サトラレ
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サトラレ
ジャンル青年漫画
漫画
作者佐藤マコト
出版社講談社
掲載誌モーニング新マグナム増刊イブニング
レーベル講談社コミックスイブニング
発表期間モーニング新マグナム増刊:1999年No.11 - 2001年20号
イブニング:2001年1月号 - 2005年1号
巻数全8巻
漫画:サトラレneo
作者佐藤マコト
出版社講談社
掲載誌イブニング
レーベル講談社コミックスイブニング
発表期間2005年22号 - 2006年21号
巻数全2巻
漫画:サトラレ?嘘つきたちの憂鬱?
作者伊鳴優子
出版社講談社
掲載誌コミックDAYS
レーベルイブニングKC
発表期間2018年5月17日 - 2019年10月3日
巻数全4巻
テンプレート - ノート
プロジェクト漫画
ポータル漫画

『サトラレ』は、佐藤マコトによる日本漫画。『モーニング新マグナム増刊』(講談社)にて、1999年No.11に掲載された後、2000年No.12から連載が開始。誌名が『イブニング』に変更されてからも2005年1号まで連載が続いた。その後『サトラレneo』として同誌に2005年22号から2006年21号まで連載されたが、未完のまま連載終了。単行本は『サトラレ』全8巻、『サトラレneo』全2巻。『コミックDAYS』(同社)にて『サトラレ?嘘つきたちの憂鬱?』(作者:伊鳴優子)が2018年5月17日から2019年10月3日まで連載された。精神科医ゆうきゆうによる「セクシーサトラレ学」という解説本も刊行されている。

「サトラレ」とは、あらゆる思考が思念波となって周囲に伝播してしまう症状を示す架空の病名またはその患者をさす。正式名称は「先天性R型脳梁変性症」。サトラレは、例外なく国益に関わるほどの天才であるが、本人に告知すれば全ての思考を周囲に知られる苦痛から精神崩壊を招いてしまうため、日本ではサトラレ対策委員会なる組織が保護している。また、作品中にはサトラレの思考を感知できない「サトレズ」という体質の人間や、自分をサトラレと思い込んでノイローゼになる人間も存在する。

2001年には映画化された(監督:本広克行、出演:安藤政信鈴木京香)ほか、2002年にはテレビ朝日木曜ドラマでテレビドラマ化(主演:鶴田真由オダギリジョー)もされた。
登場人物
サトラレ
西山幸夫〈享年28〉
一見ボケッとした印象のさえない青年。しかし、サトラレ達の中でも随一の頭脳(IQ200以上)の持ち主で、強い刺激を受けると思念波が半径30km以上になることもある。通常思念波62メートル。研究に関しては集中力があるが、平時はそうでもなく、あからさまなSPにも気づかない。エロもまじめさも持ち合わせ、白木重文いわく「実に人間らしい素直な好青年」。25歳の時にサトラレ対策委員会の小松洋子と恋愛結婚し長女・光を授かるが、光もサトラレだった。サトラレ同士の接触はお互いにサトラレであることを伝えてしまうため、委員会により自覚のないまま引き離される。しかし、ある偶然から光と接触してしまい、自分と娘がサトラレであることを知ってしまう。専攻は量子物理学。
核融合発電実用化への目処をつけたが、そのために石油燃料に拘る組織から銃撃される。死の間際に自らの研究の全てと家族への思いを思念波で光(当時3歳)に伝え(パーフェクトコミュニケーション)、死亡した。左利き。
西山光〈赤ちゃん→3歳→18歳〉
西山幸夫と小松洋子の間に生まれた娘。通常時の思念波が半径1km以上におよぶため、警備体制の変更をもたらした。第1声は「ママは私よりカニが好き」。父から核融合発電の研究を引き継いでいる。3歳の時に父との接触により、サトラレであることを自覚している。幸夫の死後は白木が用意した孤島に母と二人で暮らしているため、他人との主な交流手段はチャット。続編のサトラレneoでは、18歳になった彼女を中心に話が進む。neo第1話ではチャットで大槻翔と連携し、誘拐事件の解決に貢献した。
白木重文〈34歳→46歳→61歳〉
日本で二番目に確認されたサトラレ。サトラレであることを周りから揶揄され続けたため、重度の心的外傷を抱える。サトラレ保護法の立案に参加し、同法成立後は南海の孤島で一人暮らしをしている。34歳の時、漂流したフィンを保護・教育し、裕福な知人に預けた。白木が中学生だった時、唯一茶化さなかった片桐りんの父が、りんの事で悩んだ際は快く相談に応じ、アドバイスをしている。島内の情報端末を使って会社を経営しており、その事業を通して他のサトラレ達を影で援助している。西山幸夫とは直接の面識は無いが、彼の好青年さに親しみを抱き、彼亡き後は西山母娘のために孤島を用意する。左利き。
木村浩〈赤ちゃん→6歳→10歳→11歳→27歳〉
“サトラレの里”で育てられた子供。里見健一との接触から偶然に自分がサトラレであることを知ってしまい、白木が住む島へやって来る。当初は白木に反発するが、彼の苦悩を理解し、後に友人となる。山田教授に殺されかけるが、雪崩発生のため、山田教授が浩を発信機代わりに利用し生き延びる。普段はシニカルだが、根は純情。neoでは生物学を専攻。古賀仁から核融合研究を盗む。サトラレと人間との共生を模索する。小学生のころ(10歳)からのつきあいとなる川原美咲とは結婚を意識する間柄。光には「浩お兄ちゃん」と慕われている。通常思念波30メートル。
里見健一〈20歳→29歳→47歳〉
臨床医。守秘義務のある臨床医から研究医になるように、サトラレ対策委員会から再三(見えざる)圧力を受けていたが、意志を変えず、臨床医学にこだわり続ける。後にその天才的な技術と思念波による裏表の無さが患者の信頼を集め、名医として成長していく。両親は既に亡く、祖母と二人暮らしをしている。事故にあい、自身も大怪我の身で同乗の山田教授を治療する。「サトラレには不向きな職業についている」ということで映画、TVドラマともに中心人物として描かれている[1]。左利き。
片桐りん〈17歳→18歳→19歳→32歳〉
サトラレ保護法成立後、最初に生まれた女性サトラレ。プロ棋士を目指している。父の同級生だった白木のアドバイスにより、思ったことを何でも素直に口に出すように育てられた。それ故に、余りにあけすけに物を言うので、普通に娘を持つ父にとっては心配の種となった。ただし、この教育方針は警備上でのリスクが少なくなるため、委員会により推奨されている。後にプロ棋士になることを諦め、18歳で白木重文のコネで就職。試験雇用中に画期的な船舶GPS装置を開発。24歳で宮本直己名人のお嫁さんになり、環境問題の解決を目標とする。おまじないジンクスを信じる乙女。周りに溶け込み、祝福されたサトラレ。neoでは念願通り、宮本名人と結婚し、世界的な環境問題解決に向けての研究でも順調に成果を上げているが、子宝には恵まれていない。
星野勝美〈36歳→38歳→52歳〉
日本で三番目に見つかったサトラレであり、サトラレ保護法に守られて育った最初のサトラレである。航空宇宙技術研究の第一人者で、サトラレとしては珍しく社会人としての常識を備えている。周囲への観察力も高く、対策委員会の極秘護衛も苦労している。26歳の時、サトラレ対策委員会の企画したお見合いパーティーで知り合った元舞台女優と結婚。保護法成立後、最初の既婚者となる。38歳の時、宇宙開発の実験で爆発事故に巻き込まれ、サトラレの思念波と明晰な頭脳を失う。事故後は対策委員会で元サトラレとして活躍。
大槻翔〈14歳→15歳→31歳〉
正義感が強いが、“正義は力”と考えているため、喧嘩による騒動が絶えない。同級生の沢田美紀に初恋。neoではアイドル似の高校教師となっている。neo第1話で、西山光とチャットで連携、誘拐事件の解決に貢献した。
椎名由紀〈享年19-20?〉
日本で最初に確認されたサトラレ。天文学を専攻し将来を嘱望されていた。大学2年の時、住んでいたアパートが国光ひろみの火炎瓶が原因で火事になり、子どもを庇って焼死。自殺として処理され、これがサトラレ保護法成立のきっかけとなる。
岩田治郎〈22歳→32歳→33歳→52歳〉
政治家を志すが、守秘義務があるため、サトラレ対策委員会からの圧力で断念。しかし、行政に関わりたいという気持ちが強かったため、M県知事の大場順一に拾われる形でM県土木部都市計画課に配属。33歳で市議会議員当選。27歳の時に息子・忍が産まれる。サトラレの子はサトラレである懸念から忍は祖父母のもとで育てられ、父親がサトラレであることを理解し秘密にできる年になってから治郎と再会。治郎44歳・忍17歳のときに妻死亡。neoでは衆議院議員となり、首相首席補佐官を勤める。だが核融合発電の実験事故で息子(25歳)が植物状態になったことを機に、サトラレの高い知能は人類の発展のバランスを崩すと考えるようになる。
川又忠〈24歳〉
両親の交通事故死をきっかけに周りの人間全てを憎むようになってしまったサトラレ。彼がまき散らす悪意のために周りの人間からは嫌悪され、さらに悪意の伝播(周りの人間が忠と同じ対象に同様の悪意を抱くようになる)まで引き起こす。そして自らの傲慢な考えから、遂に物的証拠を残さない殺人(車のヘッドライトによる蒸発現象を利用し事故を誘発)を犯すに至った。事の重大さから委員会は、サトラレの思念波と高い知能を奪う手術を山田教授に依頼することになる。
古賀仁〈27歳〉
サトラレノイローゼになった明るく気の強いサトラレ。ふとした瞬間に残虐行為を夢想し、その思念をばらまいてしまうため、サトラレ対策委員会は対処に苦慮している。しかしながら、自分の嗜好・性癖の異様さについては自覚しており、普段の行動は理性的で常識を弁えている。西山幸夫の論文をきっかけに分子工学を志し、核融合炉研究に不可欠な研究を進めている。サトラレノイローゼ、つまり己がサトラレであり、まき散らす思念から自分の研究成果を奪われるのでは、という疑惑から、記憶を消去する薬やシェルターを使ってまで機密を保持していたが、浩の策によって、当人の記憶に残らぬようにデータを持ち出される。
北島智紀・川中智康〈25歳〉
双子のサトラレ。生後半年でサトラレであることが発覚。すぐに兄の智紀が資産家の北島家に養子に出され、弟の智康はシングルマザーの母と二人暮らしすることになる。互いの存在をかすかに覚えており、再会を望んでいた。智紀は養父の跡を継いで会社経営をし、智康は天文学を専攻。
クリスティン・ブラウン
アメリカ人のサトラレ。通称クリス。サトラレであることを告知された後、特別なルール(自分の思ったことはすべてストレートに口に出すこと。上記の片桐りんの育てられ方と似ているが、それをクリス以外のすべての人間が守っている。自覚的なサトラレを擬していると言える)に守られた5000人規模の町で普通に社会生活を送っている。


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