ササヤマミロス・カワイイ
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ササヤマミロス
生息年代: 112?112 Ma
Pre??OSDCPTJKPgN
地質時代
白亜紀
分類(分類体系)

ドメイン:真核生物 Eukaryota
:動物界 Animalia
:脊索動物門 Chordata
亜門:脊椎動物亜門 Vertebrata
:哺乳綱 Mammalia
亜綱:獣亜綱 Theria
下綱:真獣下綱 Eutheria
:アジオリクテス目 Asioryctitheria
:(未帰属)Incertae sedis
:ササヤマミロス Sasayamamylos

学名
Sasayamamylos
Nao Kusuhashi et al., 2013[1]



ササヤマミロス・カワイイ Sasayamamylos kawaii

ササヤマミロス (Sasayamamylos) とは、約1億1200万年前の白亜紀前期のアルビアン(アルブ期)前期に存在した、真獣下綱(真獣類)に属する哺乳類の一である。模式はササヤマミロス・カワイイ (Sasayamamylos kawaii) [1][2][3][4][5]。ササヤマミュロスとも呼ばれる。
概要

ササヤマミロスの模式種、ササヤマミロス・カワイイは、現在の兵庫県丹波篠山市に分布する篠山層群の下部、約1億1200万年前の地層から発掘された、右下顎骨歯骨)の化石に基づいて記載された[3]愛媛大学大学院の楠橋直、兵庫県立人と自然の博物館三枝春生らの研究チームが行った2007年から2008年の発掘調査で見つかった[2][3]、前述の右下顎骨をはじめとする化石4点を[6]同時代の他の真獣下綱の化石と比較した結果、特に歯や顎の特徴が既知の種と異なることから新属新種とされた[5]

ササヤマミロスの化石は、2013年3月末の時点で、左右の下顎骨以外は報告されていない。最も大きな化石は模式標本となった右下顎骨の化石で、ほぼ完全な形で発掘され、長さは約2.5cmある。ここから推測される全長は十数cm、体重は40gから50gのネズミ程度の大きさの動物と考えられる[4][5]
名称

種小名を含めた学名 Sasayamamylos kawaii の "Sasayama" は発掘場所である篠山層群、"mylos" は臼歯が特徴的であることからギリシャ語での「」、"kawaii" は、篠山市出身の霊長類学者である、兵庫県立人と自然の博物館の名誉館長、河合雅雄に因んでいる[3]( "kawai" に、ラテン語における男性名の所有格である "-i" をつけ、"kawaii" となる)。記載論文はフィロソフィカル・トランザクションズにより発行される Proceedings of the Royal Society B 誌上にて、2013年3月27日に掲載された[1][4]。篠山層群の化石が新種として学名が正式につけられ、記載されたのはこれが初めてである[3][5]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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