サトイモ
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サトイモ
サトイモの根茎
分類APG III

:植物界 Plantae
階級なし:被子植物 angiosperms
階級なし:単子葉類 monocots
:オモダカ目 Alismatales
:サトイモ科 Araceae
:サトイモ属 Colocasia[1]
:サトイモ C. esculenta

学名
Colocasia esculenta (L.) Schott (1832)[2]
和名
サトイモ
英名
Taro[3]
Eddoe
下位分類群

品種

Colocasia esculenta (L.) Schott 'Eguimo' (1949) エグイモ[4]

Colocasia esculenta (L.) Schott 'Rosea' (1940) ズイキ(アカメイモ)[5]

サトイモ(里芋[6]学名:Colocasia esculenta)は、東南アジアが原産のタロイモ類の仲間で、サトイモ科の植物。茎の地下部分が肥大化した塊茎)と、葉柄を食用にし、葉柄は芋茎(ズイキ)と呼ばれる。
名称

和名サトイモの由来は、山地に自生していたヤマイモに対し、里で栽培されることから「里芋」という名が付いたとされる[7]。平安時代には「家芋 いえついも」と呼ばれており、最も身近なイモ類であった[8]

栽培の歴史が長いことから、日本各地でさまざまな別名がつけられている[9]。タロイモ[2]、@media screen{.mw-parser-output .fix-domain{border-bottom:dashed 1px}}イエツイモ、ツルノコモ、ハスイモ[要出典]、タイモ(田芋)[7]、ハタイモ(畑芋)[7]、イエイモ(家芋)[7]、ヤツガシラ(八頭)など[10]、ハイモ[11]などのほか、ズイキイモとも呼ばれる[12]

英語では taro(ターロゥ:タロイモの意)、eddo(エドゥ:タロイモやサトイモの意)、dasheen(ダシン:サトイモ属 Colocasia を表わす同義語)などと呼ばれ[13]フランス語では colocase(コロカーズ)または taro(タロ:タロイモの意)とも呼ばれている[13]学名の Colocasia は、ギリシャ語の「食物」を表す “colon” と、「装飾」を表す “casein” を合成した言葉が語源となっている。
特徴掘り出されたサトイモ(掘る前に葉と芋茎は切り落とされている);
(1) 種イモ(親イモ)から出た芋茎の残り
(2) 種イモ(親イモ;食べるに値しない)
(3) 子イモから出た芋茎の残り
(4) 子イモ(芋の子)
(5) 孫イモ(芋の子)
1個の種イモから画像内全部が1として成長し殖えた。

大きな葉がついた葉柄が地上に生え、草丈は1.2 - 1.5メートル (m) ほどになる[14]。葉は蒸散が盛んで、表面はツルツルに見えるが実際には微細な突起のある構造をしているため、ロータス効果によって葉に落ちた雨水は表面張力によって丸い水滴となってコロコロと流れ落ちる[9]。地中部には食用にされる塊茎(芋)があり、細長いひげ根が生える。塊茎の発芽する部位の数は、通常頂点にある1か所だけである[15]。しかし他の小さな芽からも発芽することもある。日本のサトイモはを咲かせないと言われるが、実際には着花することがある。着花する確率は品種間の差が大きく、毎年開花するものから、ホルモン処理をしてもほとんど開花しないものまで様々である。着蕾したでは、その中心にではなくサヤ状の器官が生じ、次いでその脇から淡黄色の細長い仏炎苞を伸長させてくる。花は仏炎苞内で肉穂花序を形成する。

サトイモの食用になる芋は、茎が変形したもので塊茎といわれる部分である[3]。種芋から芽を出して成長するにつれ、葉柄の基部が肥大して親イモとなり、その親芋の周りを囲むように芽があり子イモを生じ、さらに子イモには孫イモがついて増えていくユニークな育ち方をする[16][17][14][3]。主に子イモを食べるもの、親イモを食べるもの、親イモと子イモの両方を食べる品種がある[18]

サトイモの栽培品種2倍体 (2n=28) および、3倍体 (2n=42) である[19][20][21]。着果はほとんど見られないが、2倍体品種ではよく着果する。種子ウラシマソウなどと比較してかなり小さい。
歴史

原産地はインド中国[22]、またはマレー半島[16]などの熱帯アジアと言われているが[18]、インド東部からインドシナ半島にかけてとの説が有力視されている[7]。少なくとも、紀元前3000年ごろにはインドで栽培されていたとみられている[7]

日本への伝播ははっきりしていないが、イネの渡来よりも早い縄文時代後期と考えられている[7][23]。なお、鳥栖自生芋(佐賀県鳥栖市)のほかに、藪芋、ドンガラ、弘法芋(長野県青木村)と呼ばれる野生化したサトイモが、本州各地にあることが報告されている[24]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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