サロン音楽
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サロン音楽は、音楽のジャンルの一つ。
概要

元来は、16世紀から18世紀にかけて、ヨーロッパの王侯貴族のサロンで演奏されていた音楽を指したが、19世紀に入ると、パリウィーン貴族や、富裕な市民の邸で行われた音楽を指すようになった。後者は、主に文人や芸術家などを中心とした、閉鎖的な集まりで演奏されていたという点に特色がある。小規模な編成の優雅で叙情的な小品が多いが、演奏に高度な技巧が求められるものも少なくない。

代表的な作曲家には、ショパンリストなどが挙げられるが、各地のサロンは、若手作曲家の登竜門的な役割も果たしており、パリのマラルメのサロンからはドビュッシーポーリーヌ・ヴィアルドのサロンからはフォーレと言った、後の近代フランス音楽を代表する作曲家が生まれている。

現在では上記の意味から転じて、小編成の上品な軽音楽を広く指すことが多い。
参考文献

『新訂標準音楽辞典・第二版』(
音楽之友社、2008年)

岡田暁生『西洋音楽史「クラシック」の黄昏』(中公新書、2005年)

典拠管理データベース: 国立図書館

ドイツ


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