サラダドレッシング
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サラダドレッシング(: salad dressing)は、サラダにかける液状の調味料。単にドレッシングと略される場合がある。
概要

粘性は高いものから低いものまで様々であり、をベースに、香辛料ハーブ・砂糖等を加えて作られる。

日本ではこのほか、醤油などが加えられることがある(和風ドレッシング)。

油脂を全く含まず、増粘多糖類とろみをつけた、脂質を全く、あるいはほとんど含まない低カロリーのサラダドレッシング、ノンオイルドレッシングも、大量生産の加工食品としては販売されている。ただしノンオイルドレッシングはJAS規格上は「ドレッシングタイプ調味料」に分類される。
ドレッシングの日

8月24日がドレッシングの日として、日本記念日協会に登録された[1]
サラダ・ドレッシングの例

サラダドレッシングは、国・地域・各家庭・レストラン毎に味が異なるため、販売されている加工食品の商品名称は「…風」を意味する言葉となる。
フレンチ・ドレッシング
アングロアメリカの甘酸っぱいドレッシングで、プレーントマト風味のがある。フランス本国でサラダドレッシングとして用いられるソース・ヴィネグレットは、日本では「フレンチドレッシング・セパレート[2]」「セパレート・ドレッシング[3]」などの名称で販売されている。なお、フランス語にはドレッシングに該当する語は存在せず、種別ごとに呼称が存在する[4]。ソース・ヴィネグレット、ベーコンソース、マヨネーズソースなど。
イタリアン・ドレッシング
水、またはレモン汁、、塩、胡椒砂糖、刻んだ玉葱ピーマンニンニクオレガノフェンネルディルなどを混ぜ合わせたもの。色は黄色めで透明。これもアングロアメリカで生まれたドレッシングで、イタリア本国では見られない(イタリアではサラダに直接オリーブオイル、酢、塩、胡椒などを加えて混ぜて食する。初めから調味料のみを混合させた「ソース・ヴィネグレット」や「ドレッシング」と言う概念はない)。
ソース・ヴィネグレット
酢またはレモン汁などにサラダ油などを混ぜたものが基本であり、これにハーブその他の調味料を混ぜて変化をつけることもある。中東のサラダドレッシングはヴィネグレットと似ているが、ヨーロッパのヴィネグレットよりも油に対する酢やレモン汁の比率が高い。
サウザンドアイランドドレッシング
マヨネーズケチャップをベースに、細かく刻んだ玉葱ピーマンなどの野菜ピクルスを加え、香辛料で風味を整える。日本では「サウザン(アイランド)」と呼ばれる場合がある。名称の由来には諸説ある。

刻んだ野菜や薬味がドレッシングに浮いているのをアメリカニューヨーク州北部)とカナダオンタリオ州西部)の国境にあるサウザンド・アイランズ(Thousand Islands、「千の島々」)に見立てた

ニューヨークウォルドルフ=アストリア・ホテルの経営者ジョージ・ボルト(英語版)が、釣り場案内人の妻ソフィー・ラロンドが伝えたというドレッシングのレシピをある女優から聞いたのが、サウザンド・アイランズの別荘であったことから

1910年シカゴのブラックストーン・ホテル(英語版)でこのドレッシングを開発したソフィー・ラロンドの出身地がサウザンド・アイランズであったことから、女優のメイ・アーウィンが命名した

和風ドレッシング
青じそ風味、醤油ごま味、わさび醤油味、ゆず、わさび、ゴマ、七味など日本独特の食材を使用して作られる(発明者日本人と推定される)。
ごまドレッシング
ごま油などで甘辛く味付けされており、サラダに合う(同上)。
ランチ・ドレッシング
アメリカ合衆国で見られるもの。サワークリームバターミルク発酵乳の一種)、マヨネーズなどにを混ぜ合わせ、刻みや香辛料を加えたもの。通常どろっとした濃度である。
ロシアンドレッシング
マヨネーズケチャップを混ぜてベースとし、ホースラディッシュチェリーペッパーチャイブ香辛料を追加することが多い[5][6]
脚注[脚注の使い方]^8月24日は「ドレッシングの日」 一般社団法人 日本記念日協会に登録認定 ケンコーマヨネーズ株式会社
^ フレンチドレッシング(セパレート) キユーピー
^ セパレートドレッシング キユーピー
^ 宇田川政喜; 遠藤智子; 加藤綾子; 橋村弘美 著、日仏料理協会 編『フランス 食の事典(普及版)』株式会社白水社、2007年、430頁。.mw-parser-output cite.citation{font-style:inherit;word-wrap:break-word}.mw-parser-output .citation q{quotes:"\"""\"""'""'"}.mw-parser-output .citation.cs-ja1 q,.mw-parser-output .citation.cs-ja2 q{quotes:"「""」""『""』"}.mw-parser-output .citation:target{background-color:rgba(0,127,255,0.133)}.mw-parser-output .id-lock-free a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-free a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/6/65/Lock-green.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .id-lock-limited a,.mw-parser-output .id-lock-registration a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-limited a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-registration a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/d/d6/Lock-gray-alt-2.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .id-lock-subscription a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-subscription a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/a/aa/Lock-red-alt-2.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .cs1-ws-icon a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/4/4c/Wikisource-logo.svg")right 0.1em center/12px no-repeat}.mw-parser-output .cs1-code{color:inherit;background:inherit;border:none;padding:inherit}.mw-parser-output .cs1-hidden-error{display:none;color:#d33}.mw-parser-output .cs1-visible-error{color:#d33}.mw-parser-output .cs1-maint{display:none;color:#3a3;margin-left:0.3em}.mw-parser-output .cs1-format{font-size:95%}.mw-parser-output .cs1-kern-left{padding-left:0.2em}.mw-parser-output .cs1-kern-right{padding-right:0.2em}.mw-parser-output .citation .mw-selflink{font-weight:inherit}ISBN 978-4-560-09202-6。 
^ Stewart, Frances Elizabeth (1920). Lessons in Cookery. 2. New York, New York (USA): Rand McNally & Company. p. 123 
^ George, Mrs. Alexander (1941年4月24日). “Menus of the Day”. Lewiston Morning Tribune (Lewiston, Idaho, USA: Lewiston Morning Tribune): p. 3 


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