サブスタンダード船(サブスタンダードせん、英: Substandard Ship)とは、SOLAS条約などの国際条約に定められた基準を満たしていない船のことである。
SUMMARY OF PORT STATE INSPECTION DATA
BLACK LIST[1][2]Flag
(2004-2006)Rank
悪い順Flag
(2010-2012)Rank
悪い順
ホンジュラス1 パプアニューギニア1
朝鮮民主主義人民共和国2 シエラレオネ2
インドネシア3 カンボジア3
ジョージア4 ジョージア4
モンゴル5 朝鮮民主主義人民共和国5
カンボジア6 タンザニア6
ベトナム7 モンゴル7
ベリーズ8 インドネシア8
ツバル9 セントクリストファー・ネイビス9
ドミニカ国10 バングラデシュ10
コモロ11 トンガ11
台湾12 キリバス12
タイ13 タイ13
14 ベトナム14
15 ベリーズ15
不十分な装備が原因で、しばしば座礁や海難事故を引き起こすことから国際的に問題視されており、日本でもポートステートコントロール(PSC)を行い、外国船舶監督官
概要
サブスタンダード船は基本的に2種類のカテゴリーに分類される。
国際条約を満たすように建造された船舶であるが、古くなり適切な維持管理をおこなわないため鉄の構造部分が腐食したり、修理が必要な箇所がある、又は機器が作動しなくなった船舶や、既存船であっても満足しなければならない新しい規則を満足していない船舶。
国際航海に従事しないため国際条約を満足するように建造されていない内航船が外売や外国籍に登録された後に、国際航海をする船舶。輸出許可を受けた後、又は船の国籍が変わった後に、国際条約に満足するような工事や艤装を行わずに出港という形で事実上のサブスタンダード船となる。[4]
過去に日本の内航船が日本の税関から輸出許可を受けた後に、日本の港から出港し日本の領海内で座礁し放置されたケースが多々ある(放置座礁外国船)。税関、海上保安庁、及びポートステートコントロール(PSC)の協力が必要であるが、根本的解決に至っていない。
サブスタンダード船は船舶が登録されている国及び船舶に証書を発給する検査会社と深い関係がある。この2つでサブスタンダード船である可能性が高いか判断できる。 サブスタンダード船とはサブスタンダード船だけでなく、サブシッピングを行う海運会社に運航される船舶も含まれると考えられる。船舶に問題がなくとも、運航する会社や操船する船員の教育、経験及び訓練に問題があれば海難を起こす可能性が高いからである。 造船所には「ドック入りの時には、船級協会や船籍国政府の検査を受けて合格しないと、『船級』が維持できずに、船体保険や貨物保険が掛けられなくなる。稀に船級を持たないまま運航する船があり、これらは『サブスタンダード船』と呼ばれ、海難リスクの高い船として注意が払われる[5][6]。」とされている。 船舶油濁損害賠償保障法の改正後、国際船級協会連合以外の検査に問題がある検査会社が発給した証書でも保険(P&I)を受ける保険会社が現れ、『サブスタンダード船』であっても保険に加入できるようになった。しかし、このような船が座礁した場合、放置されたり、撤去がスムーズに行われないケースが起きている[7]。放置座礁外国船問題として困っている自治体も存在する[8][9]。 国際航海に従事する船舶が守るべき国際条約の基準を満たしていない内航船が外国籍船外航船として登録された時点で、国際条約に定められた基準を満たしていない船、つまりサブスタンダード船となる。
問題
中古売船後、日本から出港した放置・座礁船
非国際内航船
非国際日本船籍内航船はSOLAS条約などの国際条約を満足しない。よって、基本的に日本国内海域内のみ航行できる。しかしながら特別な協定が韓国と結ばれているのか、非国際沿海区域及び限定近海区域を運航できる内航船は韓国へ行ける[10]。