サバービコン 仮面を被った街
Suburbicon
監督ジョージ・クルーニー
脚本コーエン兄弟
ジョージ・クルーニー
グラント・ヘスロヴ
製作ジョージ・クルーニー
グラント・ヘスロヴ
テディ・シュウォーツマン
『サバービコン 仮面を被った街』(原題: Suburbicon)は、2017年にアメリカ合衆国で公開されたブラック・コメディ映画。監督はジョージ・クルーニー、主演はマット・デイモンが務めた。なお、本作の日本語字幕は野崎文子が担当している[4]。
本作は第74回ヴェネツィア国際映画祭のコンペティション部門に出品された[5]。目次 1959年。サバービコンは閑静な新興住宅地として知られており、住民たちは絵に描いたように幸福な生活を送っていた。そんなある日、ロッジ家の隣にアフリカ系アメリカ人の一家が引っ越してきた。たちまち街は不穏な空気に包まれ、彼らの家の周囲を壁で囲んで目隠しをする運動まで始まる。サバービコンは、白人至上主義者が大半を占める街だったのだ。しかし、交通事故で車椅子生活となっていたロッジ家の家長ローズは異なり、息子のニッキーに、隣人の少年と仲良くするように仕向ける。 ある夜、ニッキーは父親のガードナー(ローズの夫)に起こされる。2人の強盗がロッジ家に押し入ったのだ。強盜は一家全員と、たまたま一緒に居たローズの双子の妹であるマーガレットを縛り上げて、クロロホルムで気絶をさせる。ニッキーとガードナー、マーガレットは助かるが、ローズだけは過剰摂取で死亡した。その後、ニッキーの面倒をみるという名目で、マーガレットが一緒に住み始める。しかし、マーガレットは自分の髪を殺されたローズと同じ色に染め、挙句にローズの夫であったガードナーと夫婦同然の振る舞いを始める。 そんなある日、ガードナーとマーガレットは、警察からローズ殺害犯の確認を求められる。容疑者の中に犯人2人が居たにもかかわらず、なぜか「強盗はこの人たちではない」と証言した。これを見ていて違和感をおぼえたニッキーにガードナーは、「すべては事故だったのだ」と言い含めようとする。そんな父親と、そのガードナーの妻のように振る舞うマーガレットに、ニッキーの不信は日に日に深まる。 さらにある日、ガードナーの留守中に、バド・クーパーという保険調査員がロッジ家を訪れた。ローズには多額の死亡保険金が掛けられていた。しかも、ローズが交通事故にあった際にもガードナーは、多額の保険金を受け取っていた。これらの事からローズの死に不信を抱いたクーパーの巧みな話術に、マーガレットはぼろを出す。真実は、ガードナーとマーガレットの策により、ローズは強盜に殺されていたのだ。ガードナーとマーガレットは敬謙な博愛主義者のローズに嫌気がさしており、同じ考えの2人で海外逃亡を夢見ていた。その事を見抜かれて動揺するマーガレットにクーパーは、夜にまたガードナーと話をしに来ると言って引き揚げていった。 同じ日のその頃、ガードナーに雇われた強盜は報酬の踏み倒しを怖れて催促するが埒が明かず、裏切られたと思ってニッキーとマーガレットの殺害を計画する。 その夜、ロッジ家の隣には白人至上主義の住民が集まり、警官隊と一触即発の状態にあった。そんな混乱を横目に、クーパーがガードナーを訪ねて来た。クーパーは、保険金殺人に目をつむる代わりに、保険金の全額を自分に讓れと要求する。諦めかけたガードナーだったが、早まったマーガレットが劇物を交ぜたコーヒーを飲んでクーパーが苦しみ出すと、とっさに近くにあった火かき棒で殺してしまう。ガードナーがクーパーの死体を処分しに出かけた後、「これで悪事が露見する心配がなくなった」と一旦は安堵するマーガレットだったが、クーパーとガードナーの会話を盗み聞きしていた人物がいたため、事態はさらなる展開を迎える事となった。 ※括弧内は日本語吹替[6]
1 ストーリー
2 キャスト
3 製作
4 公開・興行収入
5 評価
6 出典
7 外部リンク
ストーリー
キャスト
ガードナー・ロッジ - マット・デイモン(加瀬康之)
ローズ / マーガレット - ジュリアン・ムーア(日野由利加)
ニッキー・ロッジ - ノア・ジュープ(佐藤美由希)
バド・クーパー - オスカー・アイザック(上田燿司)
アイラ・スローン - グレン・フレシュラー(白熊寛嗣)
ジューン - ミーガン・ファーガソン
ハイタワー - ジャック・コンレイ(英語版)(志村知幸)
ミッチ - ゲイリー・バサラバ(英語版)(遠藤純一)
服役囚 - マイケル・D・コーエン(英語版)
デイジー・マイヤーズ - カリマー・ウェストブルック
ウィリアム・マイヤーズ - リース・バーク
アンディ・マイヤーズ - トニー・エスピノサ
なお、ジョシュ・ブローリンが出演したシーンは劇場公開版の編集過程で全部カットされた[7]。 コーエン兄弟は1986年の段階で本作の脚本を完成させていたが、その後長らく日の目を見ることはなかった。2005年、ジョージ・クルーニーが本作の映画化に着手し、自ら主役と監督を務める意向であると報じられた[8]。本作はペンシルベニア州 レヴィットタウン
製作