サラリーマン金太郎
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この項目では、本宮ひろ志の漫画について説明しています。

高橋克典主演のテレビドラマ(映画も含む)については「サラリーマン金太郎 (高橋克典のテレビドラマ)」をご覧ください。

永井大主演のテレビドラマについては「サラリーマン金太郎 (永井大のテレビドラマ)」をご覧ください。

サラリーマン金太郎
ジャンル青年漫画
漫画
作者本宮ひろ志
出版社集英社
掲載誌週刊ヤングジャンプ
レーベルヤングジャンプ・コミックス
発表号1994年30号 - 2002年9号
巻数全30巻
漫画:サラリーマン金太郎 マネーウォーズ編
作者本宮ひろ志
出版社集英社
掲載誌週刊ヤングジャンプ
レーベルヤングジャンプ・コミックス
発表号2005年49号 - 2006年37・38合併号
巻数全4巻
漫画:新サラリーマン金太郎
作者本宮ひろ志
出版社集英社
掲載誌週刊ヤングジャンプ
レーベルヤングジャンプ・コミックス
発表号2009年7号 - 2011年12号
巻数全7巻
漫画:サラリーマン金太郎 順不同
作者本宮ひろ志
出版社集英社
掲載誌週刊ヤングジャンプ
レーベルヤングジャンプ・コミックス
発表号2010年18号 - 2011年1号
漫画:サラリーマン金太郎 五十歳
作者本宮ひろ志
出版社集英社
掲載誌週刊ヤングジャンプ
レーベルヤングジャンプ・コミックス
発表号2015年20号 - 2016年11号
巻数全4巻
話数全36話
アニメ
原作本宮ひろ志
監督勝間田具治
シリーズ構成富田祐弘
キャラクターデザイン須田正己
音楽神尾憲一
アニメーション制作ジェイ・シー・エフ
製作『サラリーマン金太郎』製作委員会
放送局BS-i
放送期間2001年2月18日 - 3月18日
話数全20話
テンプレート - ノート
プロジェクト漫画アニメ
ポータル漫画アニメ

『サラリーマン金太郎』(サラリーマンきんたろう)は、本宮ひろ志による日本漫画作品。1994年から、幾度かの休載期間を挟みつつ週刊ヤングジャンプで2016年まで連載された。主人公・矢島金太郎のサラリーマンとしての活躍と成長を描いたビジネス漫画

2005年より、外資系銀行に転職した金太郎の活躍を描くデジタルコミックのダウンロードサービスが、楽天で行われた。同年49号にてヤングジャンプ誌上に「マネーウォーズ編」として復帰。

2009年7号より新シリーズ『新サラリーマン金太郎』開始。倒産直前の窮地にいたヤマト中央建設の社長に就任した。2010年18号から2011年1号までは『新サラリーマン金太郎 順不同』と一部改題、エピソードごとに時間軸が前後する展開をとった。2015年20号から2016年11号までは『サラリーマン金太郎 五十歳』を連載。当ページでは本編の他、マネーウォーズ編、新サラリーマン金太郎(順不同)についても述べる。

2013年には味の素の企業広告として、グリナとのコラボ漫画が掲載された[1]。2018年2月時点でシリーズ累計発行部数は3000万部を記録している[2]
あらすじ
本編

暴走族集団・八州連合の元ヘッド矢島金太郎は、亡き妻・明美の故郷で忘れ形見の竜太とともに漁師をしていた。ある日、事故で漂流中のヤマト建設の会長・大和守之助を救った事がきっかけで、金太郎はヤマト建設に見習い社員として入社する。金太郎が入社したヤマト建設は、官僚から天下りしてきた横暴な大島社長が専横を極めており、守之助会長や創業時からの叩き上げである黒川専務は退陣を迫られていた。サラリーマンとしての枠に捉われない金太郎の大胆な行動に感銘を受けたヤマト建設の社員達は、守之助会長を退陣から救うために活動を開始する。
マネーウォーズ編

本編の最終回で金太郎が面接を受けた外資系銀行は、美々の義父フランクリン・モーガンが経営する会社であった。金太郎は外資、金融投資という未知の現場において悪戦苦闘していく。そんな中、金太郎がチーフとして運営するチームがナビリアの通貨「ギラ」に対し投資を続けるが、その世界の大物が金太郎チームの前に立ちふさがる。
新サラリーマン金太郎編

ナビリアの投資庁に所属していた金太郎だったがリーマン・ショックの影響を受け多大な損害をナビリアに与えたことに責任を感じ帰国、大和守之助の墓参りへ向かう。金太郎を待ち構えたのはヤマト中央建設倒産の話であった。倒産を回避するため金太郎は驚きの手段を使う。ヤマト中央建設は金太郎を社長にしたが、金太郎の考えに反発する人間たちが暗躍する。
順不同

サラリーマン金太郎の本編では書かれなかったエピソードを追加、単独コミックス化はされず、新サラリーマン金太郎のコミックスに収録している。また、本編と設定が変わっているものがある。

設定が変わっているもの

金太郎の正社員後の配属先(本編では営業一課だが、順不同では営業三課)

ヤマト建設における一課と二課の役割の相違(本編では一課は大手民間企業向け、二課は公共工事向けとなっているが順不同では逆になっている)

前述の理由により順不同は
パラレルワールドになっている。
五十歳編

3年ほど世界を巡る旅から帰った金太郎は、50歳で主都電力のヒラ社員として入社する。
登場人物
矢島家
矢島金太郎(やじま きんたろう)
本作の主人公。暴走族集団「八州連合」を解散し総長を引退した後に妻の実家で漁師をしていたが
[3]、高知沖を漂流中の大和守之助を救ったことが縁でヤマト建設の庶務係に見習いとして採用される。大島社長追放に伴い正社員として採用され営業部配属される。当初は鉛筆削りばかりさせられるも、削り方が良かったのか使っていた設計課の前田に「書き易い」と評される。また、黒川専務に浮きを作るなど手先は器用なようである。ヤマト在職時のキャリアは豊富で大島社長の解任後からは、東北のトンネル工事現場管理や河北市への赴任など現場・支社勤務経験後、主任・係長を経てナビリア出張や子会社YMTランドへの出向、伊郷・丸山両社長時では社長室長に。アメリカ留学(一旦退職した上で、モルガン大学AMPコースに入学)、北海道支社長(発令されるも受任せずにアマゾンへ行った為着任せず)などを経てヤマト中央建設退社時の最終的な役職は総務部長。公私に渡るつながりを利用しヤマト建設を何度も倒産の危機から救っていただけではなくリストラされたヤマト社員をYMTランドに取り入れ[注釈 1]、金太郎自らがYMTランドの社長になり彼らの再生に成功、全員をヤマト建設に復帰させている(しかし、金太郎がアメリカ留学中にYMTランドの人間はほとんどが退職してしまう。伊郷会長によるヤマトの改革についていけなかった)。しかし総会屋との戦いで大和前会長が殺害されるとヤマトを退職。漁師に戻り、本編ではヤマト建設に戻ることは無かった。サラリーマンに復職した際は、商社の東紅。その後『マネーウォーズ編』で、モルガン家の経営とは知らずモーガン銀行の子会社・INB日本支社に就職(INB自体がモーガン銀行の子会社とは知らず、「鼻持ならない傲慢な白人が経営してるでしょ」ぐらいにしか思っていなかった)。動機は「銀行が面白そうだから」。INB日本支社で金太郎ファンドを立上げ、ジョー・ロスとのマネーウォーズに勝利し、3兆円を手にする。サラリーマンとして破格以上の収入を手にするが、「ファンド業が好きになれない」と金太郎ファンドを解散。再び、高知・大北町で漁師に戻るが、その大北町の役所職員の就業ぶりがあまりに町民を見下していた為、怒りを覚える。住民票移転の手続きの際、今井大北町町長から町長補佐官に就いてくれと要請され[注釈 2]、補佐官に就任。その際、ヤマト時代の政敵でもあった鷹司をブレーンに起用し、マネーウォーズで得た収入で、メタンハイドレートによる発電事業を起し大北町を独立行財政特区にした。その後、鷹司に大北町を託す。金太郎自身はアラブ・アラビアへ渡り、アラビア投資庁に就職(マネーウォーズ編と新サラリーマン金太郎編の間に当たり、回想のみで語られている)。世界同時株安不況による、損失の責任を取り、投資庁を退職。金太郎自身は世界同時不況をある程度、予測していたらしく、ハッサン国王に投資・運用及び国内の経済・雇用施策に進言していたが、国王や閣僚達が金太郎の言を退けた結果、損失を出した。自身の責任ではないが[注釈 3]、投資庁を実質的に指揮を執っていたこともあり、責任をとったのが退職の理由。ここからが新サラリーマン金太郎編となる。『新サラリーマン金太郎編』では、日本に帰国し、しばらくの間ゆっくりするつもりだったが、大和元会長の墓参で大和龍平・伊郷・黒川と再会。彼らの要請でヤマト中央建設社長に就任。ヤマト中央建設をアラビア投資庁に売却し、ヤマト中央建設を倒産から回避させた。ヤマト中央建設時代の政治家への献金が、問題となり、そのきっかけで金太郎ファンド時代に手にした3兆円の税処理で問題となり、懲役に服することとなる。仮出所し、中村加代から出版社・怪童社の社長になれと言われ、やむなく就任。その怪童社で編集員がヤクザに拉致され、金太郎が暴れたことにより、仮出所期間だったこともあり、社長を退任。『五十歳』では沢村 エリ子の主導でW・E側の主都電力社長候補に選任されるが、株主投票で柴田太郎に負けて、新規事業立ち上げ担当副社長となり、原発事故収束ファンドを開設する。喧嘩は強く、上京して来たばかりの頃、渋谷で後に隣人そして後の上司となる水木がチンピラにからまれているのを見つけて、竜太をネンネコでおぶったまま竜太に怪我させる事なくチンピラと喧嘩して詫びさせたりしている。不良の間では未だに伝説の八州の頭(ヘッド)矢島の金ちゃんと恐れられており、そのチンピラ達も知っていた。しかし、一ツ橋(天風山)や伊郷などに敗れる場面もあり、作中において最強ではない。さらに物語が進むと喧嘩で負ける場面も増え、本人も歳のせいかと嘆く事になる。八州時代は優男ながらも硬派で知られ、女の子にファンがいるほどで、実際に暴走族の写真集を買っていて金太郎に憧れていた女子社員がいた(件の女子社員は同僚の女子社員から「あんた、族だったの?」と言われて、「彼は特別」と言っている。このことからも分かるように、不良でない人にも人間的魅力を認められていた)。しかし、その人間的魅力や行動力で美鈴、中村加代(加代からは「ジジババ殺し」と評されている)といった女性陣はおろか、鷹司、山金、大島のように当初は敵対していたものですら心服させている。また、正直な性格ゆえ、行く先々で些細なトラブルを起こし刑務所に入ることになる。最終的な前科は4犯。幼少の頃から頭の良さの片鱗が出ていたが、父親照男がヤクザであり、仲間の殺人を肩代わりし服役した為、周囲から迫害の対象だった。その為、満足な就学を受けられず、更に母親光子も金太郎が小学生の頃にムリが祟り亡くなってしまう。母方の親戚の下で中学を卒業すると、就職の為東京へ出る(親戚からは高知に残りせめて高校は出ろと言われていたが、思い出が残る地から離れる為、東京へ出てしまう)。東京でバイク屋で住み込みで働き、夜学に通うも暴行事件を起してしまい、更にバイク屋もある詐欺に引っかかってしまい、退職を余儀なくされた。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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