サムライフラメンコ
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サムライフラメンコ
ジャンル
ヒーロー
アニメ
原作manglobe
監督大森貴弘
シリーズ構成倉田英之
脚本倉田英之、タカヒロ
キャラクターデザイン倉花千夏(原案)
山下喜光
音楽玉井健二 & agehasprings
アニメーション制作マングローブ
製作Project サムメンコ
放送局フジテレビほか
放送期間2013年10月10日 - 2014年3月27日
話数全22話
漫画:サムライフラメンコ Another Days
原作・原案などmanglobe(原作)
高木聖子(構成協力)
作画水沢翔
出版社スクウェア・エニックス
掲載誌月刊Gファンタジー
レーベルGファンタジーコミックス
発表号2013年11月号 - 2014年8月号
発表期間2013年10月18日 - 2014年7月18日
巻数全2巻
話数全10話
テンプレート - ノート
プロジェクトアニメ漫画
ポータルアニメ漫画

『サムライフラメンコ』 (Samurai Flamenco) は、マングローブ制作による日本テレビアニメ作品。2013年10月10日より2014年3月27日まで、フジテレビ深夜アニメ枠『ノイタミナ』にて放送された。略称は「サムメンコ」[1]
概要

特殊能力を持たず、そして改造手術を受けることもなく、ただ自分の力だけで「正義の味方」になろうとするファッションモデルの青年と、特に正義感を持たない警察官の青年の二人を主人公にした作品。「真のヒーローとは何か」をテーマに、次々に起こる事件の中でヒーローとして、そして人間として成長していく姿をコメディやシリアスを交えながら描く[2]。タイトルロゴには「Hero will never give up, never hide, never be defeated, never accept evil.」の文が併記されている。

2013年7月5日に「2013ノイタミナ ラインナップ発表会」にて制作が発表され、「なりきりヒーローもの」というジャンルとキービジュアルが公開され、放送期間が2クールであることも発表された[3][4]

原作とアニメーション制作はマングローブが担当し、監督には大森貴弘、シリーズ構成には倉田英之、キャラクター原案には倉花千夏、キャラクターデザインには山下喜光がそれぞれ起用されている。マングローブとしても『ミチコとハッチン』以来5年ぶりのオリジナルアニメ作品となる。

後期OP主題歌を歌うFLOWのメンバーがゲスト出演し、KOHSHIとKEIGOとIWASAKIが第19話に、TAKEとGOT'Sが第20話に登場している[5]

キャッチコピーは「大人になりたくない、“大人たち”へ――」[2]
ストーリー
サムライフラメンコ誕生編(第1話 - 第6話)

雑誌モデルの羽佐間正義は、幼いころから抱き続けるヒーローへの憧れから、ついには『自称』正義の味方・サムライフラメンコとなって、さまざまなトラブルを解決しようと奮闘する。だが、実力不足から身ぐるみ剥がされたり、街の人からは舐められたり、不審者と勘違いされるなど、なかなか正義の味方らしい活動を実現できずにいた。

ある日、正義はひょんなことからサムライフラメンコの正体を知った警察官・後藤英徳に居酒屋へ呼び出され、「街の人々から苦情が殺到しているので、サムライフラメンコの活動を自粛するように」と諭される。居酒屋からの帰り際、後藤の傘(本来は後藤の彼女の傘で、彼が大事にしている傘)が盗まれていることに気がついた正義は、サムライフラメンコの姿で傘を持ち去ったサラリーマンを追いかけて捕まえ、説教する。その様子が動画サイトへ投稿されたことでサムライフラメンコの名前は一躍有名となり、テレビ局やネットニュースは彼の正体を懸賞金をかけて追求するようになる。そんな中、サムライフラメンコの正体としてアクション俳優・要丈治が名乗りをあげる。正義は要に嘘をつかないように懇願し、要はその件については納得するが、いつの間にかサムライフラメンコは要の弟子ということになってしまう。

要に鍛えられ、格闘術を身につけた正義はひったくり犯を捕まえるなど、ヒーローらしい活動ができるまでに成長する。やがて、自分の力を過信した正義はさらなる悪を成敗するために繁華街へ出向いて車上荒らしを捕まえようとするが、逆に拉致されてマスクを剥がされそうになる。そんな正義の危機を救ったのが、3人組の女性アイドルグループ「ミネラル★ミラクル★ミューズ」(ミネミラ)のメンバー・真野まりだった。まりは魔法少女好きで、魔法少女としてデビューするべく身体を鍛えたり特製ステッキを用意したりしていたが、サムライフラメンコの登場で自分の存在が二番煎じになってしまったと正義をなじり、その埋め合わせとして正義に自分の引き立て役になるように強要する。

まりはフラメンコガールを名乗り、繁華街で女性に嫌がらせをする男たちを成敗し、サムライフラメンコ以上の人気者となる。そんな時、正義の20歳の誕生日に死んだ祖父が自作したサムライフラメンコの設定が大量に送られてくる。祖父がサムライフラメンコというヒーローに込めて自分に託した思いを汲み取った正義は、「真のヒーローとは何か?」を模索していくことを決意し、フラメンコガールとの関係を解消する。一方のまりはミネラル★ミラクル★ミューズのメンバーの三澤瑞希と森田萌を仲間に引き入れ、新たにユニットフラメンコガールズを結成する。こうして知名度は上がりつつも、要やまりに翻弄され、後藤に見守られながら、正義のヒーロー生活は続く。
キング・トーチャー編(第7話 - 第10話)

原塚という協力者を得て専用装備を手に入れ、街を守る正義の味方としてすっかり定着した感のあるサムライフラメンコ。そんなある日、正義はサムライフラメンコとして一日警察署長に任命され、麻薬組織の摘発へ駆り出される。当初は警察の宣伝塔でしかなかったが、踏み込んだ事務所で取り押さえようとした男が突然本物の怪人へ変貌し、警察官を殺害する。正義は突然の出来事に戸惑いながら後藤とともに怪人を退ける。その直後、怪人たちの首領・キング・トーチャーが日本国民の奴隷化を迫り、宣戦布告を行う。かくして、正義は趣味のヒーロー活動から日本の平和を守る本物のヒーローとしての活動を余儀なくされる。
フロム・ビヨンド編(第11話 - 第16話)

後藤や原塚たちと協力して日本を救った正義だったが、要からフロム・ビヨンドというさらなる悪の組織が日本を侵略しようとしていること、正義はフロム・ビヨンドと戦うために結成されたサムライ戦隊フラメンジャーのメンバーに選ばれたことを聞かされる。なし崩し的にリーダーになった正義はアクの強いメンバーに苦労しつつも、フロム・ビヨンドから日本を守るべくフラメンレッドとして戦う。

だが、フロム・ビヨンドはキング・トーチャーとはケタ違いの組織規模を誇っており、一斉攻撃によって日本を叩く計画が明かされる。フラメンジャーは大切な人たちを守りきれるか分からない状況に立ち向かうも、次第に劣勢に追い込まれてしまう。そんな時、彼らの前に日本中からヒーローが集結、市民を守るべく加勢する。ヒーローたちの助けを得たフラメンジャーはフロム・ビヨンドを打ち倒し、日本を救った英雄として讃えられる。
フラメンコ星人編(第17話 - 第18話)

総理大臣の奥崎は、日本国民に向けて「全ての混乱はフラメンジャーたちの自作自演であること」「非認可のヒーローたちを逮捕すること」を突然告げ、正義を国家に反逆するテロリストとして指名手配に掛け、ヒーローたちは次々と逮捕されて行く。守ってきたはずの国民からも敵意を向けられ、正義は独りで逃亡せざるを得なくなってしまう。真実を求め、正義は後藤の助けを借りて再びサムライフラメンコとなって奥崎の前に立つ。強化服を装着して襲い掛かって来る奥崎の前に為す術もなくやられそうになるが、今野の機転により奥崎は力を失い、倒される。

直後、かつて正義の危機を救ったミスター・ジャスティスが現れるが、彼の正体はヒーローではなく、地球侵略を目論むフラメンコ星人であった。彼らは人類を進化させる力を持っており、自分たちの同胞とすべく地球へ侵略行為を行っていた。キング・トーチャー、そしてフロム・ビヨンドもその力で進化した存在であると語るフラメンコ星人。彼は正義と一対一の対話を行うことを要求し、正義に進化を促成させる石を渡すが、正義はそれを拒否し、巨大化したフラメンコ星人に絶望的な戦いを挑む。やむを得ず自身を進化させて巨大なサムライフラメンコと化した正義は、自分の信念をこめた拳でフラメンコ星人を宇宙の彼方に放逐することに成功する。

戦いの後、正義の前に宇宙の意思を名乗る高次存在が現れ、物語の終焉を告げる。彼は、世界の悪は根絶されること、ここまでの全ての物語は『サムライフラメンコ』として記録され、宇宙のどこかで読み返される物になることを説明する。最後に正義は常々疑問に思っていた『フラメンコ』の意味を問うが、「フラメンコはおまじないのようなもの」だと教えられた正義は、釈然としない思いを抱えながら平穏な日常に戻る。
世界に残った最後の敵編(第19話 - 第22話)

フラメンコ星人との戦いから半年、悪が消えた世界には穏やかな平和が訪れていた。そんな中、後藤が故郷に戻り彼女とデートをすることになり、話を聞いてつけようとするまりに引きずられるように正義は同行する。その最中に訪れた後藤の実家で、後藤の母親から後藤の過去や彼女についての秘密を知る。後藤と口論し立ち去るまりの様子を影で見ながら、正義は後藤の悩みに気付かなかったことを悔やむ。そして自宅のマンションに戻った正義の前に、かつてサムライフラメンコとして注意をした中学生の集団にいた少年の一人・澤田灰司が現れ、握手を求められた直後に正義の部屋が爆発する。そして、灰司は正義に「この世界に残った最後の敵」だと宣言し、次々と正義の周囲の人間に危害を加えていく。しかし、正義は警察から自宅に爆弾らしきものや痕跡が見当たらない事や澤田灰司は既に死亡している事を告げられ、正義も灰司の実態や証拠を掴めていないためどうすることも出来ないでいた。そんな中、正義は後藤にこの一連の出来事を話すがまともに取り合ってくれず、つい後藤の彼女へのメールの事について切り出してしまったことに怒った後藤は正義を投げ飛ばすも、正義はこれを理不尽だとして後藤を突いてしまい、正義と後藤の関係に再び亀裂が入る。

連絡を受けた正義は意識を取り戻した要と面会する。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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