サラソータ_(フロリダ州)
[Wikipedia|▼Menu]

サラソータ

Sarasota
愛称: パラダイス,[1]
標語: 都市と小さな町の融合[2]
サラソータ郡内の位置
.mw-parser-output .geo-default,.mw-parser-output .geo-dms,.mw-parser-output .geo-dec{display:inline}.mw-parser-output .geo-nondefault,.mw-parser-output .geo-multi-punct,.mw-parser-output .geo-inline-hidden{display:none}.mw-parser-output .longitude,.mw-parser-output .latitude{white-space:nowrap}北緯27度20分14秒 西経82度32分7秒 / 北緯27.33722度 西経82.53528度 / 27.33722; -82.53528座標: 北緯27度20分14秒 西経82度32分7秒 / 北緯27.33722度 西経82.53528度 / 27.33722; -82.53528
アメリカ合衆国
 フロリダ州
サラソータ郡
サラソテ1763年
アーミステッド砦1840年
サラ・ソタ1842年
サラソタ1902年
政府
 ? 種別シティー・マネージャー制
 ? 市長毎年交代
 ? 市マネジャーThomas Barwin
面積[3]
 ? 合計25.93 mi2 (67.2 km2)
 ? 陸地14.89 mi2 (38.6 km2)
 ? 水域11.04 mi2 (28.6 km2)  42.58%
標高[4]16 ft (7 m)
人口(2020年)[5]
 ? 合計54,842人
 ? 密度2,100人/mi2 (820人/km2)
等時帯UTC-5 (東部標準時)
 ? 夏時間UTC-4 (東部夏時間)
ZIPコード34230 - 34243
市外局番941
FIPS code12-64175[6]
GNIS feature ID0290675[7]
per_capita_income$23,197
ウェブサイト ⇒The City of Sarasota Florida Website

サラソータ(: Sarasota)は、アメリカ合衆国フロリダ州の都市。サラソータ郡の郡庁所在地である。人口は5万4842人(2020年)。メキシコ湾岸にあり、タンパの南方、フォートマイヤーズの北方に位置している。広域ではブレイデントン・サラソータ・ベニス都市圏を構成している。

市域には沖合のバリアー諸島が含まれる。この諸島は、リードーキーやシエスタキーなど名前の後に「キー」が付く町の近くの湾とサラソータ湾を分けている。これらのキーは質の高い砂浜で世界に知られている。現在、市域に入っているキーはリードーキー、セントアーマンズキー、オッターキー、クーンキー、バードキーと、シエスタキーの一部である。以前はシエスタキーがサラソータキーと呼ばれていた。シエスタキーとロングボートキーの全てがサラソータに属すると見なされていたことがあり、資料によって混乱している場合がある。

ロングボートキーはメキシコ湾とサラソータ湾を分ける島の中で最大だが、1921年に新しい郡境で半分に分けられた。このキーのサラソータ市域に並行する部分で、湾岸に沿って郡境まで伸びる所は、1920年代半ばにジョン・リングリングの要請で市域から外された。リングリングはキー南端の開発計画がある場所に市から課税されるのを避けようとした。この開発計画は短期間に変動した経済のために完成しなかったが、市から認められた譲歩が取り消されることはなく、以後は郡が土地の規制を行っている。

サラソータ郡と北のマナティ郡の全体を含む大都市圏企画機構に含まれている。この機構は連邦政府の規定に従って組織されている。また西中部フロリダの8郡を含む地域企画機構に属する組織の3要素の中では中心である[8]
歴史
前史時代

人類がフロリダに入ってきた15,000年前は、メキシコ湾の海岸線が100マイル (160 km) 西にあった。この時代は狩猟採集が生存のための主要手段だった。狩猟を行う側も犠牲になる側も水源があることが条件だった。温かい鉱泉のような深い泉と集水流域はサラソータ地域にも近くて宿営できたが、定着するには遠すぎた。

更新世氷河が緩り融けると、より温暖な気候が北に広がり始めた。海面が上昇し始め、最終的に350フィート (110 m) 上昇し、フロリダの海岸線が今日の形になって、人類が定着するためには魅力的な場所になった。

サラソータの考古学調査では1万年以上前に季節によって人類が入っていたことを示している。現在の海面となってから5,000年間、サラソータ湾での漁が主要な蛋白源となり、捨てられた貝殻や魚の骨が、前史時代にサラソータに人類の定着地があり、湾の豊穣さによって維持されていたことを示している。
記録が残されている時代

16世紀の初期に、ヨーロッパ人が初めてこの地域を探検した。記録に残る最初のものは1513年であり、スペインの探検隊がサラソータのすぐ南、シャーロット港で上陸した。インディアンと接触した初期にインディアンに使われたスペイン人がおり、それが初期接触の証拠になっている。

18世紀半ばの地図では「Zara Zote」(サラ・ソテ)と記されている[9]。おそらくインディアンの名前から来ており、魚や海洋貿易業者を惹き付けた隠れた湾と港のことである。間もなく湾沿いに「ランチョ」と呼ばれる漁の宿営地ができた。これは魚や亀をハバナの商品と交換したアメリカ人とキューバ人が設立したものだった。フロリダはスペイン、次にイギリス、さらにまたスペインと支配国が変わった。

1819年にアメリカ合衆国がフロリダを取得した後、1845年に州に昇格する5年前、軍隊がサラソータの湾岸にアーミステッド砦を建設した。

この砦はインディアンビーチ地域にあったと考えられ、調査が続けられている。キューバ系アメリカ人オーナーのために働いていたアフリカ人奴隷のルイス・パチェコが運営していたランチョに、砦が建設された。砦の図面がその場所を突きとめる糸口になっており、インディアンビーチに今もある重要な地形を示している。何度か疫病が流行ったために砦が放棄される直前に、セミノール族インディアンの酋長達が、差し迫っているオクラホマ準州への強制移住について話し合うために集まった。スペインがフロリダを支配しているときに、ここに移ってきたインディアン部族だった。フロリダに元からいたトコバガ族やカルーサ族などはスペイン人がもたらした疫病で絶滅していた。彼等は晩秋から春まで使う恒久的な村を維持し、夏の間は北の方にある集落に移動していた。

間もなく、残っていたセミノール族インディアンは南のビッグサイプレス湿地に移住させられ、1842年には当時連邦政府が保持していたサラソータの土地は、アメリカ合衆国議会で成立した武装占領法によってヨーロッパ系開拓者に開放され、私有された。ルイス・パチェコまでもインディアンと共にオクラホマに送られた。
パイオニアの家族

1840年代にかなりの数のヨーロッパ系開拓者が入ってきた。この地域は既に18世紀初期の地図にもスペイン語で「サラソテ」という名前があり、サラソータと呼ばれるようになっていた。初期の開拓者はこの地の気候と、サラソータ湾の豊穣さに惹き付けられて入ってきた。

サラソータは、時代に応じてアメリカ合衆国の幾つかの郡によって統治された。1819年にアメリカ合衆国が取得してから、フロリダが州に昇格したのは1845年だった。1834年にアラチュア郡モンロー郡からヒルズボロ郡が作られ、初期の土地権利が取得されていった。1855年、ヒルズボロ郡が分割され、サラソータはマナティ郡に入って、それが1921年まで続き、その年にマナティ郡から3つの新郡が作られた。その1つがサラソータ郡と呼ばれ、サラソータ市が郡庁所在地になった。市域はボウリーズ・クリークまで広がっていた時期もあったが、マナティ郡を含め2つの郡が利用する空港を共同で管理できるよう、空港の中に恣意的な境界線が引かれた。新しい郡境より北で、ボウリーズ・クリークより南の資産記録や通りの住所は、郵便用にサラソータという住所が固まっていたので、そのままとなった。

南北戦争で敗北したことによりフロリダ州が負った負債を償還するため、1880年代には州の中央部に灌漑が施され、北部や海外の開発業者に販売された。
ウィテカー家

ウィリアム・ウィテカーは1821年にジョージア州サバンナで生まれた。現在のサラソータ市に恒久的に入植したヨーロッパ系開拓者として、最初の文書に残っている者である[10]。ウィテカー以前には、キューバ人とアメリカ人の漁師がサラソータ湾沿いに漁のための宿営地、すなわちランチョを作っていたが、年間を通して使われてはいなかった。ウィテカーはマナティ川沿いのマナティ集落で過ごした後、現在の11番通りのすぐ北にあるイエロー・ブラフスの上に家を建てた。海岸で働くキューバ人交易業者に干し魚と魚卵を売っていた。1847年には牛を飼い始めた。

1851年、ウィテカーはメアリー・ジェイン・ワイアットと結婚した。メアリーはマナティ川沿いを北東に約13マイル (21 km) にあったマナティ集落に入植していた家族の一員だった。孤立した開拓者が直面する困難さはあったが、11人の子供を育てた。


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:115 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef