サノス
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この項目では、 マーベルコミックスのキャラクター について説明しています。 恐竜のサノスについては「タノス」をご覧ください。

Thanos

出版の情報
出版者マーベルコミックス
初登場『アイアンマン』第55号(1973年)
クリエイタージム・スターリン(英語版)
作中の情報
種族タイタニアン・エターナル (ミュータント)
出身地タイタン(英語版)
所属チームインフィニティ・ウォッチ(英語版)
シークレット・ディフェンダーズ(英語版)
アナイアレーション・ウェーブ(英語版)
カル・オブシディアン (ブラック・オーダー)
著名な別名マッド・タイタン
アバター・オブ・デス
能力超人的腕力・持久力・耐久力・寿命、高度な知性
エネルギー操作
テレキネシス
テレポーテーション
現実改変(キューブ装備時)
全知全能(IG装備時)

サノス(Thanos)は、マーベルコミックスが出版するコミック作品に登場するキャラクター、スーパーヴィラン。初登場は『アイアンマン』第55号(1973年2月)であり、ライター兼アーティストのジム・スターリン(英語版)によって生み出された。 ブロンズ・エイジ(英語版)にデビューしたこのキャラクターは40年以上にわたってマーベル作品に登場し、また個人シリーズも持った。コミック以外でもテレビアニメ、アーケード及びテレビゲーム、玩具、トレーディングカードで登場している。実写映画では2012年の『アベンジャーズ』の最後にカメオ出演し、続いて2014年の『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』に登場した。IGNの歴代コミックヴィラン100では47位となっている[1]
起源

ライター兼アーティストのジム・スターリン(英語版)は大学の心理学の授業中に初めてサノスを構想した。スターリンは以下のように説明している:

「私は米軍に所属してコミックの仕事を得るあいだに大学に通っており、心理学の授業の際にサノス(中略)とドラックス・ザ・デストロイヤーを思いついた。マーベルで(編集の)ロイ(英語版)から『アイアンマン』の話を持ちかけられると私はこのずっと続く自信を持っておらず、このキャラクターを出す唯一のチャンスであると感じた。そこで彼らはそこに押し込まれた。サノスは非常に痩せたキャラクターであり、ロイが強化を提案したので、彼はオリジナルスケッチからかなり強化し、(中略)そして後に私は彼がどんどん大きくなる程彼を強化するのが好きだった[2]。」

スターリンはキャラクターがジャック・カービーダークサイドから影響を受けていることを認めている:

「カービーはニューゴッズを作り出し、私は素晴らしいと思った。彼はその当時DCに居た。私はそれによって触発されたいくつかのものを考案した。あなたはサノスがダークサイドに触発されたと思っているだろうが、思いついたときはそうではなかった。私の最初のサノスの図面で誰かに似ているとするならば、それはメトロン(英語版)だ。私はこれら全ての神々と私が望んだものの全てをサノスとタイタンズへと変えた。ロイはメトロンのような男を見て「強くしてくれ! もしもニューゴッズから1つ盗むなら、少なくとも最も良いものであるダークサイドから盗れ!」と述べた[3]。」

出版上の歴史

サノスは『アイアンマン』第55号(1973年2月)で初登場し、その後ストーリーが続く『キャプテン・マーベル(英語版)』第25-33号(1973年3月 - 1974年1月)、『マーベル・フィーチャー(英語版)』第12号(1973年11月)、『デアデビル』第107号(1974年1月)、『アベンジャーズ』第125号(1974年7月)にも登場した。続いて『ストレンジ・テイルズ』第178-181号(1975年2月 - 8月)、『ウォーロック』第9-11号(1975年10月 - 1976年1月)、『マーベル・チームアップ』第55号(1977年3月)、1977年の『アベンジャーズ』及び『Marvel Two-in-One』のストーリーラインで再登場した。他には『Logan's Run』第6号(1977年6月)やグラフィックノベル『Death of Captain Marvel』(1982年4月)にも小登場した。

サノスは『シルバーサーファー』第3期第34号(1990年2月)で再登場し、同誌第50号(1991年6月)までゲスト出演し、さらに『サノス・クエスト』第1-2号(1990年9月 - 10月)、『インフィニティ・ガントレット』第1-6号(1991年7月 - 12月)では主要キャラクターとなった。その後は『ウォーロック・アンド・ザ・インフィニティ・ウォッチ(英語版)』第1-42号(1992年2月 - 1995年8月)で度々登場した。また同時期に『インフィニティ・ウォー』第1-6号(1992年6月 - 11月)、『インフィニティ・クルセイド(英語版)』第1-6号(1993年6月 - 11月)、『シルバーサーファー』第3期第86-88号(1993年11月 - 1994年1月)、『ウォーロック・クロニクルズ』第6-8号、『ソー』第468-471号(1993年11月 - 1994年2月)、『シークレット・ディフェンダーズ(英語版)』第11-14号(1994年1月 - 4月)、『コズミック・パワーズ』第1-6号(1994年3月 - 7月)、『コズミック・パワーズ・アンリミテッド』第1号(1995年5月)にも登場した。

サノスは『カイ・ザー』第2期第4-11号及び1997年のアニュアル誌、『X-マン(英語版)』及び『ハルク』の1998年のアニュアル誌の連続ストーリーの後、『ソー』第2期第21-25号(2000年3月 - 7月)及び2000年のアニュアル誌に登場した。さらには『キャプテン・マーベル』第4期17-19号(2001年6月 - 8月)、『Avengers: Celestial Quest』第1-8号(2001年11月 - 2002年6月)、『インフィニティ・アビス(英語版)』第1-6号(2002年8月 - 10月)に登場した。

2004年には個人シリーズ『サノス』が12号まで発売された。2006年にサノスは『アナイアレーション: シルバーサーファー』第1-4号(2006年6月 - 9月)、『アナイアレーション(英語版)』第1-6号(2006年10月 - 2007年3月)で重要な役割を務めた。さらに『ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシー』第2期第24-25号(2010年4月 - 5月)、『ザ・サノス・インペラティブ: イグニッション』(2010年6月)、『ザ・サノス・インペラティブ(英語版)』第1-6号(2010年7月 - 12月)でも再登場した。

キャラクターは2012年に『アベンジャーズ・アッセンブル』(2012年3月)で再登場した[4]。同年8月にはジョー・キーティング(英語版)によるミニシリーズ『Thanos: Son of Titan』の出版が予定されていたが、中止となった[5]

2013年8月より出版が始まったジェイソン・アーロンとサイモン・ビアンキ(英語版)による全5号のミニシリーズ『サノス・ライジング(英語版)』ではサノスのオリジン・ストーリーが拡大された[6]。同年末にはミニシリーズ『インフィニティ(英語版)』で重要な役割を果たした。

2014年5月にはジム・スターリンとロン・リムによるワンショット『サノス・アニュアル』が発売され、さらに8月にはオリジナルグラフィックノベル『Thanos: Infinity Revelation』が発売予定である[7][8]。この他に2014年9月発売の『ニューアベンジャーズ』第2期第24号よりサノスの再登場が予定されている[9]
キャラクターのバイオグラフィ

サノスは土星の衛星のタイタン(英語版)でエターナルズのメンター(英語版)とスイ・サンのあいだに生まれる。ディヴィアンツ(英語版)の遺伝子を持っており、普通のエターナルズとは異なる外見をしている。出産の際に母親は彼の殺害を試みていた。幼少時代は平和主義者であり[10]、弟のエロス(英語版)やペットたちと遊んでいた。思春期になるとサノスはニヒリズムと死に魅了され、最終的に死の概念の具現化存在であるミストレス・デスを崇拝し、愛するようになる[11]。成人したサノスは家族を持つことで新しい人生を築こうとするが、ミストレス・デスと再会すると家族を殺害する[12]
コズミック・キューブとソウル・ジェム

デスの気を引きたいサノスは悪の宇宙人の軍隊を結成し、タイタンへの核攻撃によって数百万の同族の虐殺を開始する[13]。サノスはコズミック・キューブ(英語版)を求めて地球を訪れ、到着した際に彼の宇宙船を目撃した家族を乗っていた車ごと破壊した[14]。車内の家族のうち2人はサノスに知られずに生き残っており、娘はサノスの父メンターによって発見されてスーパーヒロインのムーンドラゴン(英語版)として育ち、父親の精神はタイタンの宇宙的存在のクロノス(英語版)によって保存されてドラックス・ザ・デストロイヤーに生まれ変わった。サノスはキューブを見つけ出し、そしてデスの気を引く。キューブの力によって全能の力を得るとサノスはキューブを捨てた。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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