ごころ(1933)
浮草物語(1934)
妻よ薔薇のやうに(1935)
祇園の姉妹(1936)
限りなき前進(1937)
五人の斥候兵(1938)