サンクチュアリ出版
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株式会社サンクチュアリ・パブリッシング
sanctuary publishing inc.
種類株式会社
略称サンクチュアリ出版
本社所在地 日本
〒160-0007
東京都渋谷区千駄ヶ谷2-38-1
設立2001年11月
業種情報・通信業
法人番号3011001063882
事業内容出版業
代表者代表取締役 鶴巻謙介
資本金2869万2千円
関係する人物高橋歩(創業者)
外部リンク ⇒http://www.sanctuarybooks.jp
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株式会社サンクチュアリ・パブリッシングは、日本出版社。通称のサンクチュアリ出版は、有限会社時代の旧社名でもある。
目次

1 会社概要

2 『最後のパレード』問題と著者の告発

3 脚注

4 外部リンク

会社概要

1995年8月、高橋歩(当時23歳)が飲食店グループだった「有限会社サンクチュアリ」の中に出版事業部を設立。1997年10月に、創業者の高橋の自伝『毎日が冒険』が出版される。

1998年、創業者の高橋が退く。有限会社サンクチュアリから独立し、有限会社サンクチュアリ出版を設立する。

2001年、株式会社サンクチュアリ・パブリッシングへ組織変更する。

2007年、海外事業部としてOne Peace Books, Inc.を設立した。
『最後のパレード』問題と著者の告発

この節は検証可能参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。出典を追加して記事の信頼性向上にご協力ください。(2014年4月)

2009年平成21年)2月26日に発売した中村克・著『最後のパレード』 (ISBN 9784861139291) は、東京ディズニーランドのビジターが経験した感動的な逸話を集めた書籍で、推定37万部を売り上げたとされる[1]。この本は「ディズニーランドで本当にあった心温まる話」と副題がつき、帯には「キャストだけが知っている涙が止まらない物語」と記されていたが、実際には、エピソードのほとんどが

2ちゃんねる遊園地板・ディズニーランドファンサイトなどへの投稿

オリエンタルランド発行の社内文集『Making Dreams Come True』収録のエピソード

を改変して収録したものであったと推定されている[2][3]

4月20日に、2ちゃんねるから転載したエピソードの1つが「小さな親切」運動による「小さな親切はがきキャンペーン」受賞作で『読売新聞』に転載された別の遊園地のエピソードであることが新聞報道された[4]

サンクチュアリ社は「原作者には誠意をもって対応したいが、ネット上で周知のエピソードを採用したもので盗作ではない」とした[5]。これ以降、この問題に関する「お知らせ」のページでは、画像化したテキストで内容を示し、必要な修正をして発行を続ける意向を示した[6]。「小さな親切」運動本部が4月24日に対処を求めたが、「謝罪広告は出してもいいが販売中止と回収はできない」と回答した。

しかし、作者が社内文集からの転載についてオリエンタルランドから警告を受けていたことなどがマスコミで報道され、4月30日に「小さな親切」運動本部が文部科学省記者クラブで抗議の記者会見をすると[7]、翌5月1日に「社内調査の結果(中略)著作権を侵害している可能性が高いと思われるエピソードが複数存在することが明らかとなりました」として、店頭から回収を行うと発表し[8][9]、5月16日に『読売新聞』・『毎日新聞』の朝刊に謝罪広告を掲載した[10]。ただし、「小さな親切」運動本部が求めた『朝日新聞』への掲載は拒み通した[要出典]。また、サンクチュアリ社によると、問題化した時点で執筆当時の資料は破棄されており、調査が困難だったという[11]

回収を発表して以降、サンクチュアリ社は『最後のパレード』をカタログから消した[12]

著者は矢野穂積らの支持を受けて自らのブログで自己弁護を続け、問題を報道したマスコミや「小さな親切」運動本部、さらにエピソード作者の非を鳴らした。サンクチュアリ社に対しても、

著作権法違反の出版を主導したのはサンクチュアリ社であり、エピソードをネットから蒐集・選択したのもサンクチュアリ社の編集者である。

問題発覚後、著者の言動のせいで回収を余儀なくされたと述べた(つまり、著者の言動が批判を浴びなければサンクチュアリ社に回収の予定はなかった)。

合意なく出版契約を解除し、初版から後の印税の支払いを拒否した。

取材・関係者等との交渉において社の責任を著者に転嫁するなど、事実経過について虚偽の情報を流した。

と発言し、真実を明らかにするようにと主張した[13][14][15]。ただし、社内文集からの転載が誰によって行われたかや「元キャストの立場からエピソードの選択・修正を主体的に行った」と自ら述べていたことには触れなかった[16]
脚注

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^ オリコン発表のランキングに拠れば368,229部を売り上げ年間15位であった:“ ⇒年間本ランキング特集『オリコン2009年 年間“本”ランキングを大発表!』” (日本語). ORICON STYLE. オリコン (2009年12月4日). 2015年12月26日閲覧。
^ “ ⇒ディズニーランドの“泣ける話”を集めた「最後のパレード」に盗用疑惑。”. ナリナリドットコム. Narinari.com (2009年4月20日). 2014年4月3日閲覧。
^ “無断使用とOLCが指摘 人気本「最後のパレード」”. 47NEWS (共同通信). (2009年4月27日). ⇒オリジナルの2014年4月7日時点によるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20140407071651/http://www.47news.jp/CN/200904/CN2009042701000432.html 2015年12月26日閲覧。 
^“ベストセラー盗用疑惑、TDL逸話集「最後のパレード」”. 読売新聞 (読売新聞社). (2009年4月20日). ⇒オリジナルの2009年4月20日時点によるアーカイブ。. ⇒http://web.archive.org/web/20090420233744/http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090419-OYT1T00854.htm 2014年4月3日閲覧。 
^“一部報道につきまして” (プレスリリース), サンクチュアリ・パブリッシング, (2009年4月20日), ⇒http://www.sanctuarybooks.jp/parade/news_20090420.html 2011年6月20日閲覧。 
^“『最後のパレード』に関する一部の報道につきまして” (プレスリリース), サンクチュアリ・パブリッシング, (2009年4月22日), ⇒http://www.sanctuarybooks.jp/parade/news_20090422.html 2015年12月26日閲覧。 
^“公式見解” (PDF) (プレスリリース), 社団法人小さな親切運動本部, (2009年5月1日), ⇒オリジナルの2009年5月1日時点によるアーカイブ。


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