サムライスピリッツ
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1993年発売の1作目については「SAMURAI SPIRITS」を、2019年発売の11作目については「SAMURAI SPIRITS (2019年のビデオゲーム)」をご覧ください。

『サムライスピリッツ』(SAMURAI SPIRITS、侍魂)は、1993年SNK(旧社)が制作した江戸時代天明?寛政期(『剣客異聞録 甦りし蒼紅の刃 サムライスピリッツ新章』のみ文化期)を舞台とした対戦型格闘ゲーム、およびそのシリーズの総称である。『サムスピ』とも略されることもある[1][2][3]。日本国外では『SAMURAI SHODOWN』(サムライショーダウン)というタイトルになっており、シリーズのほとんどはナンバリングタイトルに変更されている[注 1]
概要

素手を中心とした従来の格闘ゲームと異なり、武器を用いて戦う。

強攻撃の斬りである通称「大斬り」は、隙は大きいものの通常時でも一撃で3割ほどの体力を奪っていくほど攻撃力が高い。さらにダメージを蓄積されると「怒り状態」となり、攻撃力はさらに上昇する。ただし一気に体力ゲージの半分以上を奪うような連続技はほとんどない。よってこのゲームでは大斬りを受けずにいかにこちらの攻撃を当てていくかという駆け引きが要求される、まさに一撃がとても重いゲーム性になっている[5]。また、真剣勝負による「負け=死」という演出でのシビアさが緊張感を作り出している。『天下一剣客伝』などでは必ずしも「負け=死」ではなく、勝負後に会話のやり取りがあるなどマイルドな表現になっていることもある。

ストーリーや一部キャラクターの設定に山田風太郎の伝奇小説『魔界転生(の主に映像化作品)』のパロディ、オマージュ要素が多々含まれており[要出典]、『魔界武芸帖 サムライスピリッツ』原作者の七月鏡一[6]は、『魔界武芸帳』を『新幻魔大戦』と『魔界転生』のオマージュ作品と語っている。

1994年9月には、『サムライスピリッツ ?破天降魔の章?』というタイトルでフジテレビ系によりテレビスペシャルアニメとして放送された。

本シリーズでは登場人物のナコルルが人気を博し、他のSNK作品にもゲスト出演することが多い。シリーズ関連としては1999年にはナコルルを主人公として、ゲーム版『SAMURAI SPIRITS 2 アスラ斬魔伝』の世界観をベースに製作された、OVA版『SAMURAI SPIRITS 2 アスラ斬魔伝』(全2巻)が発売された。

また、派生作品として、ナコルルがヒロインのアドベンチャーゲーム『ナコルル ?あのひとからのおくりもの?』とそれをOVA化した『ナコルル ?あのひとからのおくりもの? 郷里之畏友編』(OVAは前後編予定であったが、発売元の倒産の影響で前編のみしか出ていない)がある。
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発売の年表1993SAMURAI SPIRITS
1994真SAMURAI SPIRITS 覇王丸地獄変
1995サムライスピリッツ 斬紅郎無双剣
1996サムライスピリッツ 天草降臨
1997SAMURAI SPIRITS ?侍魂?
1998SAMURAI SPIRITS 2 ?アスラ斬魔伝?
1999
2000
2001
2002
2003サムライスピリッツ零
2004サムライスピリッツ零SPECIAL
2005サムライスピリッツ 天下一剣客伝
2006
2007
2008サムライスピリッツ閃
2009
2010
2011
2012
2013
2014
2015
2016
2017
2018
2019SAMURAI SPIRITS (2019年版)
2020
2021
2022サムライスピリッツ零SPECIAL完全版

SAMURAI SPIRITS詳細は「SAMURAI SPIRITS」を参照

1993年7月7日稼働。シリーズ1作目。英語版タイトルは『SAMURAI SHODOWN』。
真SAMURAI SPIRITS 覇王丸地獄変詳細は「真SAMURAI SPIRITS 覇王丸地獄変」を参照

1994年10月28日稼働。シリーズ2作目。英語版タイトルは『SAMURAI SHODOWN II』。
サムライスピリッツ 斬紅郎無双剣詳細は「サムライスピリッツ 斬紅郎無双剣」を参照

1995年11月27日稼働。シリーズ3作目。英語版タイトルは『SAMURAI SHODOWN III』。前2作とシステムが大幅に変更された。
サムライスピリッツ 天草降臨詳細は「サムライスピリッツ 天草降臨」を参照

1996年10月25日稼働。シリーズ4作目。英語版タイトルは『SAMURAI SHODOWN IV AMAKUSA'S REVENGE』。前作のシステムと世界観を受け継いでいる。
SAMURAI SPIRITS ?侍魂?

1997年12月19日稼働。シリーズ5作目。1997年にSNK自社開発の新筐体ハイパーネオジオ64向けに製作された。英語版タイトルは『SAMURAI SHODOWN 64』。グラフィックがこれまでの2Dから3Dポリゴンとなった。家庭用移植版は無い。時系列は『真』からの一年後となる。

この作品および、これを筆頭とした3Dシリーズは「3Dポリゴンのサムライスピリッツ」を略してしばしば「ポリサム」と通称される。

「修羅」・「羅刹」でナコルルのキャラクターグラフィックがさらに変化し、「修羅」はこれまで通りロングヘアにリボン、「羅刹」はボブヘアにヘアバンドになった。キャラクターの表情の違いに伴い、より別人格のナコルルというキャラクター付けがされるようになった。羅刹ナコルルの髪型が変化した理由は、羅刹ナコルルがシクルゥと共に戦うため、『侍魂』制作時の当時の3Dでは大きな狼であるシクルゥに取られ容量がオーバーになってしまったため、やむを得なくナコルルのロングヘアが削られ、ボブヘアになったという逸話がある。

システムは『天草降臨』のものを継承した形になっている。また、3Dゲームらしくステージ間移動などのフィーチャーも盛り込まれた。

勝利時や一閃時などに墨絵のキャラクターイラストが挿入される。

従来のシリーズからは10名の既存キャラクターが参戦。今作からの新キャラクターとして「」「柳生磐馬」、その他CPU専用中ボスの「巖陀羅」「木偶♂」「木偶♀」が追加。ボスキャラクターは「壊帝ユガ」。

キャラクターイラストは北千里が担当(続編の『アスラ斬魔伝』も同様)。
SAMURAI SPIRITS 2 ?アスラ斬魔伝?

1998年10月16日稼働。シリーズ6作目。1998年にハイパーネオジオ64向けに制作された。英語版タイトルは『SAMURAI SHODOWN 64 WARRIORS RAGE』。前作と同様に3D格闘ゲーム。また、家庭用移植版は無い。時系列はポリサムから続く第二部にあたる。前作までは、怒りゲージがMAXの状態でないと「怒り爆発」を発動できなかったが、本作の発動条件はキャラクターが着地しており、操作可能な状態のみとなった。また、相手の攻撃を弾いて隙を作る「弾き返し」などのシステムが追加された[7]

前作とは異なり、システムのみ2D作品のようなシステムに戻っている。

今作からの新キャラクターは「アスラ」と「八角泰山」の2名が追加。ボスキャラクターは前作に引き続き「壊帝ユガ」。前作に登場したキャラクターは「黒子」「木偶♂」「木偶♀」を除き全て続投され、「巖陀羅」と「壊帝ユガ」は前作同様にCPU専用のまま。

これまで「修羅」と「羅刹」ではキャラクターグラフィックの細分化が「ナコルル」のみであったが、今作では全キャラクターが修羅・羅刹で設定が区別された。修羅と羅刹で名前まで大きく異なるキャラクターは「アスラ」の羅刹は「反面のアスラ」、「色」の羅刹は「半陰となりし色」、「柳生磐馬」の羅刹は「柳生カラクリ磐馬」、「風間火月」の羅刹は「炎邪火月」、「風間蒼月」の羅刹は「水邪蒼月」などがいる。他に今作で明確にデザインの描き分けのあるキャラクターは「覇王丸」、「ナコルル」、「リムルル」、「服部半蔵」、「ガルフォード」がいる。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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