サマーフレッシュは柑橘類の一種。タンゼロ類に分類される栽培品種である。1947年に静岡県庵原郡興津町(現:静岡市清水区興津地区)の農研機構(旧果樹試験場)において、ハッサクにナツミカンを交配した実生を育成し、選抜を経て1982年10月21日に品種登録された[1]。主に三重県御浜町で作られている[2]。 ミカン科ミカン属の常緑小高木。果実は300~400グラムと大玉で表面は滑らか、果皮はハッサクよりやや淡い橙黄色である。果皮の厚さは6~7 ミリメートルとブンタン類の中では薄い方で、剥皮性はハッサクと同程度である。果肉はハッサク、ナツミカンより淡い淡黄色で、肉質は硬くしまっていて、果汁はハッサクより多く、ナツミカンより少ない。果汁の糖度は12%前後と高いが酸度も高く、またわずかな苦みもあって、さっぱりとした味わいの中に旨みもある、生食に向いたミカンである[3][2]。 三重県御浜町で生産されている。2010年の収穫量は190トンである[4]。全国的にミカンの収穫はハウスもの以外は6月から9月まで行われないが、サマーフレッシュは柑橘類の中でも極めて晩生な品種であり、成熟期は6月で6?8月に出荷される。また、そうか病、かいよう病などの病害虫に強く有機栽培向きである[3][5]。
特徴
生産
脚注^ “サマーフレッシュ
^ a b ⇒三重県農林水産部公式ウェブサイト2013年6月13日閲覧
^ a b ⇒農林水産省登録品種データベース2013年6月13日閲覧
^ 農林水産省特産果樹生産動態等調査
^ ⇒農林水産省広報誌 aff11年9月号 お宝!日本の「郷土」食 14 三重県御浜町2013年6月13日閲覧
外部リンク
⇒果樹研究所:育成品種紹介 サマーフレッシュ 。農研機構
⇒JA三重南紀 みかん図鑑
表
話
編
歴
柑橘類(ミカン科)
原種
オーストラリアとパプアの野生ライム(英語版)
シトロン
クリメニア(英語版)
宜昌橙(英語版)
コブミカン
キンカン
マンダリンオレンジ
莽山野柑(英語版)
ザボン(ブンタン)
琉球マンダリン
主要な交配種
グレープフルーツ
レモン
ライム
オレンジ(英語版)
ミカン属
(カンキツ属)
オレンジ類
キノット
ジャッファ・オレンジ
ジョッパ
ネーブルオレンジ
バイーアオレンジ
バレンシアオレンジ
福原オレンジ
ブラッドオレンジ
グレープフルーツ類
オランジェロ