サンタクロースが歌ってくれた
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『サンタクロースが歌ってくれた』(サンタクロースがうたってくれた)とは、演劇集団キャラメルボックスで上演されているクリスマスを題材とした舞台作品、およびそれを原作とする小説ラジオドラマ。原作及び脚本・演出は成井豊
目次

1 概要

2 あらすじ

3 登場人物

4 キャスト

4.1 1989年初演

4.2 1992年再演

4.3 1997年再々演

4.4 2010年再々々演

4.5 2010年アナザーキャスト版


5 小説

6 ラジオドラマ

6.1 あらすじ

6.2 キャスト


7 参考

8 外部リンク

概要

1989年初演。以後、1992年・1997年・2010年に再演されている。

主要人物である芥川・太郎・警部の3役は西川浩幸上川隆也近江谷太朗で固定されている。1997年から13年間上演されなかったが、2008年上川が退団する際に提案した事で2010年に4回目の再演が上演された。

2010年東京公演前11月18日 - 28日の10日間だけ脚本・音楽・舞台セットは同じだが完全別キャストで構成された、アナザーキャスト版が上演された。上記三役は在籍劇団員である大内厚雄岡田達也阿部丈二が務めた。

1997年は新作『さよならノーチラス号』を上演する予定だったが、成井豊急病により急遽演目を変更。3週間で作り上げた。[1]

1990年には成井自身の手によりノベライズ化されている。設定は後述のラジオドラマ版に近い。
あらすじ

ゆきみはクリスマス・イブに友人のすずこに電話をかけ、映画『ハイカラ探偵物語』を観に行こうと誘う。

ハイカラ探偵物語の舞台は、大正5年のクリスマス・イブ。華族の有川家に怪盗黒蜥蜴から宝石を盗みに来ると予告状が届く。警部がやってきたが、突拍子もない事ばかり言って頼りない。そこで有川家の令嬢サヨは友人のフミに、フィアンセである小説家芥川に探偵役を依頼できないか相談する。依頼を受けた芥川は友人の太郎と共に有川家を訪れ、黒蜥蜴と対峙する。

予告編のあらすじを話すゆきみだが、すずこは難色を示す。すずこはこの原作小説を読んでおり、つまらなかったと答える。それでも好きな俳優が芥川役で出ているからと説得し、約束を取り付ける。だが約束の時間になってもすずこは現れず、仕方なくゆきみは映画館の中で待つ事にする。

映画は序盤のクライマックスシーンにさしかかり、芥川は犯人の名前を言おうとするが口籠ってしまう。本来ならその場に居るはずの黒蜥蜴が、忽然と居なくなってしまっていたのだ。部屋は厳重に警備されていて、外に逃げる事は不可能。何処へ逃げたのかと焦る登場人物達だが、突然芥川は黒蜥蜴が「銀幕の外」に逃げたと言いだす。そこで芥川・太郎・警部の三人は銀幕から飛び出し、ゆきみと共に黒蜥蜴を追いかける事に。

丁度その頃。原作小説を読み返して遅れて来たすずこは、映画館から出てきた女性とぶつかる。すずこの持っていた原作小説を見て、犯人はメイドのミツなのか聞いてくる。すずこは小説を確認してミツが犯人だと告げるが、その女性は「犯人はミツではない、犯人は別に居る。」と言い出す。

その女性は、映画から出てきたミツだった。
登場人物

ゆきみ
映画の観客。芥川役の俳優のファン。

すずこ
ゆきみの友人。芥川龍之介のファン。

芥川
ハイカラ探偵物語の主人公。本名:
芥川龍之介。25歳。フィアンセのフミに探偵役を頼まれ、有川家を訪れる。設定である25歳(大正五年)よりも後の記憶は所持しておらず、『蜘蛛の糸』や『地獄変』は知らない。

太郎
ハイカラ探偵物語のもう一人の主人公。本名:平井太郎、後の江戸川乱歩。22歳。着物に袴履きの書生風の格好をしている。芥川の友人で、助っ人として有川家を訪れた。

警部
捜査一課の警部。苗字は菊池。突拍子のない事を言いだしたり、勝手な行動ばかりする。

サヨ
有川家の令嬢。本名:有川小夜子。フミの同級生で、芥川に探偵役が出来ないか依頼する。

フミ
サヨの友人で芥川のフィアンセ。本名:塚本文、後の芥川文

ハナ
有川家のメイド。サヨに振り回される。

ミツ
有川家のメイドであり、原作小説・映画共に黒蜥蜴の正体とされている。

巡査
警部の部下。苗字は久米。

奥様
サヨの母親。本名:有川清子。

監督
映画『ハイカラ探偵物語』の監督。
キャスト
1989年初演

ゆきみ -
大森美紀子

すずこ - 石川寛美


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