この項目では、スポーツ用語について説明しています。
その語源である「sudden death」については「突然死」をご覧ください。
1995年のジャン=クロード・ヴァン・ダム主演のアメリカ映画については「サドン・デス (映画)」をご覧ください。
漫画作品については「さどんです」をご覧ください。
サドンデス (英: sudden death) は、突然死を意味する。転じて、スポーツなどにおいて先に得点した方が勝利者となり、その時点でゲームが終了するようなシステムのこと。一般に、同点で終了した試合の延長戦において勝者を決定する手続きの一種として用いられる。ただし、日本における報道では近年この呼称が避けられ、「一方が得点した時点で試合を終了する方式」といったまわりくどい説明がなされることが多い。
先攻・後攻のあるゲームでのサドンデスは先攻が得点をした時点でも勝敗が決まる(後攻に関しては勝利条件は同じであるが、勝利のためには守備での失点は許されない)。
いろいろなサドンデス
NFL詳細は「オーバータイム (アメリカンフットボール)」を参照
アメリカ合衆国におけるアメリカンフットボールのプロリーグ・NFLでは、試合が同点に終わった場合、先に得点した方が勝利者となる15分間の延長戦を行う。これをサドンデス・オーバータイムと呼ぶ。当初は一方が得点した時点で試合が終了していたため、エンドゾーンに近いチームがほぼ確実にフィールドゴールを狙う。もちろん、タッチダウンやセーフティで決着がつく場合もある。最初の15分間で決着がつかない場合、レギュラーシーズンは引き分け、ポストシーズンは時間無制限で決着が着くまで行う。実際に引分けになることは稀で、1シーズンに1度あるかないか程度の頻度である。このシステムはコイントスでボールを持ったチームが勝利者となる場合が多いと批判されており、2009年以降のポストシーズンと、2012年以降の全試合では先行のチームがフィールドゴールで得点した場合は攻守を入れ替えて試合を続行しタッチダウンした場合は後攻の勝ち、フィールドゴールの場合は攻守を入れ替え試合継続、得点が取れなかった場合は先行の勝ちと改められた。
カレッジフットボールでは別の延長戦のシステムが用いられている。 アメリカ合衆国におけるアイスホッケーのプロリーグ・NHLでは試合が同点に終わった場合、4対4で5分間の延長戦を行い、先に得点した方が勝者となる。これをサドンデス、ないしは「サドンヴィクトリー方式」と呼ぶ。それでも引き分けだった場合には各チーム3人の選手が1人ずつ相手ゴーリーに1対1で対峙しフリーショット ゴルフのプレーオフでは、ホール数を決めずにストローク数に差がついたら終了とする形式をサドンデスと呼ぶ。テレビ中継の事情などにより導入された。PGAツアーとマスターズ・トーナメントでは純粋なサドンデス方式を導入している。全米オープン、全米女子オープン、全米シニアオープンでは2ホール、全米プロゴルフ選手権とプレーヤーズ選手権では3ホール、全英オープンは4ホールのストロークプレーを行い、それでもなお同点だった場合にサドンデスを行う。 もともとはマッチプレーにおける延長戦のルールとしてのもので、全ホールを終えて決着が付かなかった場合に行われ、1ホール勝利した側を勝者とする。 サッカーにおいて時間内で勝敗が決しない場合の対処についてはいくつかの方法があり、リーグや国によっても違う。延長戦#サッカーも参照。
NHL
ゴルフ
サッカー
PK戦におけるサドンデス
詳細は「PK戦」を参照PK戦は両チーム5人ずつで勝敗を決めるが、それで決着がつかない場合はさらに両チームから1人ずつ交代でPKを行う。これは、一方が決めて一方が決められなかった場合その時点で勝敗が決まるため、サドンデス方式とも呼ばれる。
延長戦におけるサドンデス
詳細は「ゴールデンゴール」を参照日本では、1993年のJリーグ発足時に、「延長戦に入った場合、先に1点取ったチームを勝者とする」という方式を採用し、この方式の名称を「延長サドンデス方式」とした[1]。