イギリスの政治家サディク・アマーン・カーンSadiq Khan
生年月日 (1970-10-08) 1970年10月8日(53歳)
出生地 イングランド、ロンドン市ワンズワース区トゥーティング
サディク・アマーン・カーン(Sadiq Aman Khan[1]、1970年10月8日 - )は、イギリス労働党の政治家でロンドン市長。欧州連合加盟国の首都の市長に当選した初のイスラム教徒である[2][3]。政治思想的には緩やかな社会民主主義に位置する。 カーンはロンドンのパキスタン系イギリス人
来歴
2005年の総選挙で下院議員に当選、労働党の代議士として国政に進出した。労働党のゴードン・ブラウン首相は2008年、カーンの運輸担当閣外大臣を任命した。2010年にブラウン内閣が退陣して以後、カーンも「影の運輸大臣」として労働党の中枢で活躍した。
2016年のロンドン市長選において、第1回、第2回共に最大得票数を獲得してカーンの市長就任が決定した。カーンはEU圏の首都において初のムスリム市長となった[4]。
2019年、イギリスを訪問したアメリカのドナルド・トランプ大統領について「世界に広がる脅威のなかでも最悪の部類」だと論じ、ファシストに例えて批判を行ったが、トランプから「ロンドン市長としてろくな仕事をしていないどうしようもない負け犬だ」と反撃されている[5]。
2020年5月7日のロンドン市長選挙に出馬し再選を目指す方向であったが、新型コロナウイルス感染症の流行に伴い選挙は1年間延期された[6]。2021年5月6日のロンドン市長選挙(英語版)では得票が過半数に届かなかったが、8日の決選投票にて55.2%の票を獲得し、対立候補のショーン・ベイリー(英語版)を破り再選された[7]。
2024年5月2日のロンドン市長選挙(英語版)では保守党のスーザン・ホール(英語版)に約27万5000票の差をつけ3選された[8][9]。
脚注^ “ ⇒Tooting Constituency ? Parliamentary election results May 2015 ? Wandsworth Council”. wandsworth. 2016年5月7日閲覧。