SEKAI NO OWARIのシングルについては「サザンカ (曲)」を、森進一のシングルについては「さざんか (曲)」をご覧ください。
サザンカ
Camellia sasanqua
分類(APG III)
サザンカ(山茶花[7]、学名: Camellia sasanqua)は、ツバキ科ツバキ属の常緑広葉樹。別名では、オキナワサザンカともよばれる[1]。童謡「たきび」の歌詞に登場することでもよく知られる。神戸市の市の木にもなっている。 漢字表記の「山茶花」は中国語でツバキ類一般を指す山茶に由来し、サザンカの名は山茶花の本来の読みである「サンサカ」が訛ったものといわれる。もとは「さんざか」と言ったが、音位転換した現在の読みが定着した[8]。ツバキ属の一種であるが、ツバキ(ヤブツバキ)よりも花がやや小形であることから、ヒメツバキやコツバキなどの別名もある[9]。 サザンカの全般的な花言葉は、「謙遜」「ひたむきな愛」とされる[10]。赤い花「謙譲」「あなたがもっとも美しい」[要出典]。白い花「愛嬌」「あなたは私の愛を退ける」[要出典]。ピンクの花「永遠の愛」[要出典]。 常緑広葉樹の小高木[11]。樹皮は淡灰褐色で表面は平滑である[7]。樹皮が灰白色のツバキに対して褐色を帯びている[12]。一年枝ははじめ紅紫色で毛が生えている[7]。葉は長さ2 - 5センチメートル (cm) 程度の鋸歯のある楕円形でツバキよりも小さく[7]、やや厚くツヤがあり、互生する[11][13]。 花期は、秋の終わりから初冬にかけての寒い時期(10 - 12月)で[11]、枝の先に5枚の花弁の花を咲かせる[10]。野生の自生種では花色は部分的に淡い桃色を交えた白色であるのに対し[11]、植栽される園芸品種の花の色は、濃い紅色や白色やピンクなど様々である[10]。花の奥には蜜があり、花粉の授受は昆虫と鳥の両方に頼っている[10]。サザンカの開花はツバキよりも早い晩秋で、花弁が1枚ごとに散るので、ツバキとの見分けのポイントになる[11][10][12]。また、サザンカの子房には毛があるが、ツバキにはない[10]。花の付き方もやや異なり、ツバキが葉の裏側について葉陰で咲かせることが多いのに対し、サザンカはむしろ葉の表面側に付いて、目立ちやすい[12]。 果期は翌年の9 - 10月[10]。花が咲いたあとに直径2 cm 程度の球形の果実がつく。果実の表面には短い毛が生えていて[7]、開花の翌年の秋に表皮が3つに裂けて、中から2 - 3個の黒褐色をした種子が出る[11][13]。 冬芽は葉の付け根につき、花芽や葉芽はツバキに似るが全体に小ぶりである[7]。花芽は広楕円形で白い毛があり、夏頃に見られる[7]。葉芽はやや平たい長卵形で毛があり、5 - 7枚の芽鱗に包まれている[7]。 冬の季語にされるなど、サザンカには寒さに強いイメージがあるが、開花時期に寒気にさらされると花が落ちること、四国・九州といった暖かい地域が北限である事などから、原種のサザンカは特に寒さに強いわけでは無い[13]。品種改良された園芸種には寒さに強く、真冬でも花を咲かせる品種も少なくない[13]。
名称
形態・生態
樹皮